フェイタル・キュア 致死療法 (ハヤカワ文庫NV)

  • 早川書房 (1995年8月30日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (672ページ) / ISBN・EAN: 9784150407797

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  • 少し色が違う14作目

     難病の娘をもつ医者夫婦が主役。

     田舎病院にそろって越してきた主人公たちだが、自身の職場である病院で入院患者を安楽死させている疑いが・・・。

     追いかけていくととんでもない結末が待っているという案配。

     凶器はコバルト60だったというのがショッキング。コバルト60は線形加速器の前によく使われていたもの。私自身、厚みが数メートルもある鉛入りコンクリート扉で実験室に出入りした記憶がよみがえるなぁ。

     最初から病院の元理事長が殺害されるなど、これまでとは異なるタッチが新鮮。どうやって患者を安楽死させるのか(薬か細菌か?)とか誰が元理事長を殺したのかとか謎解きの要素が強い。

     しかし、あまりすっきりとはしない解決だから、謎解きの意味ではイマイチかな。ちょっと長すぎるのも飽きてくるしね。

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