惨殺の女神 (ハヤカワ文庫NV)

  • 早川書房 (1987年4月15日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784150404413

みんなの感想まとめ

心理的な恐怖を巧みに描いた作品で、いじめや怨念が絡む陰惨な物語が展開されます。盲目の少女の怨霊が取り憑く様子は、単なる心霊現象ではなく、心理学的な異常心理としても読み解ける深みがあります。特に、12歳...

感想・レビュー・書評

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  • サンリオSF文庫にはいっていた純粋ホラーの殉教者聖ペテロの会がめっぽう面白かったのでホラーファンとしてはジョン・ソールを追いかけてみることに。ホラーはキングだけではないぞ!ひとり祭り第2弾。
    百年前に子供たちにいじめられて死んだ盲目の少女の怨霊が取り憑く恐怖を描きます。
    完全に心霊現象かといえばそうでなく冷静にみれば心理学的な異常心理としても解釈できるような描写が著者の特徴なのかな。この誰にでも起こりうるかもしれないという恐怖。しかも犠牲者は12歳前後の子供たちという親の立場からして読み味の悪いエグさ。いじめられる当人も、もう笑われたくないからという気持ちがすぐ殺すにつながる短絡さが怖い。それをどうすることもできない親のだめさ具合がまた心に刺さります。子供との接し方もダメならば仕事もうまくできないことが親も追い詰めていく過程がじわじわ描かれていてもう苦しい。我が子も自分もこんなにならなくて良かったとホッとしますが、スレスレではなかったのかと冷や汗もかく1冊でした。恐ろしい。

  • 書かれたのが初期のためか、何となく「暗い森の少女」と「殉教者聖ペテロの会」の雰囲気が混ざったような気も。
    話は勿論陰惨の一言。最後も全く救いなし。ソールを知らない人が最初に読んだら、まず嫌になるだろう。ほとんどバッドエンディングばかりのソール作品の中でも、随一の後味悪さ―だと思う。

  • 陰惨で凄絶、そして後味も最悪。子供・いじめ・過去の怨念と、これぞまさにジョン・ソールの魅力満載。「暗い森の少女」とかに比べると地味だし、知名度も低い作品(そもそも今じゃあ絶版?)なのだけれど、個人的にはこっちの方が味わい深く感じる。地味な分、徐々に迫りくる恐怖が印象的な一作。
    恐怖のポイントとしては、作中に出てくる「スケッチ画」。これをイメージしてみると……なかなかに怖い。

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