ファントム 下 (ハヤカワ文庫 NV ク 6-2 モダンホラー・セレクション)

  • 早川書房
3.74
  • (12)
  • (18)
  • (27)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 164
感想 : 14
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (379ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150405076

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 初めて読んだクーンツが、この「ファントム」だった。S・キングとは違う圧倒的なリーダビリティ。ジャンル分け不可能な壮大なストーリー。そしてクーンツならではのエンディング。完成度では「ウォッチャーズ」に一歩譲るが、その分こちらは荒削りな迫力がある。どちらが好きかはお好み次第、とにかく面白い本が読みたければクーンツをどうぞ。

  • (上巻からの続き)
    今までストーリーは非常に面白いのだがなぜ主人公が最後に残るのかという必然性に対する根拠が曖昧で非常に失望することが多く、また物語が盛り上がっていく途中で突然投げ出したような唐突な終わり方をする話もあり、いまいちカタルシスを感じなかったのだが、今回は「太古からの敵」の設定といい、その絶望感といい、また「太古からの敵」の弱点といい、淀みがなかった(「太古からの敵」自らが自分を分析させる設定は納得できなかったが大きな瑕ではない)。
    また個人的にはあまり評価しないのだが、ストーリーが終わった後にさらに訪れる危機というのもこれまでにはなかった傾向だ。
    上述したように多少こちらの意向にそぐわないものもあったため4ツ星とするが、次回『ウィスパーズ』に期待したい。

  • 読了。プロットの研究として読んだ。私好みの内容ではなかったので星は三つ。でもさすが、「ベストセラーの書き方」の著者と思わされた。スティーブンキングと双璧の小説からしいので読んだ。スティーブンキングよりも読みやすい。

    表現的にもいろいろ学べ、その点では満点。

    突然町中の人たちが消える。それを逃れた姉妹。そして調査に来た保安官ら。そんな形で始まり、いきなりぞくぞくさせる見せ方。SF小説やホラー好きにはよいが、キリスト者的には苦笑いしたくなる場面や、冒涜的で洗脳的な腹の立つ場面大有り要注意。

  • 話が頭に入りやすいので、一気に読んでしまった。

    終わりはハッピーエンドなんだけど、本当にそうなのかな?みたいな空気感がぬぐえない。
    それがクーンツなのかも。

    それにしても、思ったほどティモシー・フライトが活躍しなかったような気が…結構、期待していたんだけれど。あっけなかったなー

  • モンスターホラーパニック映画を
    ゴールデンタイムに見た感じ
    昼間の再放送ではなくて、もっとワクワク感もあり、いい意味で安定感もある。
    頭の中で俳優を割り当てられない登場人物もいて、重要な役回りなのか脇役なのか良くわからないところがある分、誰が消えるのか展開が読めないのが良かった。

  • モダンホラー翻訳全盛期に出版された、クーンツの嘗ての代表作。
    正体不明のファントムに山深い町の住人が突如襲われて壊滅するという発端から、モダンホラーの典型に沿って展開。残念ながら、全く怖くないのがモダンたる所以なのだが、怪物の造型と描写こそ腕の見せ所とばかりに、張り切るクーンツが微笑ましい。

  • 面白かったなぁ。

  • 上巻の何が起きてるかわからないおそるおそる感に対して、下巻は海外ホラーらしいパニックホラーという感じ。死ぬ者ゴリゴリあり合流するものあり、地味に別ラインで動いている者有り。凄く映画っぽいなあ…と思って感想書きにきたら新装版になってたのでアッやっぱり映画に なってるのか わかります という顔に。劇的なオチは無いけどそこまでを堪能できるので満足感ある。

  • つかみは上手い。訳も分からず残虐に殺されてる人々を見つけても、冷静さを失わない主人公にちょい疑問だけど。ハリウッド映画見てるような展開。

  • 助かるわけない、と思いつつハラハラ。最後はちょっとあれ?

全14件中 1 - 10件を表示

ディーンR.クーンツの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×