イエスのビデオ 下 (ハヤカワ文庫NV)

  • 早川書房 (2003年2月26日発売)
3.33
  • (3)
  • (4)
  • (15)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 67
感想 : 7
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (432ページ) / ISBN・EAN: 9784150410315

#SF

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

時間旅行者が撮影した映像を巡る冒険が展開されるこの作品は、2000年前の遺跡で発見されたソニー製ビデオカメラの説明書から始まります。主人公は、メディア王の私兵やバチカン秘密部隊に追われながら、ビデオに...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • " どんな宗教も悪魔にはかなわない。スティーブンはほくそ笑んだ。宗教は正しく生きる道を教えることができると主張しているが、人生の最も単純な事実、そして最も重要な基盤、セックスと片をつけることもできない。" p.210

    下巻のしょっぱな。唐突に?ヒロインのそっくりさんがいたことになる。これはちょっと苦しい展開。その後引きずるわけではないので、どうでもいいといえばどうでもいいが。
    ユーディトのダイアローグがやっぱり気に障る。訳者は神林長平のファンなのか。

    カットバックというらしい。異なる場所で同時に進行している出来事を、交互に描写する技法。『戦艦ポチョムキン』ですでに使用されていたと言われてみれば確かにそう。半ページくらいで場面転換するような使用例も『猫のゆりかご』ですでに見られる。この事実からすると、新しい技法ではないことになる。
    この技法は、あとになって必要とわかった情報の挿入、余計だとわかったエピソードの削除、発生した矛盾の解消など、追加・変更・削除が比較的容易であろう。区切りが長い物語だとそれが難しい。アイデア出しの段階から有用な手法なのだと理解した。物語を生みだすのは創造的な行為だとしても、それを実装する手法はシステマチックであっても差し支えないという確かな実例だといえる。ノートに対するルーズリーフの利点、に相当するだろうか。

    ミステリは大きな支点を必要とする。そこに重心をかけることによって物語が成立する。支点がアレだと白ける。支点が気にいるかどうか。
    本書についてはどういうわけだか支点に苛立ちを覚えなかった。支点を巧みにすり替えていっている印象もある。
    動かざる本書の支点は、日本の製品に対する信仰に似た信頼感、であろうか。あと、しでかすのはアメリカ人だろ的な偏見。苛立ちはなかったが、呆れてしまったのかもしれない。

    謎解きフェイズそして悟りタイム。『フィールド・オブ・ドリームス』そしてゲッターロボ。
    想像したようには展開しなかった。『化石の記憶』のようになるのではないかと疑っていたのだが。
    最後の一行で云々というミステリが存在するようだが未読である。本書は最後の一行ではないが、最後の数ページで云々する。

    1990年代に読んだ宮部みゆきの作品のように、嫌いではないが特に残るものがないという読後感。

  • イスラエルで2000年前の遺跡から発掘されたのは、まだ開発されていないソニー製ビデオカメラの説明書だった…。時間旅行者が撮影した映像を巡り、発見者はメディア王の私兵とバチカン秘密部隊に追われる。冒険小説。
    「イエスのビデオ」(1998)アンドレアス·エシュバッハ
    #読書好きな人と繋がりたい

  • 前半の展開を引きずって、いまいち波に乗れなかった。
    ラストシーンはくどくなく、さりげない感じでよかった。

  • イエスを映したビデオをめぐる、息もつかせぬ追跡劇。博物館、砂漠、修道院、地下洞窟と。それは誰の手にわたり、どのように処理するのか、何が映っていたのか。最後の100ページ,失われていたかに思えたものが現れ、暴かれた真実と思われるものにも、生きた反証が現れたり、最後までどんでんどんでんで楽しませてくれる。信じぬ者への信じることへの疑義や神学的な議題も含みながら。無性に聖書を読みたくなる読後感、自分なりに。/わが神聖なる伝統はまさにそれをやってるのよ。だれかが歴史の初めに何かをした、そのとき彼はまだ自由だった、ところが彼はあとにつづく子孫たちを、みんな自分の行為の奴隷にしてる p.168/ わかったぞ。だれかを崇拝するなら、死んだあとで崇拝するほうがはるかに容易なのだ。わかったぞ。だれかを生きているうちは見過ごして、見過ごしたことに気づいたときは、彼を崇拝するしかないのだ。p.354

  • ドラマはインディー・ジョーンズの世界になります。時間を前後する空想の楽しさ。嘆きの壁に隠されたと思われるビデオをどのように手に入れるのか。ネゲブ砂漠の修道院からの脱出、ローマ教会からの派遣要員の画策。クムランの洞窟。そして数年後の米国で会った若い若者がこれからイスラエルに旅するとビデオカメラを抱えている。「これがもしかして、あのときの?」と思わせる楽しいエンディングでもあります。けれでもビデオが本物なのかどうか、疑問を呈しながらもはっきりとさせておらず、なんとなく新宗教の陰謀ではないか、と示唆します。小説としてはやや長く疲れましたが、映画化すると凄い内容になりそうに思います。米国人学生スチーブンとイスラエル元女性兵士イーディットの若い魅力的なカップル、イーディットの兄エホシュア、ドイツのSF作家アイゼンハルト、そしてメディア界の大物カウンなど登場人物も多彩で楽しいです。

  • 面白かったんだけど、最後のその後ってところが「??」って感じだった。
    でも、ストーリーは面白かった。ただ、海外作品は名前を覚えるのに一苦労(笑)

全6件中 1 - 6件を表示

アンドレアス・エシュバッハの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×