ファントム (下) (ハヤカワ文庫NV)

  • 早川書房 (1988年8月18日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (384ページ) / ISBN・EAN: 9784150405076

みんなの感想まとめ

多角的な視点から描かれる恐怖とサスペンスが魅力の作品で、封鎖された町での女医とその妹の物語が展開されます。様々な人物の視点を通じて、不可思議な出来事が次々と明らかになり、緊張感が高まります。特に、ハリ...

感想・レビュー・書評

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  • 初めて読んだクーンツが、この「ファントム」だった。S・キングとは違う圧倒的なリーダビリティ。ジャンル分け不可能な壮大なストーリー。そしてクーンツならではのエンディング。完成度では「ウォッチャーズ」に一歩譲るが、その分こちらは荒削りな迫力がある。どちらが好きかはお好み次第、とにかく面白い本が読みたければクーンツをどうぞ。

  • 楽しんで読んだけど大して面白くなかった(ええ……?)
    女医の主人公とその妹が封鎖された町で恐怖に見舞われる、というあらすじから、すわシスターフッドものか!と前のめりになったのに、そういう要素はかなり薄めで、次々に人物の視点を変えて多角的に町の不可思議な出来事を語るという構成をとっている
    じゃあ群像劇なのか、それはそれで好物じゃ、と思ったら割とぽんぽん人が死んでいってしまうから焦点を合わせづらい
    そのくせ話はなかなか動かず、長いこと正体のわからない何者かにおびえる描写が続くことに
    はじめに感じたときめきが雲散霧消していく……
    でもその描写が上手く、各パートで新たに登場した人物の見せ方とか、情報を小出しにしていく手際とか、ハリウッド的なわかりやすい展開とか、読んでて楽しい
    下巻の半分を過ぎたくらいでようやく「太古からの者」という事件の元凶が姿を現すのだけど、こいつの小物感がすごい
    パソコンを介して話しかけてくるのだけど、すぐ飽きるしすぐキレるし、目的が「自分の強さを世に知らしめたい」という世間知らずのガキみたいなこと言うしで、しゃべればしゃべるほど器の小ささが目立ってくる
    部下として選んだ人間が暴走族のリーダーと殺人犯というあたりにも短絡さが感じられ、なぜ登場人物たちがこんな小物を恐れているのかそっちの方が不思議
    雄弁は銀、沈黙は金ということわざを思い出した
    軍事力で倒せるようなモンスターだったし恐るに足らず
    とはいえそれらをすいすい読ませてしまう語り口の巧さは本書の長所で、上下巻ともすぐに読み終わった
    たぶんホラー小説として読んだのが間違いで、みんなで協力しながらモンスターを倒すという娯楽小説として読むべきだったのかも
    そうして見ると抜群に面白いような気がしないでもない

  • (上巻からの続き)
    今までストーリーは非常に面白いのだがなぜ主人公が最後に残るのかという必然性に対する根拠が曖昧で非常に失望することが多く、また物語が盛り上がっていく途中で突然投げ出したような唐突な終わり方をする話もあり、いまいちカタルシスを感じなかったのだが、今回は「太古からの敵」の設定といい、その絶望感といい、また「太古からの敵」の弱点といい、淀みがなかった(「太古からの敵」自らが自分を分析させる設定は納得できなかったが大きな瑕ではない)。
    また個人的にはあまり評価しないのだが、ストーリーが終わった後にさらに訪れる危機というのもこれまでにはなかった傾向だ。
    上述したように多少こちらの意向にそぐわないものもあったため4ツ星とするが、次回『ウィスパーズ』に期待したい。

  • 読了。プロットの研究として読んだ。私好みの内容ではなかったので星は三つ。でもさすが、「ベストセラーの書き方」の著者と思わされた。スティーブンキングと双璧の小説からしいので読んだ。スティーブンキングよりも読みやすい。

    表現的にもいろいろ学べ、その点では満点。

    突然町中の人たちが消える。それを逃れた姉妹。そして調査に来た保安官ら。そんな形で始まり、いきなりぞくぞくさせる見せ方。SF小説やホラー好きにはよいが、キリスト者的には苦笑いしたくなる場面や、冒涜的で洗脳的な腹の立つ場面大有り要注意。

  • 話が頭に入りやすいので、一気に読んでしまった。

    終わりはハッピーエンドなんだけど、本当にそうなのかな?みたいな空気感がぬぐえない。
    それがクーンツなのかも。

    それにしても、思ったほどティモシー・フライトが活躍しなかったような気が…結構、期待していたんだけれど。あっけなかったなー

  • モンスターホラーパニック映画を
    ゴールデンタイムに見た感じ
    昼間の再放送ではなくて、もっとワクワク感もあり、いい意味で安定感もある。
    頭の中で俳優を割り当てられない登場人物もいて、重要な役回りなのか脇役なのか良くわからないところがある分、誰が消えるのか展開が読めないのが良かった。

  • モダンホラー翻訳全盛期に出版された、クーンツの嘗ての代表作。
    正体不明のファントムに山深い町の住人が突如襲われて壊滅するという発端から、モダンホラーの典型に沿って展開。残念ながら、全く怖くないのがモダンたる所以なのだが、怪物の造型と描写こそ腕の見せ所とばかりに、張り切るクーンツが微笑ましい。

  • 面白かったなぁ。

  • 上巻の何が起きてるかわからないおそるおそる感に対して、下巻は海外ホラーらしいパニックホラーという感じ。死ぬ者ゴリゴリあり合流するものあり、地味に別ラインで動いている者有り。凄く映画っぽいなあ…と思って感想書きにきたら新装版になってたのでアッやっぱり映画に なってるのか わかります という顔に。劇的なオチは無いけどそこまでを堪能できるので満足感ある。

  • つかみは上手い。訳も分からず残虐に殺されてる人々を見つけても、冷静さを失わない主人公にちょい疑問だけど。ハリウッド映画見てるような展開。

  • 助かるわけない、と思いつつハラハラ。最後はちょっとあれ?

  • 非現実的なストーリー展開で、良くも悪くも先が読めない。有り得ない?、と思いつつ、ついつい怖いもの見たさで最後まで読み通してしまう作品

  • 個人的・夏のホラー特集。なんとまさかの、コミュニケーションまで取れてしまうという、ちょっとビックリのスーパーナチュラルが正体。とはいえ、その絶対的暴力は圧倒的で、このままなすすべもなく全滅かと思いきや、超即効性の病原体で毒を以て毒を制す展開に。冷静に考えると無茶苦茶なんだけど、このドタバタ物語が、不思議とかなり楽しめるものだった。

  • 太古からの敵の正体には納得が半分と拍子抜けしたのが半分。上巻でかなりおどろおどろしいイメージを植え付けられていたので、もっと化け物然とした奴かと思ったらアメーバとはね。死体が酸で溶かされてたり、色んな生物に擬態出来るのを考えればかなり納得なんだけど。
    フィッチャー・ケイルやジーン・ターは納得の役回りだけど、フライト教授やセーラさんは終盤であっさり死んでしまって残念。折角なら最後まで生き残って欲しかったな。
    ホラー系にはそれなりに苦手意識があったけど、少なくともファントムは抵抗感無く読めた。

  • 売れっ子作家になって脂の乗りきった時期のクーンツの代表作下巻。
    明かされる「太古からの敵」の正体に、呆れるか納得するか…
    とは言え中々に人間臭い相手の反応も面白く、古き良きハリウッド映画大好きアメリカ人的な発想のおおらかさもあり、読書の間は肩肘張らずに楽しめる作品です。

  • 00mmdd読了

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