レッド・ドラゴン〔新訳版〕 上 (ハヤカワ文庫NV)

  • 早川書房 (2015年11月6日発売)
3.67
  • (12)
  • (24)
  • (27)
  • (2)
  • (1)
本棚登録 : 377
感想 : 24
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (352ページ) / ISBN・EAN: 9784150413675

作品紹介・あらすじ

満月の夜に連続して起きた一家惨殺事件。噛み痕を残していくことからついた名は〈歯の妖精〉――次の満月までに犯人を逮捕すべく、元FBIアカデミーのグレアムは捜査を開始する。彼は犯人像の手がかりを得ようと、以前連続殺人事件で逮捕した精神科医ハンニバル・レクター博士に助言を求める。収容先の異常犯罪者専用の医療施設を訪ねると……。待望の新訳版。

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

緊迫感あふれるサスペンスが展開される本作は、元FBI捜査官が連続殺人事件の真相を追う姿を描いています。特に、精神科医ハンニバル・レクターとの関係が物語に深みを与え、彼の独特なキャラクターが事件の鍵を握...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • レクター博士に仲間意識を持っている歯の妖精vs命を狙われるグレアム。
    たまに女性蔑視なネタがあるが、羊たちの沈黙ではクラリス(女性)視点として無視しなきゃやっていけないわ、のノリで受け入れられたが、今作はグレアム(男性)視点なので、同調か批判で反応して欲しいところだった。

    レクター博士をグレアムが捕まえたエピソードがあり、専門家でもない君が私を捕まえられたのは私たちの中身が似ているからだ、と博士に言われるグレアム。

    レクターはこういうことのために生贄となる人々の非現実性を知っている、とダラハイドは感じていた。彼らが生身の身体ではなく、変容させるとすぐに消え去る光、空気、色、短い音であることを、レクターは理解しているのではないか。
    彼らは破裂する色とりどりの風船のようなものだ。

    黙示録を扱ったブレイクの版画で竜が獣の数字666の上に乗ったように、レクターの上に乗って、その死をフィルムに収め、死にゆく彼が竜の力と一体になるところを見たかった。p178


    レクター博士に会いたい歯の妖精はトイレットペーパーにファンレターを書く。
    グレアムに対し歯の妖精らしき人物から電話がかかるが、それは推測され先回りしていた記者が自分も事件に参加させてくれといいたいばかりにしたことだった。警察に指示され、歯の妖精を侮辱する記事を書く記者。ある時、駐車場で何者かに襲われたかと思いきや、目が覚めると歯の妖精に捕まっており、車椅子に接着剤で背中や足をくっつけられていた。30分もの文章を読まされた後、唇を噛みちぎられ(歯の妖精と似た口元にするため)、ガソリンをまかれて火だるまになる。すぐ救助されたが、覚えようと頑張っていた歯の妖精が乗っていた車のナンバーを言うやいなや気絶し、少し話したかと思えば絶命した。

    竜の版画に憧れており、殺人ビデオを撮るのが使命、過去の自分とは違う、今は神のような覚醒状態にあるのだ、などと語る歯の妖精にいまいち共感できず。レクター博士の登場も少ないのが残念。

  • 映画を見ておらず、予備知識0で読んだんだけど、まったく文体が自分に合わなかった。気持ち悪いとか怖いとかではなくて、ただただ頭に入ってこない。

    逆に結構悲惨な描写もあるけど、これは上手く描くなと感心。最後の最後でようやく面白くなって来たので、下巻に期待します。

  • 早川だし…これまで読んだ中より良い雰囲気。
    グレアムのキャラクターも良いです。
    そして、レクター再会時はしびれますね、かっこいー会話。そこが一番面白かったです。
    カード送ったり番号突き止めたりグレアムのこと大好きじゃん。

  • 映画の印象が強くて、小説の世界に集中できなかったけれど、やっぱりおもしろいので下巻へ!

  • 読んだ本 レッド・ドラゴン 上 トマス・ハリス

     ハンニバル・レクターシリーズの第一弾。「羊たちの沈黙」「ハンニバル」「ハンニバルライジング」と続編を読んでから戻った形なんですが、まあ、映画観てるからと思ってたんですが、やっぱり順番に読めばよかったなって思いました。
     上巻だけでもレクター博士の特異性というか、事件への影響力というか、そもそもFBIと犯人と囚人っていうプロットが素晴らしい。
     改めて読んでると、これは本当に名作で、「羊たちの沈黙」も続編というか焼き直しに過ぎないですね。
     映画ももう一回観てみよ。

  • 第73回OBPビブリオバトル「ほどこし」で発表された本です。
    2022.7.27

  • レクター博士の存在感は、やはりすごかった!

  • エンタメとしてはいいんだろうけど再読はないな。

  • レクター博士がまだクラリスさんに会う前のお話。
    満月の夜に美人妻がいる一家を襲うダメな「歯の妖精」を捕まえようとする警察が、犯人を探す手段として知識者としても実践者としても超一級のレクターさんのご意見を聴こうとするけれど…ってストーリーでした。

    しかし、なんだか新訳がイマイチ…。
    そもそも「歯の妖精」って何さ。前訳の「噛みつき魔」のほうがマシだと思うし、それ以外にも英単語のニュアンスを伝えようとして日本語の選択に失敗しているような部分が多々ありました。
    そのうち原語で読もう。

  • 読んだのは2005年の解説桐野夏生さんのもの
    感想は下巻に
    この本は2015年の新訳だけど
    もう一度読みたいなとアップした

  • サイコスリラーの金字塔。
    刺激の少ないゴールデンウィークに読むにはいい。

  • 怖い、暗い、キモい!

  • レクター登場!! 新訳で再読。何度読んでも怖い。想像したくないシーンが目の前に鮮明に表れる文章だからか、ゾクッとするし思わず文字から目をそらしてしまう。でも面白くて止まらない。原文が読めない語学力は何とかしたいが、'the Tooth Fairy'は<歯の妖精>より「噛みつき魔」のほうが訳としては好きだったかな。上下巻手元に置いて読み始めないといいところで終わる。

  • マッツ・ミケルセンがハンニバルを演じるドラマシリーズの原作
    ハンニバルシリーズは『羊たちの沈黙』のみ読みましたが、今作はまた違った雰囲気

    羊たちの~の主人公クラリスが事件を紐解いていく中心にあったのが証拠であったのに対し、今作のグレアムは犯人への「共感」と「投影」というミステリーものとしてはある種異色なもの
    作中で異質性のある人物が「歯の妖精」と呼ばれる犯人だけでなく、主人公にもそのような一面にあるのが斬新で興味深い

  • 原書名:RED DRAGON

    著者:トマス・ハリス(Harris, Thomas, 1940-、アメリカ・テネシー州、小説家)
    訳者:加賀山卓朗(1962-、愛媛県、翻訳家)

  • 満月の夜に連続して起きた一家惨殺事件。遺体に噛み痕を残す犯人“歯の妖精”―次の満月にまた凶行が?元FBI捜査官のグレアムは犯人像の手がかりを得ようと、犯罪者病院に収容されている殺人鬼にして精神科医レクター博士に助言を求める。“歯の妖精”が刺激され―醜く、そして美しく、超人的狂気が混沌とする究極のサイコ・ワールド。(e-hon)より

  •  レクター博士のデビュー作として名高い一冊。
     最初の3ページくらい読んで、「あ、やばい。これ面白い」ってなる。なんだろう。登場人物の危うさや事件のおどろおどろしさ、関係性、それらを上手く表す会話や情景が本当に見事ですごい。どこ読んでもはらはらできるってやばい。
     遠い昔に新訳版じゃないのを読んだとは思うのだけれど、関係無く面白い。たぶんストーリーを覚えていても楽しめるたぐいの小説。

     そして解説を読み、サイコパスに崇められるサイコパスとしてのレクター博士という類型はここなんだなぁとしみじみした。簡単に思いつくだけでも何作かこれに影響を受けた作品がある。
     魅力的な悪役のレクター博士。上巻ではおとなしいけれども、下巻ではどうなるのか楽しみ。

  • げーーーーーーっ!!
    これは、ショッキングで面白い!!
    映画の『レッドドラゴン』は見たことあるけど、小説の方が断然面白い。
    上巻だけでも、かなり圧倒される。
    シリアルキラー小説の先駆けだよねー。
    今でも、ここまでショッキングな話はあまりない。
    さすがはThomas Harris

    下巻が楽しみだ。

  • レクターがメインではないけど、すごくぞわぞわする。翻訳文があまり好きではないので、洋画の原作はあまり読まないが充分楽しめた。映画でハンニバルシリーズは一通り観たが、今作はほとんど内容覚えていなかったので、下巻も楽しみ。

全19件中 1 - 19件を表示

著者プロフィール

ウィリアム・トマス・ハリス三世(William Thomas Harris III)
1940年テネシー州ジャクソン生まれ、テキサス州ウェイコのベイラー大学(Baylor University)卒業。地方紙記者を経てAP通信社でレポーター兼編集者に。この期間中の知見が小説の機縁となる。
著作は現在5作。映画化もされた『ブラック・サンデー』をはじめ、「ハンニバル・レクター」シリーズの『レッド・ドラゴン』、ブラム・ストーカー賞を獲得した『羊たちの沈黙』に、『ハンニバル』、『ハンニバル・ライジング』。

トマス・ハリスの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×