ローズマリーの息子 (ハヤカワ文庫NV)

  • 早川書房 (2000年11月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784150409609

みんなの感想まとめ

物語は、ある女性が27年の昏睡から目覚め、自らの息子が巨大な組織の長になっているという衝撃の展開を描いています。前作「ローズマリーの赤ちゃん」の続編として、信仰の揺らぎや親子の関係の複雑さがテーマとな...

感想・レビュー・書評

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  • 70年代にスティーブンキングやクーンツが現れて活性化するモダンホラーのスタートはアイラ・レヴィンの「ローズマリーの赤ちゃん」の小説そしてポランスキー監督による映画でした。「ローズマリーの赤ちゃん」をおさらいしておくと、
    いわくのあるアパートに引っ越してきた新婚の夫婦。売れない俳優の優しい夫ガイとローズマリー、隣人のカステヴェット老夫婦、ローズマリーの幸せな生活が始まるが、ある夜、人間ではない異形の者に犯される悪夢を見る。やがてローズマリーは妊娠するが、お腹の赤ちゃんが悪魔の子供ではないのかと疑い始め、パラノイアの兆候を見せ始める。ローズマリーは家で子供を産むが…。悪魔の子供なのか彼女の思い過ごしなのか。彼女の頭は正気なのか異常なのか。ホラーですから、もうどっちだったかは言わずもがなですが、このラストまでの緊張感はたまらなかったですよね。
    でもって、20世紀の終わりに、アイラ・レヴィンがこの続編を書いたのが「ローズマリーの息子」です。アイラ・レヴィンといえば「死の接吻」と「ローズマリーの赤ちゃん」で天才ぶりを発揮した作家です。

    話が後先になりましたが、今更ながら積読の中から手にとって読み始めたら、最初のページが面白くて読んでしまいました。話は1999年11月、27年の昏睡状態からローズマリーが目覚めるところから始まる。自分は既に58歳になっていて息子アンディは宗教チックな団体の代表として世界平和の象徴的な役割を担い、世界中の人々の支持を得ていた。魅力的になった息子は自分の中から悪魔を追い出し、人間として生きているという。しかし、彼の周りでおかしな事件が起き始める。

    この作品、駄作と言われている。映画化もされずに終わった。ここからネタバレします!
    出だしが良いのですが、途中が緩慢。更にラストで息子アンディの抵抗虚しく、ローズマリーもろとも悪魔に打ち負かされる。しかし目を覚ますと…まさかの夢オチか!?そこからガイとカステヴェット夫妻のいる過去に戻り息子を育て始めるところにシーンが戻ります。決して夢オチということではなく、ローズマリーは息子の正体も将来もすべて見通したうえで、これから悪魔の子を育てていくのです。

    途中が緩慢なため、もはや怖くないのです。前作でアンディが誰なのかわかってて読むので、まさか!もしかして!というドキドキ感は起きないのです。よってラストの意外性も何もなく、残念ですね。もうちょっと何とかならなかったかと。悔しい終わり方です。そして読後に思うのです。やってしまった!この本、以前読んだな、と。悔しいです。



  • 小説「ローズマリーの赤ちゃん」の続編
    オチがちょっとアレだったために読者の評判は悪かったという

    だがその裏において暗示されているのは
    ローズマリーにとって
    産まれてくる我が子ですらもはや信用できないという事実であり
    神の終わりなき試練に対し、夢ときめつけて逃げ出すしかない
    そんな、弱化する信仰の現実である
    911直前のアメリカらしいポストモダン状況への
    アイロニーと言えないこともないだろう

    ミア・ファローへの献辞もむなしく映画化の話はお流れとなったらしい
    イヤミが過ぎたから…というのはさすがに無いか

  •  あの「ローズマリーの赤ちゃん」の続編。それにしても、アイラ・レヴィンって作品の少ない人だ。これで7作目の長編だっていうのだから、一体どうやって生活しているのだろうかと、余計な心配してしまう(笑)27年の昏睡から目覚めたローズマリーは、息子が巨大な組織の長になっていた…。ネタばれになるとアカンと思うので、筋はこれだけにしておくが、ま、上手いよね。構成も表現もなにもかもが上手い。どうやら映画化もすすんでいるらしいので、それが念頭にあったのかもしれない。とても視覚的だ。オチに関しては、きっと多々意見があるのだろうが、そのオチでも上手いのだから、もうどうしようもないだろう(爆)
     ミア・ファローが、続いてローズマリーを演じるようだ。楽しみ。

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