ウィスパーズ 上 (ハヤカワ文庫 NV ク 6-3 モダンホラー・セレクション)

  • 早川書房
3.68
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本棚登録 : 111
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (395ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150405519

作品紹介・あらすじ

大邸宅に住むハリウッドの若き女性脚本家ヒラリー・トーマス。華々しい成功を目の前にした彼女を突然の侵入者が襲った。一度会っただけの、柔和で紳士的な印象さえあった中年男が、耳を疑うようなおぞましい欲情を口にし、彼女を強姦・殺人の危機に追いこんだのだ。とっさの機転で一度は暴漢を撃退したヒラリーだったが、男は何かに憑かれたような尋常ならぬ執念で再び侵入を果たし、彼女に襲いかかる。窮地に立たされたヒラリーは、ついにその手にナイフを握った。

感想・レビュー・書評

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  • はっきり云って最後にやられた。
    打ちのめされました。
    前回読んだ『ファントム』は「太古からの敵」というほとんど太刀打ちできないような怪物を生み出し、パニックホラーを繰り広げてくれた。その先入観から今回は不死の殺人鬼がモチーフだと思い、どんな原因・理由でこの殺人鬼は蘇えるのだろうと思っていた所、下巻の登場人物一覧に「オカルティスト」なる文字が。
    これで以前読んだある作品の焼き直しかとがっかりしたが、あにはからんや、今回は論理的解決が用意されていた。
    (下巻に続く)

  • またこれや「ストレンジャーズ」みたいなの読みたいなあ。
    オッサンスキーな身としては、例によって「親切な気むずかし屋」ラインハート弁護士がツボでありました。真相はすぐにわかるんだけど、クーンツはそれが明かされるシーンの書き込み方が好きだなあ。「バッド・プレース」のときの医者の告白とかね。

  • 結構色々な事が起こっているけど、上巻なので核心についてはまだまだ。

  • 若くしてハリウッドで成功したヒラリーは、幼い頃アル中の両親から受けた仕打ちのせいで他人に心を開くことができない。
    親しい人を作らないように用心して生きてきたヒラリーの家に、侵入者があった。
    たった一度取材であっただけのその男は、ヒラリーを強姦してから殺そうとするが、ピストルを手にしたヒラリーは何とか暴漢を撃退することに成功する。
    ここまで66ページ。第一章。

    警察を呼んだヒラリーのもとに二人の刑事が来る。
    ひとりはヒラリーに対して攻撃的に、もう一人は同情的にふるまうが、現場検証が終わると警察は引き上げてしまう。
    ヒラリーは重たい衣装ダンスを動かしてバリケードを作って、ひとりその家で夜を過ごす。
    そして侵入者は再びヒラリーを狙う。
    第二章ここまで。158ページ。

    再びヒラリーを襲った侵入者は彼女に返り討ちにされ命を落とす。
    第三章途中の184ページ。

    この本395ページまであるんです。
    そして上巻。
    184ページで犯人が死んで、あと何ページあるの?
    どうやって物語は着地するの?

    ホラーは苦手ですが、先が気になってしょうがありませんでした。
    ヒラリーに同情的な刑事も心に鬱屈を抱えています。
    そして侵入者にも、何やら心に傷を負っているらしいことが仄めかされ、そのことがヒラリーに対する執着になっているようです。

    ヒラリーが侵入者について証言したことが、事実ではないと刑事から糾弾されます。
    読者は事実であることを知っていますが、事実ではないとされた理由が…私に一つの仮説を抱かせました。
    最終ページの衝撃的な記述もそれを補完するのですが、それにしてもあとまるまる下巻が残っています。
    ということはこれからも二転三転するのでしょうか。

    真実は一体何なんだ!
    気になって気になって、ネタバレを読んでしまいそうです。(いや、我慢だ、我慢)

  • 捨てた

  •  読了。

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