最後の勝利者 海の勇士ボライソーシリーズ (19) (ハヤカワ文庫NV)
- 早川書房 (1996年7月30日発売)
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感想 : 2件
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Amazon.co.jp ・本 (624ページ) / ISBN・EAN: 9784150408084
感想・レビュー・書評
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ボライソーのシリーズは、油断しているとすぐ登場人物が死んでしまう。で、今回もまた。それも意外なところで意外な人が死んでしまってちょっとショック。
それから、ほかの巻に比べて陸上シーン(それも戦闘がらみでない)が多いような。そういう陸上ではボライソーはぐだぐだです。著者が「お色気サービス」とでも思ったのか、編集が「いやあ、殺伐としてますからもう少し色をつけましょう」とでも言ったのか。
だいたい合わない女を妻にしてしまうなんて、自分のせいだと思うけど。
シャープもそうだけど、純な戦士は女選びがへたってことなんだろうか。もっともボライソーの方が罪が深い気がする。だって今までの経緯を振り返ると、亡妻に似ている→結婚→妊娠→難産(当時としては高齢出産だし)→医者からこれ以上の出産を止められる→すきま風→妻は田舎暮らしにあきあき、夫は肉感的な女にめろめろ→アウト! という展開。ベリンダにしてみれば、子どもを産んだせいで夜のおつきあいもできない体になって、それが原因で夫にそっけなくされて、子どもを都会的に養育しようとしたら嫌みをいわれて…、キーッ、もう退屈な田舎になんかいられないわよてな具合だったんじゃないかな。ちょっと同情します。
それにしても訳者の人、何かと言うと「だよっ!」って促音で会話を終わらせるの、やめてほしかった。なんか、合いません。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ボライソーシリーズ 19巻。
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