ジュラシック・パ-ク (上) (ハヤカワ文庫 NV ク 10-8)
- 早川書房 (1993年3月31日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (380ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150406967
作品紹介・あらすじ
霧につつまれたコスタリカの孤島で、極秘のうちに建設が進められているアミューズメント・パーク-それが、バイオテクノロジーで現代によみがえった恐竜たちがのし歩く、驚異のワンダーランドだ。オープンをひかえ、視察のための顧問団が島に向かって出発した。だがその前途には、人類がいまだかつて体験したことのない恐怖が待ちかまえていた。スピルバーグ大型映画化の夢の恐竜サスペンス。
感想・レビュー・書評
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恐竜映画の原作でしょ、と侮るなかれ。
映画もとても良く作られた作品だと思うが、原作は遥かに面白い。
あまりにも面白いので、ページをめくる手が止まらないのだが、この作品を書くための情報収集・研究に費やされたであろう著者の労力を考えると、こんなに早く読み終わったら申し訳ない、と思うほどだった。 -
映画公開直後に購入し、ほぼ一日かけて上下巻を一気に読んだ記憶があります。その間心拍数は上がりっぱなしで、映画ではカットされているエピソードが多く、心の底から楽しめる作品でした。
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映画のシリーズが完結したので、ふと思いついて読んでみる。この話は映画の1作目なので、約30年前の作品だけど、原作も映画も改めて凄いと感心する。どんな話だったか読んでるうちに思い出してきた。いや、見てても怖かったよなあ・・・
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映画が有名なのでそちらで作品を知っている方も多いのではないでしょうか。
原作である本書では映画で語りきれなかった著者による綿密な物語の設計図のような部分を楽しむことができます。
細部まで非常によく作り込まれているので、途中SFであることを意識せずに読んでいました。
映画を先に見た後でも十分楽しむことができると思います。 -
映画よりも原作の方が面白い。
原作は遺伝子やカオス理論を中心に据えており、読書をしつつも学ぶことが多い。恐竜の遺伝子の話なんかは今読んでも違和感を感じさせないくらいで、時代の先を読んでいたんだなと改めて感心した。 -
映画より面白いというすごさ。
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いわずと知れたスピルバーグの大ヒット映画。といいながらぼくは映画は見ていないし、この原作も30年後にして初めて読んだ。コハクに閉じ込められた蚊の体内の血液から抽出したDNAをもとに恐竜を復元するという筋書きは知っていたし、それなりに期待して読んだがこれはこれは想像以上。おもしろくてあっという間に読んでしまった。こんなのは久しぶりだ。孤島のアミューズメントパークに隔離して生態展示するつもりの恐竜が逃げ出して繁殖し、パニックになるというサスペンス性はもちろん、DNA復元にまつわる問題点とか現世の生態系に影響を与えないための生理的対策とか、科学的にもよく考えられている。そのうえ、神の領域の冒涜ともいうべき試みに対して、数学者のカオス理論からの痛撃がまた示唆に富んでおもしろい。単なるエンターテインメントを越えて考えさせられる作品に仕上がっている。映画ばかり有名になっているが(?)、この原作者はなかなかのものだと思う。
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映画、おもしろかった!
⇒ http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=10659 〜 ジュラシック・パーク(1993) JURASSIC PARK 監督:スティーヴン・スピルバーグ