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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784150401221
感想・レビュー・書評
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深い霧の朝、一家がタイムスリップした7年後の世界は激しい戦争の渦中だった…。遠い未来、伝説の地球へ旅をする老婆とロボットが辿り着いた星は…。存在しない駅の謎を追って乗った列車が停まった場所は…。幻想短編集。
「地図にない町」(1953)フィリップ·K·ディック
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《目次》
・「おもちゃの戦争」
・「薄明の朝食」
・「レダと白鳥」
・「森の中の笛吹き」
・「輪廻の豚」
・「超能力者」
・「名曲永遠保存法」
・「万物賦活法」
・「クッキーばあさん」
・「あてのない船」
・「ありえざる星」
・「地図にない町」
・訳者あとがき -
SFあり、ちょっとダークなファンタジーあり。ディックにしては割りとストレート(一般の方にはそうでないかも)な短篇集。とにかく読みやすい。スラスラ読んで行き、最後の一行で「ストン」と落とされる快感。しかもほとんどが幸せな結末ではないあたりにディックらしさが漂う。やはり表題作が秀逸。
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2017年って過ぎちゃったけど、50年前にこれだけ核戦争を想像して短い物語にまとめちゃうのってスゴイ!!ばあさんのところに行った子供はどうなった?とか、1つ読んだら、一度考えたり味わったりしてから次のストーりーに進む。贅沢な時間だったなぁ。
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ディックの初期の短編が詰まった一冊。SFというより、ブラッドベリのような幻想的な作品が多い印象がある。だらだらと間延びせず、ショートショートのような簡潔さは読みやすいが、個人的には心に残る話は無かった…。
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ディックの短篇集。荒削りなSFといった趣。
「森のなかの笛吹き」「輪廻の豚」「あてのない船」「ありえざる星」「地図にない町」あたりが面白かった。 -
ディックの初期の短篇集。短編というよりも、ショートショートというレベルで短いものもある。前半は戦争を核にした物中心で、面白いのだけれども訳が「翻訳」的なため、数回戻って確認する事もあった。
中盤から怪談的な作品、実験的な作品が多くなり、ものすごく面白くなる。楽譜を生物にするとか、靴に生命を与えるなんて言うアイデア、誰が文章にしますか?しかも短い文章の中で、そのアイデアだけで終わらず、そこから発展していくんだから、ディック作品はやめられない。
訳がいまいちだった作品の分、星一つ減点。 -
20130914
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二冊目のディック。不思議な世界が現実を侵食していく様が巧いなと思った。
中で気に入ったのは「薄明の朝食」「超能力者」「地図にない町」。 -
ディックの初期作品集。「アンドロイドは~~」こそ有名だが、このような小さなけれど確実なディックの作品も読むのがホントのSF者なんです。早川さんもきっと読んでるでしょう。ほんと。
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ディック幻想短編集
フィリップ・K・ディックの初期作品集である。何度も書いているが、私も好きな作家であり(4/1の記事参照)多くの映画化が有名な作家である。
SFというよりはミステリーといった感じの作品集全12編。もちろん、いずれも楽しいものばかりである。いずれもハッピーエンドにはならない皮肉っぽいラストが新鮮である。長編では冗長になりすぎたりするディックだが、短編は非常にリズミカルであり主題がわかりやすいから読みやすい。
おもちゃの戦争
薄明の朝食
レダと白鳥
森の中の笛吹き
輪廻の豚
超能力者
名曲永久保存法
万物賦活法
クッキーおばさん
あてのない船
ありえざる -
そこまで感情が動かされるわけではない。けれど、ふとした拍子に思い出して「ああこれは誰の話だったかな」と本棚を漁ることになりそう。
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まじりっけなしのSF
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期待しすぎたかなぁ。
オイラの読解力がなさすぎてイマイチ理解できなかった作品もあったってのも大きいんだけど・・・。
面白かったのは『猿の輪廻』『クッキーばあさん』。
特に『クッキーおばさん』の結末が怖くて哀しく、印象づよい。
この作者、ゴチャゴチャした書き込みなんか全然無いのに、妙に風景やら動作の描写が印象深かったりするから不思議。
シンプルだけど(故に?)繊細で美しい。そんな感じ。
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現実は不確かで、自意識は支配される
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奇抜な発想とか大胆なネタはないけど、奇妙な現実感は短編でも健在。何より読みやすい!!!
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「おもちゃの戦争」に登場するくまのぬいぐるみ・テッドが好きです。
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おそらく、現代の人たちが読んだら十中八九、「斬新なアイデア」だとは感じないでしょう。これは、どこかで聞いたことのある話の集合体。「発想が奇抜じゃない」時点で、この小説の価値を否定する人がいると思います。でも、アイデアだけが、作品の価値を決めるんでしょうか。人が造ったものは、大抵似通ってるんじゃないか、とも考えたりします。紋切り型の批判、形を少し変えただけのラブ・ストーリー、繰り返される「流行のファッション」。ある程度取捨選択しながらも、僕らはそれに魅力を感じている(でなきゃ“ベストセラー”“完売御礼”なんて言葉は、とっくに死語になってるんじゃないかな)。どうしてでしょうね?理由は色々あるでしょうけど、これって、同じような人を何度も好きになるのと似てますね。好きなタイプの短編集です。
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P.K.ディックを最初に読んだのはこれでした。
これにかなり刺激された覚えがあります。
でもこれはSFではないんですよね。早川ノベルズ文庫なんです。
フィリップ・K.ディックの作品
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