- Amazon.co.jp ・本 (357ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150401115
感想・レビュー・書評
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最高の導入5
効率と人間関係
全ての物は有限
赦し
都市と田舎
足るを知る
希望
家族と性【さが】
信仰
終末詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
全身刺青の男がいる。その男の刺青にはそれぞれ18の物語がある……という短編集。
好きな話は、万華鏡、その男、亡命者たち、狐と森、訪問者、マリオネット株式会社、ロケットあたりかな。ボリュームたっぷりで読んでいて楽しかった! -
刺青のある男との出会いというプロローグとエピローグの間に18のSF短編。
凝縮された短い文章の中で、読者の想像力が試される作品。
宇宙に進出しているような未来が舞台で、ロケットが多く出てくる。
科学技術が発展しているものの、現代と比較するとベクトルの向きが微妙にズレているのを感じるのはやはり20世紀半ばあたりの作品だからだろうか。
全体的にディストピア風味だが、希望の光が見える作品もある。
そして子供最強(笑) -
「今夜限り世界が」こんなに静かな終末ものを読んだことがない。遠い宇宙を夢見る心と、足元の地球をしっかり踏みしめて愛する心と、ブラッドベリにはその二つの心が難なく共存している。
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何と言っても『万華鏡』に尽きるのではないだろうか。サイボーグ009の名台詞「ジョー!きみはどこにおちたい?」の原典。
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不思議なSF
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ベラッドペリの短編集だが、ただの短編集ではない。
ストーリー全体が男の刺青上で展開しているという構造を持つことで、奥行きが増す。かと思いきやそうでもない。各話のストーリーと、刺青上で展開することの関係性が希薄。
要するに千夜一夜物語。
別の本で読んだ話も(万華鏡)。
あいかわらずの火星人登場率。そして、火の玉型火星人。
怖い話も点在。
グッとくるのは最後の話。叶わない夢を叶えようとする。実際に叶わないから、歪んだ形での叶え方になってしまうが、これこそ人情。これが人類の姿勢であって欲しい。
って、ことですよね?ブラッドベリさん? -
『黒いカーニバル』からの『刺青の男』
やっぱり(?)幻想的に不幸や切ない世界がある反面
「ロケット」のような描かれた当時の夢と、
素敵な「ささやかな人物」(解説より)の夢見る
庶民の未来の世界もある。
想像の世界の彩りと闇と現実の世界に潜む彩りと闇を
(訳しているかたがたの努力があるとしても)
不思議で美しい表現で投げかけている短編集。 -
「万華鏡」は必読!
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徒歩旅行中、全身に刺青のある男と出会い、一緒に野宿をすることとなるが、その夜に男の刺青の一つひとつが動き始め、短い物語を語り始める。男の刺青が語る十八の物語。
火星人の話や、未来の装置の話など、幻想的な話が繰り広げられる。
読み終えたあとに、なんとなく不安な感じになったり、なんとなく寂しい気持ちにさせられるような、じめっとしているわけではないのだが、かといってカラッとしているわけでもない、不思議な読後感の残る物語たち。
ほんの少しの間だけ、火星人の町を訪問してきたような、そんな気持ちになれる物語。