ピルグリム 2 ダーク・ウィンター (ハヤカワ文庫NV)

  • 早川書房 (2014年9月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (400ページ) / ISBN・EAN: 9784150413125

作品紹介・あらすじ

たったひとつの電話傍受記録を手掛かりに、トルコへ飛ぶ伝説の諜報員〈ピルグリム〉。そこで彼を待っていたのは? はたして悪魔の計画は阻止されるのか?

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

物語は、伝説の諜報員〈ピルグリム〉がテロリスト〈サラセン〉に迫る過程を描いており、緊張感とスリルが交錯する展開が魅力です。第2巻では、主人公がまだ直接対峙していないにもかかわらず、じっくりとした進行の...

感想・レビュー・書評

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  • 翻訳小説は、感性と背景知識と想像力を総動員する読書なのだと思う。背景知識に乏しい私は、決して読みやすい読者ではない。

    サブタイトルの「ダーク・ウィンター」も、最初は単純に「暗い冬」「寒い冬」ほどの意味で受け取っていた。ところが調べてみると、これは2001年にアメリカで行われた、生物兵器テロを想定した机上演習(シミュレーション)の名称でもあるらしい。天然痘がテロによって米国内に拡散する―その想定を知ったとき、本作はもしかすると、そのシミュレーションを小説として拡張したものなのではないかと思った。
    とはいえ、それは「思うのみ」である。
    このシュミレーションの数ヶ月後、⒐11の攻撃を受けている。演出の小説化ではなく ⒐11を経験した小説なのですね。

    軍事、情報機関、宗教、そして各国が抱える歴史的トラウマ。そうした要素が前提知識として置かれている物語の中で、私は読書は手探り。背景を知らないがゆえに、物語の全貌や、作者が仕掛けたであろう知的な面白さに、十分たどり着けていない感覚も残る。

    それでも、理解できないまま置いていかれる不安や、何かが静かに進行しているという寒々しい感触だけは、確かに伝わってくる。その感覚こそが「ダーク・ウィンター」という言葉の示すものなのかもしれない。
    本作は、知識を持つ読者だけでなく、わからなさを抱えた読者をも、その不安の中に立たせる物語なのだと感じた。

    • ultraman719さん
      京都市内は、今晩、雪降るのかな?
      朝起きると雪積もってる感じで。
      京都市内は、今晩、雪降るのかな?
      朝起きると雪積もってる感じで。
      2026/01/21
    • 1Q84O1さん
      だ、だいじょうぶです…
      だ、だいじょうぶです…
      2026/01/22
    • ultraman719さん
      ↑背中が寂しい. .°(ಗдಗ。)°.
      ↑背中が寂しい. .°(ಗдಗ。)°.
      2026/01/22
  • つまりは第2巻です

    『ピルグリム』とは名前のない男に与えられたコードネームでした
    ふと『I am Pilgrim』という原題が目に留まる
    うん、知ってたよ、『ピルグリム』って主人公のことに決まってるじゃん!なんだろう?なんて一瞬たりとも思わなかったよ(認めない人)

    はい、物語はじっくりコトコト進みます
    第2巻が終るところでもまだ『ピルグリム』はテロリスト〈サラセン〉と顔を合わせていません
    3,000kmくらい離れてます
    少しずつ少しずつ距離を詰める第2巻なんですが、不思議なスピード感に包まれています

    じっくりコトコトなのにダレない
    この不思議さは回顧録のように語られる文体とかなり頻繁にはさまれる「後になってこれが○○なことだと分かる」という表現にあると思います

    つまり一々「これは伏線ですよ、後で効いてきますよ」って注意書きがされているようなもので、「えっ?どうなるの?」っていう興味がページを捲る手を早めさせるんですよね

    でもね、これがあまりに多いんです
    ちょっとやり過ぎじゃない?ってくら多いんです
    こんなにやったら読者は最後のどんでん返しを準備万端で待ち構えちゃうんじゃんって

    なのでここまでやる理由は次の2つのうちのどちらか、あるいは両方ということになります

    ・読者が準備万端待ち構えていても全く問題ないくらいの超弩級のどんでん返しが待っている
    ・頻繁に貼られた付箋は目眩ましで、読者が気付かないよう巧妙に隠された超弩級の伏線が存在する

    どちらにしても超弩級な何かが待っている第3巻へGo!

  • いよいよピルグリムと言う名前を得た「わたし」の、
    サラセンを探す旅が始まった。
    顔も名前もわからない犯人に対して、わずかなヒントを元にひたひたと近づいていく。途方もないことに感じるのに、確実に距離は縮まっていく。

    少ししっくりこないのが、このピルグリムと言う人物、
    あまりにもノーマルでごく普通の感情を備えた人のように描かれていること。
    凄腕の諜報員にしては非情さに欠けているような。。
    わたしのイメージの中の諜報員はもっと冷徹で判断を誤らない。
    この先、彼がどんな行動でどんな手際でサラセンを追い詰めていくのか、気になる。

    - - - - - ここからネタバレ- - - - -

    それにしても船小屋から通じる隠し通路の存在には
    かなりわくわく!

  • 第2巻に突入!『サラセン』のテロ計画を知ったアメリカの国家情報長官は、テロを阻止するために引退した諜報員の『私』を指名する。そして、過去も名前も捨てた『私』に与えられた暗号名は『ピルグリム(放浪者)』であった…

    第2巻になり、いよいよ『ピルグリム』が本格的に動き出し、ドキドキするような展開が続く。テロの実行を着実に進める『サラセン』と僅かな手掛かりから少しずつ『サラセン』に迫る『ピルグリム』の対比描写がスリルを煽る。また、二人の描写に加え、様々な伏線や枝葉が単調になりがちなストーリーにスパイスを効かせている。

  • トルコに手がかりがあるとわかり、ピルグリムがトルコに飛ぶ。
    トルコの事件まで解決するの?と思ったが、それも伏線回収のためだった。
    サラセンの復讐への気持ちが深すぎてここまで闇に落ちてしまうのか、、、と思った。

  • 改めて、ストーリー構成の緻密さに驚く。まるで映画の脚本をト書き無しで一々文章化した様な描写力(彼は著名な映画脚本家でもあった)。そしてここまで細かく書けば、物語が中々進展しないのもうなずける。かと言って、退屈を感じさないのは、作者の力量でしょう。
    とにかく、あの悪夢の9.11同時多発テロでの身元不明の死者を使って自分の存在を消すという冒頭のトリックは素晴らしい。本書自体も惨劇からまだ日の浅い2012年に出版されているのも驚異的。

  • サラセンは、三人の虜囚で遺伝子操作で強化された痘瘡ウィルスの効果を試した。結果は成功したが、遺体を処分した直後に、捜索隊が発見。サラセンは辛くも逃走したが、バイオテロの企てが発覚。アメリカは、追跡に「私」を送ることに。唯一の手がかりは、たった二回、トルコの公衆電話とサラセンの通話記録。

  • 5月-6。3.5点。
    細菌テロの計画を阻止しようとする主人公。
    「ピルグリム」(放浪者)というコードネームで活動。
    トルコで発生した、或る殺人事件の捜査を装い、潜入。
    最大規模の細菌テロを防げるのか。

    スピード感上がってくる。孤独なテロリスト「サラセン」の行動は賞賛に値する。

    3巻に期待。

  • いやー面白い。
    ところどころ、過去の事件に戻ったりするのでわかりにくくなったり、まどろっこしくなるのだが、きっとすべては一点に集約されるのだろうと期待をこめ、星は四つ。

  • 1巻目の最初に書かれていた事件との繋がりがようやく理解できた。
    一方でまた違う事件が出てきて、そちらの話の比重が大きくなり、鬱陶しく感じはじめたところ、関係者が本題との関連性を見せてくる。
    結構おもしろいかも。

  • 「わたし」から「ピルグリム」になった主人公が「サラセン」の手がかりを追い始め、スパイものっぽくなってきた。

  • いよいよサラセンが動き出す。そしてそれに気が付いて〈死のささやき〉が手を打つ。タイトルのピルグリムがここで分かる。1巻が序章であって本格的にここからピルグリムとサラセンの勝負かと思って読んでみたが、まだいろいろ伏線?があるようでこの巻はダッジの殺人事件の捜査の話がほとんどだったように思える。もちろんその事件がこの先大きな謎につながっていくのだから不要な箇所ではないと思うが、サラセンの動きをもう少し知りたかった。それでも読み応えは十分にあった。さてこの話がどのように終焉していくのか、3巻目が楽しみ。

  • 第 2 巻でも面白さは維持されている。
    素晴らしい。
    特にひねりのない時系列通りに進行する物語は、
    読みやすいのだが、
    第 1 巻と比べると奥行きよりもスピード感を重視した印象。
    さあ、第 3 巻はどうだろう。

  • とにかく話がでかい。面白い。うまい。面白いだけで読ませるのは、一番すごい。読んじゃうんだよなぁー。世界をまたにかけたはなし、イスラム教に関する情報、全てが面白い。古典と違って今生きてる人間がリアルタイムで書いている臨場感もある。ワールドスタンタードのエンターテイメント。しりの穴がでかい。が、少しずつ話が着地点に迫っていくのが、まぁしゃーないけど残念と言えば残念。広がっていくときのこうようかんは半端じゃない。

  • 〈サラセン〉の存在とそのテロ計画は、アメリカ政府の知るところとなった。暗号名〈ピルグリム〉を与えられた男は、すぐに追跡を開始する。敵の目標は? その手段は? 手がかりはたった二回の電話傍受記録のみ。トルコへ飛んだ〈ピルグリム〉は、そこで謎めいた殺人事件に遭遇する……一方〈サラセン〉のテロ計画は決行へ向けて着々と進んでいた。はたして〈ピルグリム〉の追跡は実を結ぶのか? 超大作白熱の第2弾!
    原題:I am Pilgrim
    (2012年)
    --- 目次 ---
    第二部(承前)
    第三部

  • 天然痘を合成するテロリストを追う特殊チームが編成されて追跡劇が始まった。舞台はトルコ。
    といってもドンパチした追跡ではなくて、情報収集で外堀を埋めていくような展開。
    ピルグリムというコードネームを与えられた「わたし」のドキュメンタリー映画を見ているような気になってくる。
    おもしろいけど全貌はまだ見えてこないなあ。テロリストとスパイの直接対決は3冊目におあずけかな。

  • 入り込めなかった

  • 思ったより淡々と進んで行く感じ、でも面白い

  • レビューは第三巻にて。

  •  全3巻の2巻目。
     2巻の半分くらいでようやく序章が終わった感じで、一章が短いのは読みやすいのだが、核心に入るまでが長かった。
     バイオ兵器によるテロを企む〈サラセン〉と、彼を追う伝説のスパイ〈ピルグリム〉のトルコでの追跡劇が本格的に始まる。
     アクションシーンの連続で、1巻目冒頭のニューヨークの事件ともようやくつながりが見え始めたところで、2巻目は終了。

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