テロリストに薔薇を (ハヤカワ文庫 NV ヒ 1-14)

  • 早川書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (363ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150406219

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  • KGBの命を受けて破壊活動を繰り返すテロリスト、フランク・バリイ。彼の暗殺を決意した英国情報部は、その実行者にバリイのIRA時代の戦友ブロスナンを選ぶ。だが彼はフランスの警官射殺の罪により、絶海の孤島で終身刑に服していた。釈放を条件に暗殺を請け負わせるべく、情報部はIRAを引退したリーアム・デヴリンにブロスナンの説得を依頼するが…。

    ヒギンズ祭り、継続中。31年ぶりに再読。ワンパターンな展開に陥る前の作品で、読み応えあり。

  • 囚人のブロスナンと、フリーカメラマンのアン-マリイと、デヴリン。この3人が、テロリストのバリイと戦う。

  • 元IRA闘士二人を主人公とした冒険小説。
    活劇よりも、ヒロイズムとロマンティシズムに比重を置き、まさにヒギンズ節全開の作品だ。
    但し、敵役がやや弱く、ストーリーもサスペンスに欠ける。
    己の信条のままに突き進む登場人物たちは、良くいえば格好良いのだが、もう少し非情な面も欲しく、いつかどこかで読んだかのようなデジャブも多々感じていた。多くの作品を著したヒギンズだけに、マンネリズムに陥るのは仕方のないことか。

  • ジャック・ヒギンズ好きなんですよねぇ。
    裏切りません。
    臨場感が何とも言えません。

    邦題は、「なるほど、そうか」と思わせる、
    上手いタイトルです。

  • 復活のリーアム・デヴリン、狂犬フランク・バリー再登場、ニューヒーローであるマーティン・ブロスナン登場など豪華な一作。また「非情の日」のエピソードも語られ、あの事件後、サイモン・ヴォーン少佐がグループ・フォアでの任務を拒否しているという逸話も語られた。

  • ベトナム戦争中に戦場のまっただ中で出会ったマーティン・ブロスナンとアン・マリイ。
    互いに引かれ合う二人だかブロスナンは退役後IRAの活動となり、そこでリーアム・デブリンと知り合う。
    しかし彼は武器の受け渡しでフランスに行った際に裏切りに合い混乱の中警官を殺してしまう。
    そして彼は絶対に脱出不可能なフランスの牢獄「ベル・アイル」に収監されてしまう、ここを出るのは死んだときしかない事を知りつつ。

    そんな彼に出獄するチャンスが与えられる。
    KGBの依頼により西側諸国に混乱を与え、今また西側の最新兵器を強奪しようとしているIRAのテロリスト「フランク・バリイ」を暗殺するための切り札として指名された。
    フランク・バリイと彼はIRAの活動の中で互いをよく知っている上に彼の最愛の親族がフランク・バリイに殺されていたからだ。

    しかし彼はその要請を断る。
    そして彼は独力で脱出不可能と思われていたベル・アイルから脱出し復讐を果たすためにフランク・バリイを追いかける。

    そしてその復讐行のなかでかれは最大の裏切りに合い、そして彼の目的に一つの事が追加される。
    裏切りに責任のある者の中で最高位の者に裏切りの代償を支払わせる事だ。

    彼の目的は果たされるのか、そしてアン・マリイとの関係は。

    ジャック・ヒギンズ作品の中で初期の頃の傑作です。
    本作に登場するブロスナン、マリイ、ファーガソン、デブリン達はその後もヒギンズ作品の中で登場し、特に「嵐の眼」にはこの四人が深く関わってきますので両方読んでほしいと思います。

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