暗殺者グレイマン (ハヤカワ文庫 NV)

  • 早川書房
3.96
  • (53)
  • (76)
  • (35)
  • (8)
  • (3)
本棚登録 : 517
感想 : 71
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (473ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150412678

作品紹介・あらすじ

身を隠すのが巧みで、"グレイマン(人目につかない男)"と呼ばれる凄腕の暗殺者ジェントリー。CIAの特殊活動部に属していた彼は、突然解雇され命を狙われ始めたが、追跡を逃れて今は民間警備会社の経営者から暗殺の仕事を受けている。だがナイジェリアの大臣を暗殺したため、兄の大統領が復讐を決意、やがて様々な国の暗殺チームがグレイマンを標的とする死のレースを開始した!激烈な戦闘が連続する冒険アクション。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 非情になり切れない暗殺者、グレイマン。
    世界各国の暗殺者から狙われながら、彼自身が己に課した「任務」を遂行できるのか。
    殺×愛の重みに鼻の奥がツーンとなった。
    次から次へと投げ込まれるアクシデントから繰り広げられる、臨場感溢れるアクションシーンに私の右脳はフル稼働。脳内映画館。無限の超大型スクリーン。興奮すると縦揺れするマンの私の挙動不審度は最高潮だ。(謎体質)

    【人目につかない男】の名では勿論、
    中肉中背 どこにでもいる系メンズと、ことある事にTHE一般人アピールしているのに、のにだ。
    脳内再生グレイマンはワイルドとセクシーの融合からむささをマイナスし、美しさのみを残した私好みのダンディズムなおじ様と化した。
    妄そ..。。。想像はじ、自由でしょうが!!!! 照

    そしてまたジェントリー初めロイド、リーゲルと主要人物の作り込みは完璧なのに、世界各国の凄腕暗殺者達が完全に「あくのそしき」化しているモブ扱いがまた堪らない。
    翻訳本での醍醐味として、個人的に敵対する者同士のアメリカンな嫌味の掛け合いが大好きなのだが、
    この作品でのジェントリー×ロイド、リーゲル×ロイドのセンスの塊でしかない口の悪さは天下一品。
    この素敵なやり取りを翻訳してくれた伏見さんに心から感謝の意を表したい。

    全て手元にあるのに全く手をつけていなかった暗殺者シリーズ。完全にファンとなりました。これからが楽しみです。

  • 油断してました。タイトルの印象から、あまり期待せずに読み始めたのですが、良い意味で期待はずれでした。ノンストップで展開するアクション、戦闘シーンにページを繰る手が止まらなくなりました。
    主人公はグレイマン(人目につかない男)と呼ばれる元CIA非合法工作部門の暗殺者。冷酷無比な暗殺者が少女との約束を守るために、たった一人で世界中の暗殺部隊を敵にまわし、命がけで渡り合うというランボーみたいなお話です。
    もっとも経験豊富で、もっとも大きな成功を収めてきた人間ハンターグレイマンは、なるほど凄腕の強者なのですが、かといってスーパーマンではありません。次々に襲いかかる敵との戦いで満身創痍、身も心もボロボロになりながら、這いずるように敵地に向かいます。
    主人公は暗殺者ですから、けっして正義の味方ではありません。それどころか登場人物のほとんどが裏稼業の人たちです。けれど、そんな中にも信念を持って仕事をする者もいます。そうでないと、ドラマが成り立たたないものネ。
    主人公は悪い奴だけど、心身ともにズタズタになりながら、それでも信念のために戦い続けます。そんな姿に、つい惹かれてしまいました。



    べそかきアルルカンの詩的日常
    http://blog.goo.ne.jp/b-arlequin/
    べそかきアルルカンの“スケッチブックを小脇に抱え”
    http://blog.goo.ne.jp/besokaki-a
    べそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”
    http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2

  • 2009年の作品。

    敵は多国籍企業ローラングループの弁護士ロイド。大統領の兄からグレイマンの首をもってこないと大口契約を破棄すると言われており、グレイマンの調教師(ハンドラー)フィッツロイに話をし、彼の家族を人質に彼を殺すように指図する。

    12チーム、50人以上の暗殺チームが彼に襲いかかるストーリー。量だけではなく一人韓国人の暗殺のスペシャリストも彼を殺しにきている。グレイマンはフィッツロイを信じていて、逃げる場所を報告するので、行った先ごとに暗殺チームが待ち構えている。それも最後はばれてしまうが。戦闘シーンの釣瓶撃ちが可能になっている作りで、本で読むのがもったいないようなアクションの連続となる。この手の小説らしい武器の細かい描写が興味深い。

    落とし穴に落ちて、地下の部屋に閉じ込められるとさすがにどうしようもないかと思ったら、ピストルの弾の火薬を抜いて硬めて、ピストルのバネを利用した小型爆弾をつくり、地下の温泉の管を切って、お湯に乗り浮上、外に出るというアクションには感心した。そこにはヘリで暗殺チームが襲いかかる。

    荒唐無稽な話であるが、007のようなスマートな展開、スーパーマンにはしていない。戦いのたびに傷つき、最後は腹をえぐられて瀕死の状態で、涙を流しながら苦痛に耐える。ちょっとした描写もうまい。映画向きな話だが、この味を消してスーパー暗殺者の話にしてしまっては元も子もない。



    北上次郎が好きなシリーズでこの本が出ると毎年ランキングで1位になってランキングにならないので5位にすると決めてるそうだ。最新は11まで出ている。

  • Amazonオーディブルで聴いた。
    だいぶ頑張って聴いた。
    やっぱり運転中が1番集中して聴ける。

    ワンパターンな展開、どこかで見たストーリー、心優しい暗殺者という舐めたキャラ設定、タフで孤独な男が大した縁のない女子供を守るために命をかけるという手垢のついた動機、終盤突然現れる優しい女によるケア、すべてが古い、時代遅れ(15年前の作品だし仕方ないのか?15年前にしても古いような…)。
    よくこんな話がシリーズ化されて、映画化までされたなぁ。
    映画は、主人公がライアン・ゴズリング、人でなしの追跡者がクリス・エヴァンスだそうで、映画は見たいけど、Netflix…。

  • 面白かった。
    グレイマンという割に、結構人目に付いちゃってるのが笑える。満身創痍だし。^_^;

  • ネトフリで映画を見てから小説を読破。
    映画が凄くテンポ良く面白かったので期待しながら読んだ。期待を裏切らない面白さ。
    小説の方が緻密で面白いかも。
    それでも映画は小説の大筋を変えずに要所要所を抜粋して、更に脚本が上手かった。
    この辺が小説を台無しにした「極大射程」と違うところ。小説を読んで「グレイマン」がシリーズ化している事を知った。これもスワガーサーガと化している一連のシリーズとよく似ている。
    映画も続編希望。または「シューター」のようにドラマ化希望。
    取り敢えず続編小説を読むのが楽しみ!

  • Netflixで話題の映画の原作。

    新装版は100円値上がりしている!
    本屋で旧装版が売っていたので、購入。

    先に映画を見ていたので、楽しみに手に取る。

    原作といってもよいのか?というくらいディティールが違う。

    大きな(本当に大きな)筋は一緒だが、映画と本作と同じ場面が出てくるのは、偽造パスポート屋で穴に落とされて、脱出するシーンくらい。

    あとは断片的に順番が前後し、原作のシーンがちりばめられている。

    小説をそのまま映画化することは難しいと思うが、この小説をあの映画にするNetflixの脚本力がすごい。

  • Netflixを見て原作を知りました
    あの手の作品好きすぎて早速購入
    これは面白すぎる
    良いシリーズ物を見つけてしまった…
    次作も楽しみ

  • Netflixで映像化されたのを先に見てしまったが、勿論良かったので、本小説を読んだ訳であるが、断然良かった。
    もう、ジェントリーが格好良いし、すこぶるストーリー展開の速さと、幾重にも続く戦闘は、エンタメ感満載。で、映像化も、続くそうだが、小説も、早く続き頑張って読みたい。
    楽しみな、シリーズが見つかって嬉しい。

  • これぞエンタメ。
    強い男の優しさが伝わってきます。
    シリーズ化されているとのこと、追いかけてみよう!

全71件中 1 - 10件を表示

マーク・グリーニーの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×