ジェニーの肖像 (ハヤカワ文庫 NV 90)

  • 早川書房
4.14
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本棚登録 : 61
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (166ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150400903

感想・レビュー・書評

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  • 短いのですが、じっくり読みたくなる作品でした。

  • 子供の頃ジェニファージョーンズ主演の映画を観て、心震えて小説を読んだら切なくて苦しくて苦しくて。貧乏のどん底にあった画家のイーベンがセントラルパークで会った少女ジェニー。彼女の絵を描いてイーベンは画家として評価を高めていく。彼女はどこから来てどこへ消えていくのか。惹かれ合う2人。別の世界に住む2人のラストは十分に想像のつくものなのに、かつてないほど切ない。多くの作品がこれと同じパターンで作られているのに。不朽の名作ラヴファンタジー、映画も小説もどっちも名作。

  • 「時尼に関する覚え書」をよんで気になって読みました。書かれた当時は斬新な物語だったのでしょうが、それを土台にさまざまな作品が出回っている現代においてはもはや古典文学的な価値しかないと、個人的にはおもいます。
    最近の本に慣れた身には、字も小さくてたいへんです。
    まあ、ジェニー→時尼→僕は明日〜の流れは押さえられました。

  • ”男と女が世の中のほかの男や女の中から、お互いに自分自身のものと定める相手を見つけるのは何によってだろう”という文章があったが、イーブンとジェニーの場合は時空を超えた運命的な出会いだった。お互いが自分の相手はこの人しかいないと心から思っていた。お互いに代わりがいない相手だ。しかもジェニーはイーブンの肘くらいの背丈しかない少女から美しい女性に変わってゆく姿を見せてくれる。早く大人になってイーブンと結ばれることを夢見て。いや、結ばれないとわかっていたのかもしれないな。なかなか会えなことがふたりを強く成長させる。お互いが相手に相応しい自分になろうとしていた。ガスやマイウズ、ミス・スピニーのように応援してくれる友だちもいた。夢のなかの存在のようだったジェニーと同じ時間のなかで暮らせたらふたりをりはどんな生活をするのだろうとオイラもワクワクした。オイラのジェニーは結婚してもうちょっとで30年だけど、一緒に過ごした大切な時間を忘れちゃってるよなぁ。

  • 名著。
    ロマンティック・ファンタジー・SF。
    時間をテーマにしたSFはリリカルなものが多い。
    ジェニー・アップルトンという名前も素敵。
    訳が若干古かったので、創元からでた新訳で読み直したい。
    頭が回転しないのでレビューも散漫だけど、読み直してまとめなおしたい。
    映画も見たいなぁ。

  •  たんぽぽ娘を読んだので、関連して何十年ぶりかで再読。
     詳細は忘れていたが、話の骨組みは記憶通り。
     何故ジェニーが繰り返し現れるのかは全く説明がなく、ラストも唐突だがどこか心に残る。石森章太郎の「昨日はもう来ない そして明日もまた・・・」はこの作品を下敷きにしているのだと思うけど、きちんと説明がある分自分には好ましい気がする。
     ジェニファー・ジョーンズとジョセフ・コットンの映画版も見てみようかな。

  • 実に美しいファンタジー。

  • 色んな翻訳があるんですね~。NVなのが意外でした。

  • W.E.ダンの時間論を元にした、切ない恋愛SFの古典名作。
    モノクロの映画も良い。

  • 情報科教員MTのBlog(『ジェニーの肖像』を読了!!)
    https://willpwr.blog.jp/archives/51109356.html

  • 同名の映画もある小説ですが、イメージが壊れるのが怖くて映画はみてません(;^_^ A
    この作品と「時をかける少女」にオマージュを捧げたと思われる、とり・みきのマンガがあるのですが、これもいいんだ…。

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