トラヴェルズ―旅、心の軌跡―〔改訳版〕 下 旅、心の軌跡 (ハヤカワ文庫NV)

  • 早川書房 (2000年11月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (400ページ) / ISBN・EAN: 9784150409654

みんなの感想まとめ

旅を通じて自己を見つめ直すことがテーマとなっている本書は、著者の個人的な体験や心の軌跡を描いたエッセイです。医学部学生時代の解剖実習から始まり、探検や恋人との関係、さらには心霊現象への興味に至るまで、...

感想・レビュー・書評

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  • マイクル・クライトンの著書は古本100円で見つけたら買いそろえている。読み始めたきっかけは村上春樹の小説に出てきたこと。エッセイでおもしろいとか、すすめていたというわけではない。最初に読んだのは「タイムライン」だっただろうか。映画も観たが、原作の方が圧倒的におもしろかった。本書は、「ジュラシック・ワールド」の著者でもあるマイクル・クライトンの旅行記というか、自伝的エッセイとでもいうか、まあ、そういったものです。はじめは医学部学生時代の話から。当初、肉体的にも精神的にも受付けなかった解剖実習も、しばらくするうちに脳をフットボール代わりにするような、ひどい話。キリマンジェロとかカラコラムだかヒンズークシだかの探検の話も。そこは、クライトンらしく、絶体絶命か、と思った刹那、救いの手が差し伸べられるというような、ハラハラドキドキが登場する。恋人のこと、父親との関係など、極めてプライベートな心の問題にもふれられている。そして、極めつけは後半、心霊現象などに向かい合っていくところ。どこから、そういう方面に興味を持ちだしたのか、自然な成り行きだったのか、それとも何か重大なきっかけでもあったのか、偶然の出会いからか。オーラを見たり、サボテンと会話をしたり、スプーンを曲げたり。父親との関係から幼いころ自分で作りだした存在物を取り除いてもらったり。科学的な教育を受け、科学的な近未来小説を書いてこられてきた中で、こういった非科学的な内容を書きあらわすことには勇気がいったことだろう。私自身、星占いとか血液型占いとか信じないけれど、現在の科学では解明できないというだけで、まだよく分からない現象があったとしてもなんら不思議ではない、そうは思える。

  • 下巻は上巻よりも面白くないとのコメントもあったりするが、「直接的経験」、「カリフォルニア工科大学の懐疑家たち」は、素晴らしい。老子が出てくるところも凄い。
    超常現象を身をもって体験し、科学的教育をうけた明晰な頭脳からの知見を披露してくれる。
    必ずしも、超常現象の全てが否定されるわけではないとのスタンス。わからないものはわからない。ということだろう。

  • 人は自分の中にある不安から目を逸らしたくて旅に出るのかもしれない。特に若い頃は、誰かに自分を見つけて欲しくて、不安を取り除く何かが外にあると信じて、旅を重ねる。「自分探し」と言いながら、自分と向き合えないままに。やがて全ては自分の内側にあり、そして自分などというものも存在せず、ただ分からないものは「分からない」と受け入れるしかないと気づくのだろう。

  • 上巻は面白く読んだのに、下巻になった途端読むのが苦痛に。
    スピリチュアルの本だったのか…と、がっかり。

    スピリチュアル本だとしても、外側からの観察記録ならまだしも、本人の体験(?)体感(?)の記録。
    何事につけ、100%の自信を持って勧められるものに対して腰が引けてしまう私は、ちょっとついて行けなかったのです。

    現実の世界=科学的な世界 ではない。
    これは、私もまだ納得できる。
    人知の及ばぬことというのは、否定できない。

    私はどちらかというと、超常現象とかはあっていいと思っている方だと思うけど、それに精神的な意味を乗せるのに抵抗があるんだと思うのです。
    超常現象なんだから、人間の都合とは無関係でいいと思っているのかもしれません。

    当初、コナン・ドイルのように科学的知識を十分に持った人の方が、心霊現象のような非科学的なことに簡単に引っかかるなどと言っていた著者が、自らスピリチュアルの方へ寄って行ってしまうのが、とても不思議。
    たぶん彼の心がそれを必要としていたのだろうけれど。

    こんなことを書いていて、ある日私もそちらに引き寄せられていくのかしら。
    うーむ。
    スプーン曲げ、興味ないなあ。

  • いかに「経験(体験)」が大切かを痛感します。
    オカルト・超常現象が嫌いな方は、あんまり受け付けないかもしれませんが、体験からの答えを綴ってあるので信じてみたくなります。

    医学や科学の知識があるクライトンだからこそ信憑性が増します。

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