ベクター: 媒介 (ハヤカワ文庫 NV ク 2-20)

  • 早川書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (618ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150409524

作品紹介・あらすじ

成功を夢見てソ連からアメリカへ渡ったユーリは、苦しい生活を強いられて、鬱屈とした日々を送っていた。アメリカ社会への復讐を誓った彼は、極右集団と手を組んで、恐るべき計画を立てる。死の細菌、炭疽菌とボツリヌス菌をニューヨークにばらまこうというのだ。そんな折り、監察医のジャックは不審な死体に遭遇する。死因を調べ始めた彼は、やがてユーリたちの陰謀へと迫っていく。医学サスペンスの王者が放つ衝撃作。

感想・レビュー・書評

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  • いつもの大衆娯楽小説

     約600頁ある1999年の最新作。

     主人公は監察医ジャック、ローリー。

     おなじみのメンバーも登場する。単調にならないようにとの配慮か、今回はローリーの恋人話(破談に終わる)がサイドストーリーとなるが、この部分はまったくおもしろくない。

     ワンパターンだが、それなりに読ませる技術は相変わらず。でも、医学的要素はどんどん少なくなっているのが残念。

     話は生物兵器炭疽を用いたテロ勃発がメインなのだが、筋書きがけっこう読めてしまうことや先に書いたローリーのよけいな話が出てくるので少し興ざめ。

     ジャック&ローリーに感情移入ができて、彼らのファンなら楽しいのかもしれないが、使い捨ての登場人物でもいいから筋をきっちりとしてほしかったなぁ。

     総じて悪くはないけれど期待通りではないという評価かな。


     ただし、巻末の編集部による「ロビン・クック作品解説」はこれまでの作品20作を網羅的に紹介しており、便利かつ貴重だと思われる。これは価値ありだな。

  • ■説明
    偏った考えを持った人たちがテロを企てる話です。
     思い込みってコワイ。

    ■感想
    テロ事件でふたたび思い出しました。
    この本になじめなかったところは、犯罪者があまりにも
    考えが足らないような書き方をされていたことでした。
     たしかに、一般常識の及ばない行動に出る人が一番
    恐ろしいといえば恐ろしいのですが。。。

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