鷲は舞い降りた 完全版 (ハヤカワ文庫NV)

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  • 早川書房 (1997年4月11日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (576ページ) / ISBN・EAN: 9784150408343

感想・レビュー・書評

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  • “たとえどのようにいわれようと、彼は、勇気のある立派な軍人であった“

    もちろんかの悪名高きナチス・ドイツにもいたのです
    誇り高く、勇気があり、友情に厚く、公平で、命に真っ直ぐな人物が

    そしてもちろん『鷲は舞い降りた』は冒険小説の歴史に燦然と輝く名作でした

    3人の主人公とも言えるドイツ落下傘部隊長クルト・シュタイナ中佐、アプヴェールZ部第3課課長マックス・ラードル中佐、IRAの兵士リーアム・デヴリン、この3人がとんでもなく魅力的で、心を鷲掴みなわけです鷲だけに(いらないやつ)

    特にシュタイナ中佐はもうめちゃくちゃに格好良くて部下たちが彼のために命を投げ出すのを有無を言わさず納得させられてしまうわけです

    またラードルの苦悩とそれによって浮かび上がるヒムラーとゲシュタポの不条理な残忍さ

    デヴリンが出会う真実の恋と別れ

    もう怒ったり、笑ったり、泣いたりと大忙しなわけです

    人の持つ全ての感情を揺さぶる名作、それが『鷲は舞い降りた』なわけです

  • 著者、ジャック・ヒギンズさん、どのような方かというと、ウィキペディアには、次のように書かれています。

    ---引用開始

    ジャック・ヒギンズ(Jack Higgins, 1929年7月27日 - 2022年4月9日)は、イギリスの小説家。本名はヘンリー・パタースン (Henry Patterson) 。

    第二次世界大戦や、イギリス対アイルランドの紛争を題材にした冒険小説を得意とする。

    ---引用終了


    で、本作の内容は、次のとおり。

    ---引用開始

    鷲は舞い降りた!ヒトラーの密命を帯びて、イギリスの東部、ノーフォークの一寒村に降り立ったドイツ落下傘部隊の精鋭たち。歴戦の勇士シュタイナ中佐率いる部隊員たちの使命とは、ここで週末を過ごす予定のチャーチル首相の誘拐だった!イギリス兵になりすました部隊員たちは着々と計画を進行させていく…使命達成に命を賭ける男たちを描く傑作冒険小説―その初版時に削除されていたエピソードを補完した決定版。

    ---引用終了


    ジャック・ヒギンズさんは、チャネル諸島ジャージー島に住居を移し、作品を書き続けたそうです。
    そのジャージー島、ウィキペディアには、次のように書かれています。

    ---引用開始

    牛のジャージー種の原産地であり、また衣類のジャージの語源になったといわれている。アメリカ合衆国のニュージャージー州の州名もこの島に由来する。

    ---引用終了

  • 神父が最後に語った衝撃の事実。まさかのチャーチルが替え玉だったとは。もし仮にあそこで彼を撃ったとしても、歴史的には何も変わらないということ。そしてその替え玉を狙ってドイツ軍もそうだし、イギリス軍もそうだし、たくさんの命が失われた。

    しかもである。その事実はイギリス軍側にも伝えられていなかったということか。イギリス側の方が一枚上手で、その策略にドイツ側が踊らされた。これはまさにどんでん返しだな。最後にすごい。

    これがなかったら、いわゆる戦争ものというか冒険もので、戦争ものの主体を中心としたドイツ軍兵士たちの活躍というか、なんというか、生々しい戦場を描いた話だったんだけど、最後にこれが来ることによって、そもそも戦争ってなんだろうかというか、何かを信じて戦って命をなくすということがなんだろうかというようなところに、ちょっと考えが行く。

    正しいと思っていたものが正しくなかったっていうか、そういったのは最後にちょっとびっくりさせられて面白かった。星3.3くらいかな。

    シュタイナーとデブリンとモリーのストーリー、その他いろんな人たちのストーリー。でもやっぱり登場人物が多すぎて、途中でなんだかわからなくなってしまったけれども。

  • タイトルは落下傘部隊が任務地へ降り立ったことを意味する暗号であり、その暗号コードを送るまでの様相が綿密に描かれる。そのため、作戦を計画し、準備をし、実行に移すまでが中々に長く、おい、いつになったら鷲舞い降りんねんと始めは面食らった。でもその分緊張感は高く、冒険小説、軍事小説として力強い魅力を放っている。ミステリとして勧められると「???」という気分になりそうではあるが、この手の冒険小説も好物なので楽しく読めた。(中でもシュタイナ中佐がかっこよくてさあ!)
    敵地へ乗り込みチャーチルをさらうという大胆な計画はある程度史実に基づいたものらしく、絶対悪として使われがちなナチスドイツの軍人たちを一人一人の意思ある人間として格上げして描いている部分が特色だろう。この相対化の視点には人類学に近いものがあり、その点から言っても好みに合う小説だった。ただ、極力殺人を行わず任務を遂行していくというのはちょっと綺麗ごとすぎる気もしてリアリティ不足な気がしなくもない。戦争という特殊な状況にあっても人間性を保つ人々は確かにいて、それはナチスドイツであっても変わらない、というメッセージは飲み込みやすいのだけど、同時に彼らを英雄視する可能性もはらんでいるわけで、手放しに称賛していいものかどうか……。
    と頭の片隅で思いつつ、エピローグにあたる現代編で明かされる真相と、それに対する情のこもったあの言葉には、熱く込み上げるものがありました。そう、彼こそはーー。

  • 戦争映画が好きだった。小学生高学年だった、懐かしの海外テレビドラマ『コンバット』が夕方再放送されるのを、学校から一目散に帰ってきて食い入るように見ていた。友達同士の合言葉「チェックメイトキング2~こちらホワイトロック!」トンプソン短機関銃もM1カービンもそれで覚えた。時を同じくして海外の戦争映画も釣られて見ていた。「トラ・トラ・トラ!」「戦場にかける橋」「史上最大の作戦」「バルジ大作戦」「レマゲン鉄橋」「戦争のはらわた」etc…

    そんな中にこの「鷲は舞い降りた」があった。当時としてはナチスドイツ軍が主役である、ということが驚きであり信じがたいことであった、なにぶんその程度の感想しか持ちえず、その後様々な情報を得て不朽の名作であるという事実は知りえていたものの、原作を読むのはこれが初めてであった。

    語る言葉はない、というかその言葉を選択するにあたり思いつくものがない。欧米圏では、男子たるもの読むべしなるスタンダードのようである。何もかもが素晴らしい、様々な立ち位置の人々が一つの目的のために結集する。それぞれの胸に去来するものも得るものも違うのだが、それぞれの仕事を立派にやってのける。戦時であり思うようにならない出来事をなんとか形に成し遂げようとしていく。ドイツ軍にかかわる皆が己の仕事に誇りを持って成し遂げる。完璧に思えた作戦が破綻する様、そこに戦争の本質を見る思いがした。敵も味方も同じような父であり息子であり、恋する若者であるのだ。かくて絶望的ラストとなる。

    それでも不可能を可能たらしむ為の、それぞれの戦いの緊迫、そしてロマンスまでも詰め込み、その悲劇さえラストを彩る色の一つと化してみせる構成、さらにこれほど多くの名セリフを持つ作品は他にないだろう、総じて「不朽の名作」に嘘偽りはなかった。

  • カッコいい!
    出てくる人、みんな、カッコいい!

    第二次世界大戦中の1943年秋ドイツ、東部戦線の失敗・イタリアの敗北で戦況は悪化するなか、イギリス首相のチャーチルをイギリス本土から誘拐する計画が持ち上がり、ドイツ軍落下傘部隊の精鋭たちが……。

    この小説は「歴史小説」ではない。
    チャーチルは誘拐されていないし、ドイツは1945年春に降伏する。
    ましてや、この物語にある事柄はどこにも記録されていない。
    だからと言って「架空戦記」というわけでもない。

    歴史とは「紙もしくはそれに準ずるものに書かれた事柄をもとにして推測され、広く認められた過去の出来事」
    「記録されていない(認められていない)こと」が「なかったこと」と同じではないところを、作者は物語の構成で巧みに活用し、「作者自身が取材し集めたレポート」として、巻頭と巻末に挿入することで、とたんに登場人物たちの物語の実存性が高まる。
    「もしかしたら、本当にあったかもしれない…」、こう思わせてしまうことですでに作者は成功している。

    当時珍しい“ドイツ軍兵士が主役”ではあるが、当然にこの物語も映画化された。
    監督は「OK牧場の決闘」「荒野の七人」「大脱走」などで知られるジョン・スタージェス。

    この物語も、カッコいい人満載!
    ほんと、感想は「カッコいい」に尽きる!

  • 冒険小説の古典的名作.

    物語は,歴史に埋もれた驚愕の出来事の手がかりを,作者であるヒギンスが発見する1章で始まり,ヒギンスが主人公たちの後日談を知る20章で結ばれる.
    劣勢が明らかになってきたドイツ軍が「チャーチル誘拐計画」を立案する.ここに一癖も二癖もある主人公たちが巻き込まれてゆくのだが,ステレオタイプの「ナチ」的な人物は1人もおらず(いや,主人公たちの”邪魔をする”のはヒムラーやSSをはじめとする典型的な悪党なのだが),彼らはみな血が通った普通の格好いい人たちとして描かれている.オルガンが特技だったり,バードウォッチングが趣味だったり,溺れた地元の子供を助けたりするのだ.

    チャーチルが誘拐されたことはない,ということは後の世に生きる我々は知っている.従って,作戦が失敗することは我々みんなが知っているのだが(しかも,とんでもない失敗だったことが20章で明かされる),しかし,プロットの巧みさと,登場人物たちの魅力が,本書を腐朽の名作としている.

  • 2019/11/2読了。
    若いころに読んだものを久し振りに再読。
    「どぶの中で時折、靴にくっつくものだ」「暑い日にはとくに不快なものだ」
    いずれ誰かに使ってみたいセリフである。いや、ああいう局面でこういうセリフを使える者になりたいと思わせてくれる作品である。
    確か初めて読んだ若いころにもそう思った。さすがにこれと同じセリフを使ったことはないが、近い局面で似た態度を取ったことはその後の人生で何度かある。他人がそういう態度を取るところも何度か見かけたことがある。いま再読して思うのは、ヒギンズすげえな、ということである。

  • 長かった。。読みごたえアリ。
    夏休み直前に読了。

  • 英国のチャーチル首相を拉致するため、クルト・シュタイナ中佐率いるドイツ軍落下傘部隊の精鋭たちが、綿密な作戦を遂行する、という冒険小説。

    シュタイナ中佐、IRAのデヴリン、参謀のラードル中佐など、魅力的な人物目白押し。そしてスピーディーかつスリリングな展開で読み応え十分。

    佐々木譲は、解説で、「わたしは『鷲は舞い降りた』に打ちのめされ、圧倒されますその強い影響下からいまのジャンルの小説を書き出したのだ。」と語っている。佐々木譲の一連の小説読まなきゃ!

  • 「考える人」の定期メールから。ハードボイルド。

    ・おれが心底から愛しているモリイ。かつてある偉大な人間がいったように、おれはある時期に人間が変わり、以来、二度と元のおれに戻れなかった。おれがノーフォークへきたのは、ある任務を果たすためで、もっと利口であるべきはずの醜い田舎娘と、生まれて初めてで、最後の恋をするためではなかった。今頃は、お前は、おれの正体を知っていることと思うが、なるべく考えないように努めてくれ。おれにとって、お前と別れることが、すでに充分な罰なのだ。だから、そこでおしまいにしようじゃないか。短かったが、楽しかった。リーアム。

  • 最後が衝撃すぎる
    人は何故戦うのか

  • 手に汗握る展開で一気に読了。海外小説はそんなにハマらないことがあるけど、本作はダントツに面白い。

  • イギリスの作家「ジャック・ヒギンズ」の冒険小説『鷲は舞い降りた(原題:The Eagle Has Landed)〔完全版〕』を読みました。

    「ディック・フランシス」、「コリン・デクスター」、「ボブ・ラングレー」に続き、イギリス作家の作品です。

    -----story-------------
    鷲は舞い降りた!
    「ヒトラー」の密命を帯びて、イギリスの東部、ノーフォークの一寒村に降り立ったドイツ落下傘部隊の精鋭たち。
    歴戦の勇士「シュタイナ中佐」率いる部隊員たちの使命とは、ここで週末を過ごす予定の「チャーチル首相」の誘拐だった!
    イギリス兵になりすました部隊員たちは着々と計画を進行させていく…使命達成に命を賭ける男たちを描く傑作冒険小説―その初版時に削除されていたエピソードを補完した決定版。
    -----------------------

    『東西ミステリーベスト100』で海外篇の19位として紹介されていた作品です、、、

    「チャーチル首相」を誘拐せよ!という奇想天外な作戦、使命達成に命を賭ける「シュタイナ中佐」率いるドイツ落下傘部隊の精鋭たち、男たちの勇気と闘志を謳いあげた傑作でしたね… 愉しく読めました。


    イギリスのノーフォーク北部にある田舎町スタドリ・コンスタブル、この地を取材で訪れた「ジャック・ヒギンズ」は、教会の墓地の片隅に隠匿されていた墓石を発見する… そこには「1943年11月6日に戦死せる「クルト・シュタイナ中佐」とドイツ降下猟兵13名、ここに眠る」と刻まれていた、、、

    奇妙な墓碑銘の真実を探す旅を始めた「ヒギンズ」はやがて、かつてドイツ軍が実行したある作戦を知る… 時代は第二次世界大戦まで溯ることに。

    1943年、ナチス・ドイツの敗色が濃厚となる中、幽閉されていた「ムッソリーニ」を「オットー・スコルツェニー」が指揮する空軍降下猟兵部隊と親衛隊特殊部隊が救出した一件は「ヒトラー」を狂喜させ、宿敵「チャーチル」の誘拐を口にさせる… 軍情報局長官の「ヴィルヘルム・カナリス提督」は、所詮は総統の思いつきに過ぎない、到底実行不可能なこの考えを、部下の「ラードル中佐」に形だけの検討をさせることにしてうやむやにしようとした、、、

    しかしその一週間後、スタドリ・コンスタブルに暮らすボーア人スパイ「ジョウアナ・グレイ」が、「「チャーチル」が村から近いスタドリ・グレインジで休暇を過ごす予定がある」ということを、具体的な日時・宿泊場所と共に連絡してくる… この情報はゲシュタポ長官の「ヒムラー」にも伝わり、「ヒムラー」は反ヒトラー派の「カナリス」には隠密にして、「ラードル」に直接、「チャーチル」の誘拐を実行させることを強要する。

    「ラードル」は実行部隊を落下傘降下で潜入・潜伏させ、「チャーチル」確保後に高速艇で回収する計画を立てるが、敵国での潜伏のためには現地の「グレイ」と協力できる工作員が不可欠だった… そこで「ラードル」は、現在はベルリンで保護・監視されている元アイルランド共和軍(IRA)の歴戦の工作員「リーアム・デヴリン」に白羽の矢を立てる、、、

    「デヴリン」はいつか来る死を予感しながら、祖国アイルランドの独立を夢見る闘士でもあった… 続いて「ラードル」は、作戦を指揮する落下傘部隊の隊長として「クルト・シュタイナ中佐」を指名する。

    「非常に頭が良くて、勇気があって、冷静で、卓越した軍人……そして、ロマンテックな愚か者だ」名も知らぬユダヤ人の少女を助けたがために部隊ごとチャンネル諸島へ追いやられ、人間魚雷を操っている伝説の落下傘部隊長「クルト・シュタイナ中佐」、「ラードル」と「デヴリン」は直接に彼の元を訪れ、彼らを呼び戻す… 英国へ潜入した「デヴリン」に惹かれる少女「モリィ・プライア」を始めとするコンスタブルの人々、、、

    闇商人の「ガーヴァルド兄弟」とロンドン警視庁の「ロウガン警部」、降下部隊の輸送役として選ばれたパイロットの「ゲーリケ大尉」… 「ヒムラー」が作戦の監視役として送り込んだイギリス義勇軍の「プレストン少尉」、そして僻地コンスタブルに左遷されたアメリカ軍レインジャー部隊の「シャフトゥ大佐」。

    様々な人間の思惑が交錯する中、「ラードル」達は遂に作戦開始日の11月4日を迎える… 悪天候の中ノーフォークへ降下する「シュタイナ」達、、、

    降下成功の報を受けた「ラードル」は「ヒムラー」に暗号文を発信する… <鷲は舞い降りた>。

    作戦の成就に向け、登場人物たちはそれぞれの思惑に従って己の任務を果たそうとするが、「シュタイナ」の部下が溺れそうになった兄妹を助け、自らは水車に巻き込まれて死んでしまったこと等をきっかけにして計画には綻びが生じていく… 任務を果たすため、強硬手段に出る「シュタイナ」たちだったが、次第に追い詰められていく、、、

    全体で600ページ強のボリュームなのですが… <鷲は舞い降りる>のは400ページを過ぎたあたりで、作戦行動までのエピソードが長く、序盤から中盤はやや冗長な感じはしましたが終盤の作戦行動後の展開が盛り上がるのは、中盤までの伏線がしっかりしているからなんですよねぇ。

    ホント、愉しく読めました… それにしても「シュタイナ中佐」を始めとする、第一線の将校・兵士達のカッコ良さはハンパないですね、男気あふれる好人物で、不器用な優しさやひたむきさをあわせ持っているんですよね、、、

    そして、男としての生き様(死に様)をしっかりと見せてくれます… 史実から、「チャーチル首相」誘拐作戦は失敗に終わることはわかっているんですが、それでも、最後の最後まで「シュタイナ」なら成功してくれるんじゃないか、いや、是非、成功させてほしい と感情移入しちゃうほどの魅力的に描かれていました。

    面白かったです♪


    以下、主な登場人物です。

    「クルト・シュタイナ中佐」
     ドイツ落下傘部隊隊長

    「リッター・ノイマン中尉」
     ドイツ落下傘部隊副隊長

    「ヴァルター・シュトルム軍曹」
     ドイツ落下傘部隊隊員

    「ハーヴィ・プレストン少尉」
     元イギリス自由軍兵士

    「カール・シュタイナ少将」
     クルトの父

    「ペイター・ゲーリケ大尉」
     ドイツ軍パイロット

    「マックス・ラードル中佐」
     ドイツ軍情報局(アプヴェール)Z部隊第3課課長

    「カール・ホーファ軍曹」
     ラードルの助手

    「ジョウアナ・グレイ」
     ドイツ軍情報局(アプヴェール)の女スパイ

    「リーアム・デヴリン」
     IRAの兵士

    「フィリップ・ヴェリカ」
     神父

    「パミラ・ヴェリカ」
     フィリップの妹

    「ジョージ・H・ワイルド」
     スタドリ・アームズの主人

    「アーサー・シーマー」
     木こり

    「モリイ・プライア」
     ホッブズ・エンドの娘

    「サー・ヘンリイ・ウィロビイ」
     退役イギリス海軍中佐

    「ベン・ガーヴァルド」
     闇商人

    「リーベン・ガーヴァルド」
     闇商人

    「ジャック・ロウガン」
     ロンドン警視庁警部

    「ファーガス・グラント」
     ロンドン警視庁警部補

    「ロバート・E・シャフトゥ大佐」
     アメリカ軍レインジャー部隊隊長

    「ハリイ・ケイン少佐」
     アメリカ軍レインジャー部隊隊員

  • 第二次世界大戦時、チャーチル首相を誘拐する特殊任務を受けたドイツ軍部隊が主役。

    主役であることもそうだし、ドイツ軍がかなり真っ当な兵士として描かれているのが珍しい。

    主人公であるシュタイナ中佐と、アイルランド人のデヴリンがとても魅力的。

    歴史から見れば成功しないことが決まっている任務なんて面白いのかと思ったけど、読んで納得。

    準備期間も面白いし、失敗が確定してからのシュタイナ中佐の行動がめちゃくちゃカッコイイ。

  • 登場人物全員のキャラ立ちが凄い。
    一人1冊分の背景が見えるから恐れ入る。
    これが現実にあった話かどうかは、
    最早どうでもいい。
    だって、鷲は舞い降りたのよ?
    で、このあと飛び立つのよ。
    これでときめかない人は冒険小説読むのやめなさい。
    ライトノベルでニャンゴロしとけ。

  • やはり泣ける。内藤陳氏が紹介していた当時に以前の版を読んでいて、この完全版が出たことを知って、久しぶりに読んだ。今回は、登場人物等を丁寧にノートに取りながら読んでいった。久しく眠らせていた冒険小説愛が再燃し始めてしまった。

  • 冒険小説の傑作と言われている作品。時代設定のほかは、ほとんどフィクションと思われるが、それぞれの人物が、魅力的に描かれていて、引き込まれる。

    第二次世界大戦終盤、ドイツ落下傘部隊が、チャーチル首相を誘拐すべく、イギリス東部のノーフォークに降り立った。チームのメンバーを集めるところから物語は始まり、無事に鷲は舞い降りたのだが。

  • 文句なしに面白い!とはこの小説のことだろう。
    第二次世界大戦中のドイツ軍落下傘部隊による英国本土でのチャーチル誘拐、という暴挙とも言える作戦に、
    作戦を指揮するドイツ軍将校も落下傘部隊の歴戦の勇士も諦観の域で死に場所を求めるかのように、士気高く遂行していく。
    抗いきれない立場であろうとも、自分の意思に信念を持って行動することこそが人間の最も優れた価値であることを極上に面白い娯楽小説の形で明朗に伝える。
    なんといっても魅力あふれる登場人物の面々。男も女も皆とにかくヒロイックで、自分の思っていることを闊達にシニカルに語る。そして例え獄中であっても決して信念を曲げない。
    また航空機、船艇、小火器などの武装から服装や酒、タバコの銘柄までディテールにこだわることでリアリティを演出することに一役買っているが、描写がくどくどしくないのでスピード感に影響させない(もはや馴染みのない機種名や銘柄が登場しても、Google画像検索が楽しみを後押ししてくれる)。
    なかでもカバーアートにも描かれているダグラスDC-3がなんといっても印象的。
    夢中で読んで「あ!面白かった!」と声に出るほど感嘆した。

  • 冒険小説を読みたくなって、とりあえず傑作といわれる本書を読んでみた。第二次世界大戦中にドイツ軍が英国のチャーチル首相を誘拐(または殺害)を企てて実行するまでの物語。登場人物が実在の人なのでとてもリアリティーに満ちた展開となっている。一方で、史実ではチャーチル首相が誘拐されたり殺害されたりしたことはないので、作戦が失敗することも分かっている状態で読み進めることになる。普通は結末が分かっていたら楽しく読めないものだが、本書は登場人物の内面を含めて丁寧に描写することで、その結末に至った過程をドキドキさせながら読ませてくれる。ドイツ軍と英国の人びとをどちらが敵かという観点で描いていないのがいい。純粋に冒険小説としてフェアに書かれている。戦争なんて悪も正義もないと訴えているようにも感じた。本作品に登場するドイツ軍は当時の論理的な正義で作品を実行したにすぎないのだから。とにかく読みやすくて面白い。傑作といわれる理由は分かる気がする。

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