- Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150409609
感想・レビュー・書評
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「ラスボスがぺらぺらしゃべると安っぽいなあ」と思ったら、二段底だった。隠された意味があるのかもしれないが、仮にそうだとしても興ざめだ。前作が台無しという意味で、書かれなかった方が良かった続編だと思う。
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小説「ローズマリーの赤ちゃん」の続編
オチがちょっとアレだったために読者の評判は悪かったという
だがその裏において暗示されているのは
ローズマリーにとって
産まれてくる我が子ですらもはや信用できないという事実であり
神の終わりなき試練に対し、夢ときめつけて逃げ出すしかない
そんな、弱化する信仰の現実である
911直前のアメリカらしいポストモダン状況への
アイロニーと言えないこともないだろう
ミア・ファローへの献辞もむなしく映画化の話はお流れとなったらしい
イヤミが過ぎたから…というのはさすがに無いか -
あの「ローズマリーの赤ちゃん」の続編。それにしても、アイラ・レヴィンって作品の少ない人だ。これで7作目の長編だっていうのだから、一体どうやって生活しているのだろうかと、余計な心配してしまう(笑)27年の昏睡から目覚めたローズマリーは、息子が巨大な組織の長になっていた…。ネタばれになるとアカンと思うので、筋はこれだけにしておくが、ま、上手いよね。構成も表現もなにもかもが上手い。どうやら映画化もすすんでいるらしいので、それが念頭にあったのかもしれない。とても視覚的だ。オチに関しては、きっと多々意見があるのだろうが、そのオチでも上手いのだから、もうどうしようもないだろう(爆)
ミア・ファローが、続いてローズマリーを演じるようだ。楽しみ。