全滅領域 サザーン・リーチ 1 (ハヤカワ文庫NV)

  • 早川書房 (2014年10月24日発売)
3.20
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784150413200

作品紹介・あらすじ

合衆国に突如として出現し、拡大を続ける生態領域〈エリアX〉。過去に派遣された調査隊はことごとく失敗し、その全容は謎に包まれていた…… 続巻[2]11月刊/[3]2015年1月刊

みんなの感想まとめ

異常な状況が織りなす不気味な世界観と、主人公の内面の葛藤が緻密に描かれ、読み手を引き込む作品です。エリアXという謎に包まれた領域の中で、主人公が過去を振り返りながら進む様子は、幻想怪奇小説の魅力を存分...

感想・レビュー・書評

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  • 非常にクラシックな幻想怪奇小説。つまり、異常な状況なのはわかるが微妙に何が起こっているのかよくわからない中、主人公が過去を振り返りつつぐちゃーっと終わっていくようなやつ。個人的には大嫌いなジャンル。翻訳は結構頑張っていたので、最後まで読むことができた。全巻まとめ買いしたのは早計だったと後悔。

  • ストルガツキー兄弟の『ストーカー』が好きだから、この小説の世界観はドンピシャだった。

    エリアXの不気味な未知の世界と、生物学者の緻密な心理描写が絶妙に絡み合うSFの枠を超えた文学的な深みが、読むほどにゾクゾクする。

    特に主人公の内面の葛藤がリアルで、謎めいた雰囲気と相まって引き込まれた。『ストーカー』の哲学的な余韻とも通じる魅力。続編の『管理機構』も絶対読みたい!

  • 映画版が大好きで原作も読みたくなって読みました。
    映画が素晴らしさに引きずられてわくわくしながら読んでいたが。
    映画を知らなかったら読み切れていただろうか。

  • “ここはきてはいけない領域。〈境界〉など勝手に広がらせておけばいい、〈エリアX〉など無視したほうがいい、その影響で苦しむのはずっと先の遠い世代なのだから”

  • 原作でなく、Netflixにて鑑賞
    こう言う意味不明で謎が気になるものは原作を読むのが1番いいのかも。

  • こういったものの作品の緩急は恐ろしく集中力を掻き立てる。退屈と感じさせるような静謐である文章が急に顔色を変え緊張感と恐怖を駆り立てる、その場面を読んだ私の反応はおそらく作者の思い通りのものであったに違いないと思う。救い用がない心を蝕んでいくシミのような恐怖感、また孤独な感じがやっぱりラブクラフトの作品を思わせるものがあった。でも、いったい「それ」らがなんなのか、エリアXがなんなのか、這うものの正体がまったくもって分からず終い。続編があるらしいけど、そこで明かされるとしたら、星4かもしれない

  • 分かりずらい、結局なぞは解明しない。

    これ以降2部3部と読み続けるだけの価値があるんだろうか。正直そう思った。

  • あのモンスターの設定が飛び抜けて良くて、主人公の人間性もまあまあ良くて、あとはよくわからない。
    主人公もわかってないし読者もわからない。
    でも最後、主人公が殻をやぶる感じがとてもいい。

  • 調査隊のルールで登場人物の名前が明かされないだけでなく、他人に関心が薄い主人公の生物学者の手記形式で物語られる。加えてどこの国での話かも言明されないので、登場人物のイメージは読者に委ねられる。調査隊を派遣する監視機構の思惑とは?エリアXの実態はどこまで解明されているのか?生物学者の捉えたエリアXとは?もどかしいったら、ありゃしない!でも、これはこれで嫌いじゃないな。面白かったです。

  • Netflixでアナイアレイションを観て原作へ。
    物語は調査隊の女性生物学者の手記を読むように進む。

    最後まで出ることのなかった彼女達の名前。生物学者の回想でさえ夫の名前も本人の名前も出ることはなく・・。

    全滅領域を読み終えても結構エリアXはなんだったの感が拭えない。
    なぜ今回の調査は女性ばかりが選ばれたのかも分からず・・次の巻で分かるのかな。

    得体の知れない何かも怖いけれど、心理学者に知らない間に埋め込まれた暗示がなかなかに怖い。

    アナイアレイション・・消滅せよの暗示は強烈

  • 最後の方まで我慢して我慢して読み続けたがリタイア。いったいいつになったら面白くなるのかと待ち続けたが、ギブアップ。トドメはこれが3部作だということに気がついたこと。

  • 女神転生Strange Journeyを彷彿させる不思議な物語。この一巻では完結しないので続きが気になる。

  • 次が気になるけれども。

  • サザーン・リーチ三部作の第一作です。
    エリアXと呼ばれる未知の領域が舞台。
    第十二次調査隊の「生物学者」による日誌が、本書の文章となっています。
    登場人物の名前は始終語られず、チームの〝生物学者〟〝心理学者〟〝人類学者〟〝測量技師〟は、各々の任務をこなします。
    しかし、エリアXやチームの人間による影響で、恐ろしい展開を迎えることになるのです。

  • 突然出現したエリアX。境界があり容易には進入できない。何度も調査隊を送り込むが、全滅もしくは帰還後すぐに死亡してしまう。
    三部作の第1作目だけあって謎を立ち上げて中途半端にひと段落という感じ。
    文章は調査隊の一人である生物学者の手記のような構成のため、内面的で記録のような文章になっている。
    映像化が決まっているらしいが想像が出来る。ただ、この淡々とした語り口調によるホラー感は文章ならではだと思う。

  • うーん…。3部作ということで全巻読まないとなんとも言えないというか…登場人物の名前が出てこないことといい、予想通りのオチといい、この本だけでは全てが抽象的過ぎてで話の意図がさっぱり掴めなかった。これから続き読みますが、これ、一気読みしないと全く判らない話のような気がする。

  •  SFかと思ったら、○○だったでござる。(ネタバレ過ぎて言えない)
     生理的にぞわぞわ来るような描写もさることながら、ヒロインの性格がすさまじい。夫泣くぞ。
     そして○○なのに読後がさわやかとはこれはいかに。


    <ネタバレあり>
     SFかとおもったらクトゥルフだったでござる。そのつなぎ、違和感ない。

  • 〈サザーン・リーチ〉三部作の第1巻。
    危ういバランスを保っている、いつ崩壊するか解らない世界と、進んでそこに飛び込もうとする登場人物は、解説にあるように確かにバラードっぽい。
    しかし、スピーディな展開はもっと新しいエンタテイメントを思わせる。謎あり、アクションありでハリウッド的な部分もあり。映像化が決まってるらしいけど、向いてそうな作品だった。

  • 謎の領域エリアXへ調査派遣された主人公ら女性4名。冒険ものかと思いきや、少しずつ明らかになる情景は不安と恐怖に満ちていて、詳細がよく分からない。だから余計に恐ろしい。彼女の一人称のみで話が進むので、彼女の気持ちの上下がそのまま文章に表れていて、どんどん息苦しくなる。化け物と直に対峙する場面は、異様な高揚感が伝わってくる。三部作らしいので、続きが楽しみだ。

  •  サザーン・リーチ三部作の一作目。
     突如として世界に出現した謎の領域<エリアX>。生態系は異様な変化をし、その範囲は次第に拡大。監視機構<サザーン・リーチ>から調査隊が派遣されている。生物学者の主人公ら女性4名のメンバーに次々と問題が発生して・・・。
     危険領域に人が派遣され恐ろしい事が起こるというB級映画もかくやという設定で、さらに読み進むうちにこれまでも何度も調査隊が滅茶苦茶な目に遭っているにも関わらず性懲りもなく調査隊を送り続けている監視機構の非現実ぶりに一見違和感を覚えるのだがおそらくそこは計算されているのだろう。実はこの小説、テキストについての小説であり、まず全体が生物学者の手記なのだがこの生物学者が元々精神的に不安を抱えている上に序盤から早々に<エリアX>の生態系により神経を侵されていることが示唆され記述がどこまで正確か判然としない「信頼できない語り手」ものなのだ。さらには壁に現れる文字、以前の探検隊が残した断片的な記述、すれ違い生活だった夫の記述の読解、など読む解くこと/読まれることについての話が繰り返し登場する。調査隊を襲う怪現象はクトゥルーものっぽさを漂わせており、不条理な出来事を論理的に追及するところにはニューウェーヴSFっぽさもある。こうした様々な要素がいったいどこへ読者を導いてくれるのか大変楽しみである。

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著者プロフィール

1968年ペンシルヴェニア州生まれ。フロリダ大学在学中に短篇集を出版、その後、クラリオン・ワークショップで創作を学んだ。2001年に発表した短篇集City of Saints and Madmenで一躍注目を集め、長篇Veniss Underground(2003)は、世界幻想文学大賞、ブラム・ストーカー賞ほか各賞の候補となった。アンソロジストとしても知られており、米ジャンル・フィクション界のキーパーソンの一人である

「2019年 『ワンダーブック 図解 奇想小説創作全書』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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