時計じかけのオレンジ (ハヤカワ文庫NV)

  • 早川書房 (1977年6月4日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784150401429

感想・レビュー・書評

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  • S・キューブリック監督による映画も有名な、未来SFの名作(らしい)。1月には日本で舞台もやったとか。

    管理が進んだ未来社会。少年アレックスは仲間4人と夜な夜な刹那的な暴力、恐喝、レイプそしてドラッグに明け暮れていた。グループのリーダーを自認していた彼だが、ある日仲間からの裏切りにあい投獄される。刑務所内でもトラブルを起こした彼は服役期間の大幅な短縮と引き換えに、政府機関によるあるプロジェクトに協力させられる。実験のモルモットとなった彼を待ち受けていたのは、ある意味直接的な暴力以上におぞましい、実験の“効果”だった。

    暴力とクラシック音楽、そしてスマートさをこよなく愛する主人公アレックス。彼や仲間、そして対抗するグループの少年たち……その姿は現代の同じ世代の少年にダブるものがある。この作品自体は1960年代に書かれたものだが、当時から著者の眼は未来社会においての少年たちの姿を予見していたのかも……なんてこともこれまでにも散々言われていることか。

    この著者、言葉に拘泥する人物らしく、主人公の世代が使う言葉はほぼスラングだらけ(ロシア語ベースらしい)。読んでいるうちにこちらまで“ガリバー”痛くなってくる……(ガリバー=頭)。

  • 映画のあとに読んだ本だが…映画以上にハラショーだ。
    (この物語にあの映像・音楽をつけたキューブリックもすごいけど)
    とにかく言葉が全ての伏線となるため、やっぱり物語を
    文字で把握しないと意味がない。
    若者と社会、各々の躁鬱が水と油のように攪拌され、結局は混じり合わない様子。
    いや、当時は若者に設定されていたが、本当は大人だってたくさんいたはずだ。その存在を隠されていただけで。
    そして管理社会なんて、やってることの大小を問わなければ、いや現代のほうがよっぽどひどいだろ。その存在が隠されているだけで。

    とにかく陽気で狂気で美しい。

    完全版、読まなきゃな。

  • さいしょは違和感があった文体も、読み進めるうちに気にならなくなる。映画よりもじっくりと理解できてよい

  • 悪行に染まる少年たちと、それを翻弄する社会・大人の物語。性善説を揺さぶられ、善とは何か考えさせられた気がする。
    アレックスのモノローグ形式で進むため、文体が乱れていたり、造語がふんだんに用いられていたりしており、文章として面白い。

  • 翻訳に問題があるのか、
    古いせいなのか、ちっともイケてない。
    当時の流行りの文体(なのか?)を読んでも
    読み辛いだけ。

    映画のほうが面白い。
    オススメはしない。

  • 著名な作品で管理社会への風刺とのことだが、主人公がクズすぎてどうにも共感できなかった。話の構成としてはよくできていて、どうなるんだろう?と読者を引っ張る力があり、アッ!と驚く部分もある。特殊な言葉が多く、発音通りに表記しルビで内容を説明するという読みにくい訳文となっている。これには理由があり、原文の雰囲気を伝えるための苦肉の策とのこと。とりあえず小説(最終章がカットされたバージョン)を読んだ限りでは、今ひとつ理解がおぼつかない。映画はこれから視聴するが、何か発見があるだろうか。

  • アレックスくんがそもそもどうしようもないので共感とか一切できず俯瞰した立場で読むことになるのだけど、その視点こそがアレックスが語るときの視点とそっくりでちょっとぞっとする。裏切りの連続と暴力の連鎖で悲しくなった。

  • ルビがふってある言葉が、最初はとっつきにくかったけど、読み進めていくうちに案外あっさり読めました。
    善悪とは何か。一般に、悪い影響を及ぼすものの反対だと思われる趣味、音楽を聴くことが好きな彼は、一方で、残忍非道な事が好き。
    悪い事をさせない為に、好きと感じる根本を操作して、人間として、考えることをやめさせてしまった政府。
    前者は悪い人だと言えるけれど、後者のアレックスは、良い人と言えるのだろうか。
    色々な意味で衝撃的な、作品でした。

  • タイトルは知ってたけど、自分の読む候補には入ってなくて読もうとは思ってもいなかったけど、巡り巡って知り合いからもらって読むことに。すごく先が気になる作品でおもしろかった。この本読んでいてストーリーの舞台とか主人公とかすごいイギリスって感じがした。この本の主人公であるアレックスとその一味の悪い少年グループたちを見てて、トレインスポッティングのマークレントンのような若者グループを想像していたけど、おれの中では勝手にドンピシャな感じがしてた笑
    最初この少年グループの残虐さは相当ひどいと思ったけど、ハラショーとか造語が多いのと、文をあえて下手に書いている点がイギリスの若者の荒々しさが出てて、不快には感じなかった。主人公のアレックスは音楽がすごく好きで、特にクラシック(ベートーベンやらショパンやら)を重宝している点にすごい好感を持てた。実際クラシック好きという設定がないと、なんかただの狂った奴に感じるんだけど、クラシック好きっていうのが、何かただの狂ったアホじゃないっていう感じが出てたと思う。あと、更正プログラムにかけられて残虐な映画を見せられてた時に、戦争のシーンで残虐なシーンがあったのが日本とドイツってのが、やっぱ第二次世界大戦の時の日本って残虐なイメージを連合国から相当もたれてるんじゃないかって、この前全然違う映画を見たときにそういうシーンが出てきたから余計思った。
    この本映画化されていて、すごく観てみたいんだけど、文字なら不快感なかったけど、映像にして観ると結構エグいシーンとか多そうで観るのにひよってしまう。
    今さらながらハラショーを私生活で使っていこうかな笑
    あと、クラシックおれも聴いていこうかなって思った笑

  • たまに読み返す。完全版を読まなくてはと思いつつ読んでいない。映画は見た。

  • ダメ。映画の話を聞いたりしてダメかも、と思ったけどやっぱりダメだった。途中断念。
    風刺っていっても他に方法があるのではないの。痛い。
    アレックスの1夜の大暴れですでにドン引き。
    これにて幕。
    でも、アレックスの若者言葉は訳がいいのかな、けっこうテンポ良く読めて面白かった。

  • 映画を観たので、読みました。
    言葉遣い(訳)がちょっと古くさいーと思ったけどさらっと読んでしまいました。
    選択の自由って大事やね。主人公は振り回されてばっかやったけど、それはやっぱりかんがえるちからを(はじめからさいごまで)奪われていたからなんじゃないかと思ったり。

  • 近未来の高度管理社会。15歳の少年アレックスは、平凡で機械的な毎日にうんざりしていた。そこで彼が見つけた唯一の気晴らしは超暴力。仲間とともに夜の街をさまよい、盗み、破壊、暴行、殺人をけたたましく笑いながら繰りかえす。だがやがて、国家の手が少年に迫る。

  • 悪を善にするには、矯正するには、心を無くさなければならないのでしょうか。荒んだ街、夜の犯罪、繰り返される『兄弟』と、派生する裏切り。多数ある暴力的な描写は生々しく、読者に痛みを伴うほどです。特に主人公が強制的に改心(!?)させられるシーンは読むのも辛かった…。その分ラストまでの主人公の行動や筆者のメッセージがリアルになるのですが。
    読まず嫌いの海外小説で、出だし言葉遣いに慣れるまでは読みにくくてしょうがなかったけれど、是非読み切って感じたい一冊。

  • 暴力描写が素晴らしいって言って良いのか分からないが、生々しい。
    映像なら目を覆えるが、活字だと逃げようがない。
    不気味に尽きる。

  • 2008年に完全版出てたんですね
    そのうち完全版で読み直したいです

  • 旧版にはない削除章が加えられた完全版も出ているようですが、旧版で読了。映画版も有名ですがそちらは未見。世界に自然に成る果実のようなものであるべき人間が、選択意志を奪われ「時計じかけのオレンジ」となる…けれど奪われた意志は暴力嗜好であり、時計じかけにされた果実は悪事を働くことはない。もはや人間とは言えない機械=時計じかけのオレンジたちを生み出そうとする全体主義に対する諷刺に共感する一方で、作中で描かれる暴力行為が現実味を帯びて感じられる現代においては、自然のままに実を結びさえすればいいというものではないのでは…という逆方向への警鐘も感じずにはいられません。管理社会は不快だけど、文化が暴力に敗北する社会も不快。それにしても、現代作品としても違和感なく読めるこの小説が、1960年代初めに書かれたということが衝撃的。というより、この小説の内容が今更「センセーショナル」ではなくなってしまった現代に自分が生きているということが衝撃的、なのかも。

  • 2008年9月25日
     
    <A CLOCKWORK ORANGE>

  • 犯罪と暴力が横行する近未来のイギリスを描いた小説。
    かの有名なキューブリックの「時計じかけのオレンジ」の原作。

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