真冬に来たスパイ (ハヤカワ文庫NV)

  • 早川書房 (1986年4月23日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (392ページ) / ISBN・EAN: 9784150404116

感想・レビュー・書評

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  • 良く練られた作品。読み応え有り。退屈しないで読める。
    終盤に近付くと、黒幕が何となく分かって来るが、主人公が最後にどうなるのかは、ちょっと予測出来なかった。
    久し振りにビターな味わいの作品で満足して読了。

  • THEスパイ

  • 傑作「エニグマ奇襲指令」「パンドラ抹殺文書」によって、スパイ/スリラー小説の第一人者となったマイケル・バー=ゾウハー円熟期の秀作。プロットの骨子となるのは、ずばり「キム・フィルビー事件」で、この散々使い古されたともいうべき題材をバー=ゾウハーは熟練の職人技で料理する。主人公の元KGBの大物スパイ・オルロフの人物造形が素晴らしく、非情なスパイの世界を哀切感に満ちたラストまで一気に描き切る。

    オルロフが率いていたフィルビー逃亡から17年後、イギリス情報部内に所謂「ケンブリッジ5人組」とは別の二重スパイ組織の存在が浮かび上がり、引退した老スパイが皮肉にもKGBの「もぐら」捜しの役割を担うこととなる。オルロフが表世界に姿を現した動機は、かつて愛した妻の娘に会うためなのだが、「裏切り者」の烙印を押されてもなお、家族愛や友情にこだわり続ける男の姿に、せめてもの「救い」を求めて彷徨うしかない人間の足掻きを表出させ、物語により一層の深みを持たせている。

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