ナヴァロンの要塞 (ハヤカワ文庫NV)

  • 早川書房 (1977年2月8日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (464ページ) / ISBN・EAN: 9784150401313

感想・レビュー・書評

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  • 作者アリステア・マクリーンの代表作

    特殊チームによる敵地への潜入
    強力な敵勢力による困難の連続
    仲間の負傷や裏切りの気配
    メンバー個々の能力で難局を乗り越える。

    スパイ物や冒険物を作る際に今でも用いられる、定番中の定番、絶対絶命の危機を乗り越えるチームの物語。

    もちろん映画化、しかもグレゴリー・ペックやアンソニー・クインといった往年の大スターで。
    エンターテイメント冒険活劇の原点。

    多少飛とばしても一気に読むのがオススメです。

  • 冒険小説の王者・アリステア・マクリーンのグレゴリー・ペック、アンソニー・クインなどの競演で映画化もされた「ナヴァロンの要塞」は、冒険譚ヒーローものであると同時に、知的興奮に満ち溢れた、謎解きの物語でもある。

    この「ナヴァロンの要塞」は、その後のアリステア・マクリーンの諸作品の原型ともなった作品で、エーゲ海に聳える難攻不落のナチスの要塞に潜入し、その巨大な要塞砲を爆破するという指令を受けた、連合軍兵士たちの活劇行を、ダイナミックに描いた冒険小説だ。

    次々と襲いかかる危機を振り払い、目的を無事、成し遂げられるかどうかという、スリルに満ちていることはもちろんだが、潜入行のメンバーの中にいる裏切り者は誰なのかという、サスペンスに満ちた謎が、もうひとつの核となっている。

    念の入ったことに、それまでの事件を解説しながら、理詰めで犯人を名指しする、クラシックな探偵小説の大団円そっくりの場面まであるのだから、もうたまらない。

  • イギリスの作家アリステア・マクリーンの長篇ミステリ作品『ナヴァロンの要塞(原題:The Guns of Navarone)』を読みました。
    ネビル・シュートの『パイド・パイパー 自由への越境』に続き、イギリスの作家の作品です。

    -----story-------------
    エーゲ海にそびえ立つ難攻不落のナチスの要塞、ナヴァロン! 
    その巨砲のために連合軍が払った犠牲は測り知れない。
    進退きわまった司令部は、遂にマロリー大尉ら精鋭五人に特命を下した――ナヴァロンの要塞を爆破せよ! 
    頭脳と体力の限りを尽して不可能に挑む男達の姿を重厚な筆致で描いた、冒険小説の金字塔
    -----------------------

    1957年(昭和32年)に刊行……第二次世界大戦下におけるギリシャのエーゲ海の架空の島・ナヴァロン島を舞台にした冒険小説で、1961年(昭和36年)に映画化され、小説・映画ともども評判となった作品です。

    第二次世界大戦中の1943年、イギリス軍の将兵1,200名がドイツ軍占領地に囲まれたギリシャのエーゲ海にあるケロス島で孤立した……しかし、そこから海路脱出するには、その南にあるナヴァロン島の堅牢に築かれた要塞に配備された2門の巨砲の射程内を通過しなければならない、、、

    ナヴァロンの巨砲にはすでに巡洋艦や駆逐艦が何隻も撃沈されており、この巨砲を無力化しない限り、ケロス島からの脱出は不可能だった……イギリス海空軍は何度もナヴァロン攻撃を試みたが、その巨砲は岩肌をくりぬいて作られた穴に設置された難攻不落の要塞に置かれており、爆撃も空挺兵による襲撃もことごとく失敗してしまう。

    万策尽きたまま、ドイツの総攻撃まであと1週間という時に投入された最後の部隊が世界的な登山家キース・マロリーを指揮官とする5人の精鋭たちだった……彼らは、登攀不能と思われているため、そこだけドイツ軍の警備が手薄と推測されるナヴァロン島南面の400フィートの断崖をよじ登り、島に侵入しようというのである、、、

    偽装した老朽漁船でナヴァロン島に辿り着いた彼らは、嵐の中、苦闘の末に断崖を登りきるが、どうやら自分たちの行動が敵に筒抜けになっているらしいことに気づく……次々に襲いかかるアクシデントを彼らは乗り切ることができるのか?

    映画化された作品が面白かっただけに、その原作ということで期待し過ぎてしまったかな……翻訳が古いこともあったのかもしれないですが、やや読みづらい印象で物語の中に入り込めなかったですね、、、

    文体だけでなく、ミラー伍長の愛称の「フケツのミラー」というのも古臭い印象……いつも薄汚れた格好で「不潔(原文は"Dusty")」な姿からきているようですが、もっと気の利いた愛称を付けてあげたいですよね。


    以下、主な登場人物です。

    キース・マロリー
     隊長。砂漠挺進隊大尉。ニュージーランド出身の世界的な登山家

    アンドレア
     ギリシャ陸軍の元中佐。マロリーとクレタ島で後方撹乱戦を行っていた

    ミラー
     陸軍伍長。爆薬と破壊工作の専門家。アメリカ人。通称「フケツ」(Dusty)

    アンディー・スティーヴンズ
     海軍大尉。登山家

    ケイシー・ブラウン
     海軍電信兵曹。船舶機関士の経歴を持つ

    ジェンセン
     海軍大佐。後方撹乱作戦の指揮官

    ルーキ
     ナヴァロン島の連合軍協力者

    パナイス
     ナヴァロン島の連合軍協力者

    スコダ
     ドイツ軍大尉。分遣隊の隊長

    テュールジッヒ
     ドイツ軍中尉

  • 映画にもなった冒険小説。
    第二次世界大戦中、エーゲ海に浮かぶドイツ軍の要塞ナヴァロン。この要塞に備えられた巨砲を破壊すべく潜入した連合軍のマロリー大尉をはじめとする5人の猛者が難攻不落のナヴァロンに挑む。

    同著者の「女王陛下のユリシーズ号」に比べると悲壮感が少なく、訳も読みやすい。映画を観ておくとイメージしやすいかも。

  • 連合軍と枢軸軍の戦闘が熾烈さを極める、第二次大戦下の地中海トルコ沿岸の島が舞台。ケロス島に残る1200人の兵士は、間もなくドイツ軍の攻撃にさらされようとしていた。無事に撤収するための条件は、ナヴァロン島のドイツ軍要塞の大砲を無力化すること。海空からの攻撃は失敗し、残るは断崖絶壁を登って島に潜入し、直接大砲を爆破するのみ。不可能と思われる作戦に挑むのは、ニュージーランドの著名な登山家であるマロリー大尉と、その4人の部下たち。刻限が迫る中、困難な使命を帯びた男たちの戦いが幕を上げる。

  • 映画化原作。時限設定ある中での敵地での究極無理目ミッションに挑む男たちの原点ではなかろうか。面白いマストリードでしょ!

  • 映画をテレビで観たのは、子供のころだった。この本が学生生活最後の翻訳小説。

  • 難攻不落の要塞を破壊するという、無理目な任務を負ったマロリーが率いる5人の男たちの冒険活劇。次々にやって来る危機に対して、時にはうまくかわし時には絶体絶命のピンチになったり、全く飽きさせない。キャラ立ちした男たちそれぞれに見せ場があり、ボスのマロリーがかすんでしまうほど。ユリシーズほど重苦しくもなく、エンタメとしてたっぷり堪能できた。

  • 古臭い翻訳のせいで、完全に入り込むことが出来ない。


    DVD借りてきた。
    映像化されて分かりやすくなった部分と、言葉足らずになり分かりにくくなった部分と。 んー まあ・・・ 点数変わらず。

  • 昔中学生の時、父と大黒座80㎜大画面で観た思い出深い作品です。このたび原作を読んで、映画とは登場人物がだいぶ違っていたが、登場人物のキャラクタ-は映画と一致していて、マロリ-、ミラ-、はまさに適役だったと思います。アンソニ-・クインが演じたアンドレアは巨漢ではなかったが、彼の個性的演技は忘れられない。要塞への侵入方法が映画と異なっていて容易に侵入しすぎ。映画のほうが迫力があった。荒鷲の要塞と双璧をなす作品である。同時代、「テレマ-クの要塞」という映画作品があり、私はこれらを要塞三部作と呼びたい。「テレマ-クの要塞」はだれの原作なのだろう。知りたいです。2001年16刷。

  • ナバロンの要塞は、1957年に上梓され、大反響を呼んだ小説であり、その後のグレゴリー・ペック主演で映画化され、こちらも大変な評判を得た作品である。舞台となるエーゲ海ならびに諸島の地勢は架空であるが、全くそれを感じさせないリァリテイが随所から感じられる。物語の歴史的背景は、大戦時ドイツにつくか連合国につくか態度を決めかねているトルコに対して眼前のエーゲ海における絶対的な制海権を見せつけることでの恭順の意を引き出そうと企図したナチスドイツの攻勢の時代を描いている。ドイツ軍の三軍あげての攻勢の前に孤立したケロス島の将兵1000人をナチス軍の総攻撃前に救出する作戦の前に立ちはだかる、難攻不落、大口径で正確無比の大砲を要するナバロンの要塞を破壊する密命を受けた突入小隊の大冒険を描いたのが本作である。上梓から50年の歳月を経て色褪せない作品のパワーはさすがである。現代語版のリメイクがあってもいいと思います。

  • 次から次に現れる困難と絶対絶命の土壇場だが、チームワーク、適材適所、リーダーシップ、意志力の喚起、機転、それから、底知れぬ体力で、目標へと進む、元登山家のマロニーと仲間。エーゲ海のナヴァロン要塞の破壊工作を目指した1週間の凝縮。読んでスッキり。

  • 冒険小説の金字塔にして大傑作。

    ……なのだが、登場人物のセリフ部分における言葉の選び方など、翻訳に違和感がありすぎてなんだか乗り切れずに読了してしまった。

    この作品以降、この訳者さんの翻訳になっている作品は避けてしまっている。読んでみたい作品はたくさんあるのだが。マクリーン作品だけでも新訳版とか……無理ですかね。

  • トルコ沿岸に浮かぶナヴァロン島にあるナチスの要塞を破壊しに向かう連合軍特殊工作員たちの活躍を描く冒険小説。
    断崖絶壁の崖からしか島への進入路はなく、抜擢されたのは元世界的登山家の大尉と各方面のスペシャリスト達。

    主人公の相棒が強すぎたり、極限状態ににつかわない発言とか突っ込みどころはありましたが、戦略は読めなかったし、話の転換点も多くあり、飽きずに読めました。

    この本から学んだこと。
    自然界でひどい怪我をして、壊疽(ガス壊疽)になる危険性と恐ろしさを知りました。

  • 映画の原作として有名だが、本作を読むと原作の力は大きいと改めて感じる。まず、3人の男たちのキャラクターが見事なほどに魅力的だ。そして、孤島に据えられたナチスの巨砲を破壊するというストーリーが抜群に面白い。今の読者にはピンとこない設定かもしれないが、古典になるには、なるだけの理由があるのだ。

  • 痛快なアクションものの傑作

  • 精鋭もの。キャラクターが抜群。

  • 傑作だと思う。マクリーンの作品でも「女王陛下のユリシーズ号」と必ず1、 2位争いをするだろうが、冒険小説というジャンルで考えた時、ひとつの典型をつくりあげたという点でも特筆すべき小説だと思う。

    実現不可能とも思えるような困難な任務に、それぞれ異なるジャンルのプロフェッショナルたちがチームを組んで立ち向かうという点では、「ドラゴンクエスト」などの先祖であるといっていいかもしれない。今ではあたり前のこのプロットの元祖である。

    ただもちろん元祖だ元祖だといくら胸を張っても、物語として優れていなければまったく傑作にはならないのだけど、この物語は太鼓判を押せる。
    まず人物がよい。誰もスーパーマンではないが、ひとりひとりが歯を食いしばって全力をつくしている感じがよい。もちろん、精神的にも肉体的にも鍛え抜かれていて、むしろちょっと枯れている雰囲気がある。そういう男たちがブツブツと愚痴をこぼしながら、真っ直ぐに目標に向かっていく姿には、何か重量感のようなものが感じられる。

    彼らに立ちふさがる敵も、血肉の通った力強い戦士たちである。人間だけではなく、嵐、雪、風、険しい崖、寒さ、荒れる海、多くのものが敵にまわる。それらに対して時には全力で戦い乗り越え、時には黙々と耐え忍ぶ男たちの意思の強さに思わず心の中で応援をしてしまう。

    そして、作戦が終わった後にふわりと漂う虚しさも、まさに大人のエンターテイメントというものだろう。

    映画も有名でよく出来た作品だと思うが、登場人物の変更が嫌で好きになれない。続編の「ナヴァロンの嵐」は映画版の続きになっていて、面白いけど軽い。ずいぶん後で書かれた他作者による続編群は、設定と3人の名前だけを引き継いだ、まったくムードの異なる別物である。

  • 15 文章が俺好みではないが、スピーディな見せ場の連続と構成の旨さは一級。

  • 名前は知っていたけれど、ようやく手にとって読了。面白い冒険小説でした。

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