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Amazon.co.jp ・本 (464ページ) / ISBN・EAN: 9784150414917
作品紹介・あらすじ
燃料が底をつきた航空機のコクピット。ただ一人残されたカルト教団の生き残り。全てが最悪の方向へ転んだ僕の物語を聞いてくれ。
みんなの感想まとめ
独特の構成で展開される物語は、主人公がハイジャックした航空機のコクピットで燃料が減っていく中、彼の数奇な人生を語るという緊迫感に満ちています。カルト教団での生活や、外の世界との接触がもたらす混乱、そし...
感想・レビュー・書評
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チャック・パラニューク『サバイバー』ハヤカワ文庫。
新装版となり、復刊。443ページから始まった物語は読み進むとカウントダウンするかのようにページが減っていくという変わった構成の小説。結末は最初に解っており、結末に至る理由が少しずつ明らかにされるという趣向なのだが、凡人には理解し難い内容だった。
主人公のテンダー・ブランソンはハイジャックした航空機にただ独り留まり、燃料が刻々と減り続ける中、ブラックボックスに自身の数奇な人生を語り始める。
カルト教団で過ごし、外の世界で奉仕活動をする最中、とある間違い電話から日常生活に狂いが生じた主人公のテンダー・ブランソン数奇な人生。やがて、教団が集団自殺を図るが、生き残ったテンダーはメディアから持て囃される。謎の女、ファーティリティ・ホリスとの出会いで破滅への道を突き進むテンダー。
本体価格1,200円
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解釈が難しいなー
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とにかく内容が濃い上状況が目まぐるしく移り変わり、飽きる暇がない。
あることないこと言うメディア、金のために「僕」にたかるケースワーカー、とにかく人の醜さが見れる1冊だった。 -
ファイトクラブと根底にあるものは同じように感じる。自分を縛るものからの脱出。そして脱出した先で同じようにがんじがらめになる。「どうあがいても地獄」を描写するのが上手い。
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すごく難解だけど果てしない狂気を感じることができる作品だった。
やはり日本人にはキリスト教的価値観や1990年代後半のアメリカ社会がよくわからないので、読者側の知識もかなり求められるなと思った。 -
所謂「キモくて金の無いオッサン」文学ではあるんだけど割とカタルシスがある。
「繋がれなさ」とか「分かり合えなさ」みたいな文学的なテーマを、卑近で猥雑な全然文学的じゃないモチーフで表現するのが上手な作家だよね。
『二十日鼠と人間』とか『地下室の手記』みたいな古典だと完成された「キモいオッサン」として登場するけど、このキモいオッサンがどうやって形成されて行ったのかを掘り下げる点と童貞に重点が置かれるのが現代的な気がする。
大人に成れずに歳だけとってしまったキモいオッサンが失われた成長期を取り戻す話としては、『こうしてお前は彼女にフラれる』もそうだな。 -
「あのファイト・クラブの作者」と説明するのが一番分かりやすいパラニューク。
しかもこの本はファイト・クラブ映画公開と同い年に発表されたから、微妙に共通点を感じるし、探してしまいます。
パラニュークの作品を読んでいていつも思うのが、アメリカのオルタナ世代の閉塞感やダウナーな感情をよくもここまで文章化できるなあという驚きです。
翻訳家の方のセンスもあると思うのですが、小気味良いリズムで繰り出される下品なフレーズが、高尚な言葉遊びのように感じられるんですよね。
時間を置いてからまた読みたい1冊でした。 -
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3.6
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『ファイトクラブ』の原作小説を書いたことでよく知られるパラニュークの作品。最近復刊された。が、終始暗いユーモアに彩られて、なんだか陰鬱な物語であったが、システム(=商業主義)への憤りは感じる。解説はさえぼう先生。
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人に勧められて
5年ぶりに読書をしたせいもあるとは思うけど、文が読みにくく、とっつきづらい印象
ただ中盤以降の面白さが半端なくて一気に読めた
とても20年前の作品とは思えない
まさに未来予知 -
運命を悟った人物が、初めて自由意志を持ってそれに抗おうとする姿はやはりかっこいい。
テンダーブラウソンはカルト宗教のドグマにより生まれの時点で悲劇的な人生を辿ることが確定していて可哀想すぎる。彼もそれを自覚していて宗教から離れていてもゴミ溜めのような生活を送っている。しかし、宗教から離れている時点で抗う才能があり、終盤の行動においても主人公に値する人物だと思った。
ファーティリティ(豊穣の意を持つ)の未来予知がテンダーにとって人生の豊穣さに全く寄与せずむしろ逆効果になるのは、未来予知が人間が本来できないはずの能力で、できるという奴は金儲け目的で人を不幸にするだけだと皮肉を効かせているようで面白かった。 -
よく意味がわからなかった
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2023.06.19
ちょっと難解。適当に読み進めることはできない。
この本の凄いのは、書かれたのが20世紀であるということ。9.11よりも前であるということ。
最近書かれた本と言われても違和感ないくらい未来を見通しているのは凄いと思う。 -
支配にビッグブラザーがいらなくなった現代の1984みたいだ。SNSや承認欲求などによって多かれ少なかれビッグブラザー的なものを内部化してしまった。これが2000年頃書かれたなんて。自分はその頃一度この本を読んだ時はそれ程面白いとは思わなかったけど今読むと面白い!いいタイミングで復刊してくれました。電子書籍は読まないので早川書房さんララバイも文庫で是非よろしくお願いします。
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「ファイトクラブ」などの代表作の著者が書いたカルト宗教にまつわる小説。
ファイトクラブでわかるようにその作風はタブー無しの胸糞悪くなるような内容を含むが、不思議と人を引き付ける。
この本も同様。
小説はハイジャック犯の独白から始まる。
その犯人は自分たちで閉じたコミュニティを形成するカルト宗教で生まれ育ち、生き残った最後の一人だった。
その宗教ではひたすらの労働のみが美徳とされ、性をふくむあらゆる欲望や快楽は忌み嫌うべきとされていた。
そしてもう一つ、現世からの「脱出」が実行された場合、宗教に属する者はそれに続かなくてはならない。
その脱出を実行せず、生き残った主人公は稀有な宗教的存在として世間に祭り上げられていく。。
出てくる人は皆が皆モラル崩壊していた。
一番恐ろしいと思ったのは、カルト宗教以上にモラルを無くし欲望に支配された拝金主義の資本主義構造だと思った。
確かに極端な教義を持つカルトも非常に怖い。
しかし歯止めのない欲望への精神的な後ろ盾を求める資本主義の極致もそれ以上に恐ろしかった。
やはり人を人と思わなくなるように仕向けるのはカルト宗教にしろ、資本主義にしろ恐ろしいと思う。 -
色褪せたな
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