ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫NV)

制作 : John le Carr´e  村上 博基 
  • 早川書房
3.69
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本棚登録 : 630
レビュー : 83
  • Amazon.co.jp ・本 (549ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150412531

作品紹介・あらすじ

英国情報部〈サーカス〉の中枢に潜むソ連の二重スパイを探せ。引退生活から呼び戻された元情報部員スマイリーは、困難な任務を託された。二重スパイはかつての仇敵、ソ連情報部のカーラが操っているという。スマイリーは膨大な記録を調べ、関係者の証言を集めて核心に迫る。やがて明かされる裏切者の正体は?
 スマイリーとカーラの宿命の対決を描き、スパイ小説の頂点を極めた三部作の第一弾。著者の序文を付した新訳版
2012年4月21日公開の映画『裏切りのサーカス』の原作。

感想・レビュー・書評

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  • 映画「裏切りのサーカス」を観てから読みました。
    ストーリーの大まかな流れは同じだけど、原作のこちらの方がかなり濃密で複雑。
    冷戦の知識がないので苦労しながら読み進めました。

    面白い!
    頭脳戦でスリリングで、緻密な描写は風景が見えるよう。
    自分も一緒に相手の眉の動きや目線の行方を見てるような気持になった。
    お陰で読むと疲れたけど(笑)
    冷戦下のスパイは本当にこんなことしてたの?
    情報をめぐる攻防戦がすごすぎる。
    そしてピースが集まったら怒涛の終盤への流れ、
    読む手が止まりません。

    レビューでは翻訳が分かりにくいとの評判でしたが、読み進めるうちに慣れました。
    ちょっと古臭く?感じる表現もあるけれど、逆に時代背景に合っていたように思う。
    話の流れも映画で予習済だったのでそこまで困らず。


    とっても面白かったけどボリュームが大きいのでなかなか再読出来ない。
    でもまた読みたい作品です。

  • 映画を観て読んでみたくなったんだけど、こちらもおもしろかった。映画とこの小説は幸福な補完関係のよう。映画で省かれている人間関係が小説ではよくわかるし、小説を読むときにも映画を観てるとイメージがつかみやすい。空白もなく時間が前後するので最初は難儀したけれど、緻密な描写による緊迫感はたまらない。

  • 映画を観て面白かったので補完のために読みました。

    中盤からは盛り上がってきて一気に読み上げましたが前半キツかった(すこし読んでは数日あけ、またすこし読んでの繰り返し)
    今のシーンに集中したいのに別のシーンが割り込んできて中断、とかは私の好みの書き方でないことは確かです。
    話の筋はとても好きですが、文章が。。。なのは翻訳が悪いのか元の文章がそうなのかは原語で読めないのでわかりませんが・・・

    もう1度映画を観てさらに細かいところを楽しみたくはなりました。

  • ミステリ

  • 「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」(ジョン・ル・カレ : 村上博基 訳)を読んだ。
    久しぶりに読んだけど、今回はすごく長く感じたなぁ。
    三部作と呼ばれてあと二作品あるんだけどそれらは読んでないよな。買ったけど読まなかった長〜いリストのうちの二冊だなきっと。さあどうする。

  • 映画「裏切りのサーカス」を見て、なかなか難解だぅたので、原作で復習。小説も緻密で複雑。

  • 配置場所:摂枚文庫本
    請求記号:933.7||L
    資料ID:95170545

    ジョン・ル・カレのスパイ小説です。登場人物が複雑で、なかなかの大作ですが欧米では知識人の読み物として通っています。「スマイリー三部作」の一つなので、 この本をきっかけに後の2冊も読んでみてください。

     (生化学研究室 大塚正人先生推薦)

  • 有名すぎるほどに有名な古典的スパイ小説。どうして今まで読まなかったのだろうか、というくらい。
    今になって読んでみて、すごい、面白い、につきますね。
    最初の方は人の名前とか、よくわからなくて、文体も理解しにくくて、私も年をとったな、名前覚えらんないや、と思っていました。他の人のレビュー見て、あ、私だじゃなかったのね、とちょっと安心。

    さらにレビューでよく書かれていた映画の「裏切りのサーカス」もみました。私は原作を先に読んだので、ああこのシーンね、とわかったのですが、映画だけ見た人にはわからないことも多かったのでは。

    若い頃に読めばそれはそれで面白かったでしょうが、今、読んでよかった。

    組織への忠誠とはなにか、信条とはなにか、人生において、それは、いかなる意味があるのか、ないのか。
    愛もまた、同じように繰り返し問われている。国への愛、妻を、恋人を、愛するものを信じること、裏切ること。愛ゆえに自分を裏切るものもいれば、自己愛ゆえに自分を裏切らないものもいる。
    スパイ小説、探偵小説であるとともに、愛の物語だったりするところが、この話のずるいところ。犯人が分かってそれで終わりにはならないのはそのせいだ。

    最後の方に行けば行くほど、この話が切なく、深くなるのは、問いかけの果ての答えが、この伏線の多い、二重スパイがテーマにふさわしく、複層だからだろう。

  • 「気を取り直せよ、ピーター。イエス・キリストだって弟子は十二人(トゥエルヴ)しかいなかったのに、そのひとりが裏切り者(ダブル)だったんだ」

    英国情報部〈サーカス〉の中枢に20年にわたり潜むソ連の二重スパイ〈もぐら〉がいる。その正体を炙り出すためにチェコで極秘に展開された『テスティファイ作戦』はしかし失敗。チーフであるコントロールは失脚し、ほどなく病死。コントロールによってチェコに送られたプリドーは背中を撃たれたうえで逮捕。〈サーカス〉は、その混乱のために機能停止状態に陥り、その後、新体制によって再起を図る。
    作戦失敗の余波を受けて、引退生活を余儀なくされた元情報部員スマイリー。
    彼のもとに、かつての同僚たちが姿を現す。スマイリーは密かに組織に呼び戻され、今は〈サーカス〉の上層部にいるはずの〈もぐら〉の正体を探る困難な任務を託される。
    スマイリーは英国政府・情報機関監視役レイコンと、未だ〈サーカス〉に所属するギラムによって集められた、情報部内に残された膨大な記録と関係者の証言を丹念にたどり、その正体を見出してゆく――。

    裏切り者を探すスマイリーをはじめ、ここに登場する人物はすべて誰かを裏切り、誰かに裏切られている。妻、夫、友人、恋人、上司、部下、仲間、組織、そして国に。
    信じていた、愛していた、尊敬していた、忠誠をつくした――それらのものに裏切られた個々の〈人間〉の哀切と、裏切り、裏切られるのが常である優秀な〈スパイ〉同士の諜報戦。相反する、しかし表裏一体の世界を稠密な文章と語りでたっぷりと味わうことができる、スパイ小説の金字塔。

  • 『裏切りのサーカス』が好きすぎて、DVDもBlu-rayも買ってしまった。こんなに好きなんだし原作を読まずにおれようかということで、お薦めいただいた旧訳ではなく新訳のほうで読了。ジョージ・スマイリーがとにかく好き。だから、妻のアン・スマイリーとビル・ヘイドンが憎たらしい。ジョージに何してくれるんじゃ(怒)という気持ちになる。コントロールがもぐらを「腐ったリンゴ」って表現していたのも、ジム・ブリドーがバカらしいと思いながらスマイリーに相談したかったんだというところも、スマイリーがレイコンの娘に怖がられるところもすごく好き。ピーター・ギラムはやはり男前なんだなぁと。ほっこりしそうな太った中年のジョージ・スマイリーは実はすごく厳しくてさみしい人だと思うのはアンがトカゲみたいなひとだって表現するところ。ジョージはひとりなんだなぁよくも悪くも英国のために生きている人なんだなぁとしみじみ、さらに好きになる。次は『スクールボーイ閣下』読みます。

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