リアル・スティール (ハヤカワ文庫 NV マ 6-9)

制作 : 尾之上 浩司 
  • 早川書房
3.08
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本棚登録 : 68
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (303ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150412456

感想・レビュー・書評

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  • ボクシングをやるのはもはや人間ではなくなっていた。精巧にできたロボットボクサーが代わりに戦い、勝敗をつける時代になっていた。過去の戦歴にこだわり、所有しているロボットがまだ現役でやれると信じきっているケリー。スクラップ寸前のそれをメンテナンスする整備士のポール。久しぶりの試合、その相手は最新鋭のロボットだった。しかし、一介の試合として終わらなかった...。__【四角い墓場】を改題してリアルスティールとしている短編集。SFあり、お得意とするシュールでブラックジョーク的なものもあり、さまざまな色の作風に出会える。個人的には【おま★★】が好み。【リアルスティール】【白絹のドレス】【予約客のみ】【指文字】【世界を創った男】【秘密】【象徴】【おま★★】【心の山脈】【最後の仕上げ】※読んだ方にはわかる。自分が忘れないように載せています。→(んま)

  • ぼくらのマシスンの短篇集がまたやってきた!ということなんだけどわりとこれ変化球。
    「リアル・スティール」 再読。『運命のボタン』では「四角い墓場」というタイトルだった。ポンコツのボクサー・ロボットでドサ廻りするこの話はマシスンの温かなユーモアセンスが感じられて好き。
    「白絹のドレス」マシスンらしいホラー。
    「予約客のみ」床屋の謎。なんかボーモントを連想。
    「指文字」これは心理ホラー系かな。コワいなあ。
    「世界を創った男」精神科に相談する主人公、のパターン(こういうのなんか呼び名がありそうなんだけどなあ)。予想外のオチ(笑)。
    「秘密」婚約者の家にいったら大きな秘密が。これそのまま読んだらわからなかったろうなあ。
    「象徴」管理社会を描いたSFで、こういうのは50年代らしいなあ。
    「おま★★」ドタバタSF。このタイトルは神。
    「心の山脈」恋人も置き去りにして衝動的にある地へ赴く男。割とフツーな話のような。
    「最後の仕上げ」ジャンル不明で掲載を断られたとあるが、明らかにミステリだよね?それって編集者が適当言ってたんじゃないの?

     恐怖というイメージのみではないマシスン作品を紹介ということのようだが、個々の作品は悪くないものの統一感が乏しくなんか散漫な印象が残った(古いSFっぽいものが入っているせいかもしれない)。ホラーやシリアスものを抜いて、いっそユーモア作品だけにしぼってみたらよかったのでは?

  • 『運命のボタン』でも読んだリアルスティールという名で
    再びSteel

    予告を見る限り父子の絆になって人間と見間違う
    というところは変わるようで
    過去にすがりつきながら前を向いてあがく
    不器用な男臭さが失われてしまわないか心配。

    ミステリー、ホラー、コメディ様々なスタイルが
    入り混じる短編。
    内容は別にして「おま★★」というタイトルは
    うわぁ~と思いながらもニヤける

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著者プロフィール

Richard Matheson

「2006年 『不思議の森のアリス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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