- 早川書房 (2023年1月24日発売)
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感想 : 10件
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Amazon.co.jp ・本 (384ページ) / ISBN・EAN: 9784150415044
作品紹介・あらすじ
好きになった相手を食べ殺してしまう16歳の孤独な少女は、父親を捜す旅に出て同類の少年に出会う。衝撃のカニバリズム・ロマンス
感想・レビュー・書評
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カミーユ・デアンジェリス『ボーンズ・アンド・オール』ハヤカワ文庫。
映画原作のカニバリズム・ホラー・ロード小説。カニバリズムという物珍しさだけが描かれ、結末らしい結末の無いストーリーだった。ハズレの作品。
幼い頃から好きになった相手を食べ殺してしまうという悪癖を持つ16歳の少女マレンは母親に捨てられる。やがて、彼女は同類の食人嗜好を持つサリヴァンという浮浪者の老人と行動を共にすることになるが、実の父親を捜す旅に出る。旅の途中で、やはり同類の人喰いのリーという青年と知り合うが……
本体価格960円
★★詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
23年に公開されたティモシー・シャラメとテイラー・ラッセル主演の同名映画の原作。
タイトルの意味は「骨まで全部」
16歳の少女マレンはイーター(Eater)。即ち、人を食べる衝動を抑えられない。一番最初は彼女がまた幼かった時にベビー・シッターだった。
物心ついた時には既に父は行方不明で、母と二人暮らしの母子家庭だったが、彼女が衝動を抑えきれず友人を食べてしまったりした時には、驚くほどの速さで荷物をまとめ、逃げ出す暮らしに疲れ、母はある朝彼女を残して失踪してしまった。
仕方なく出生証明書に書かれた住所に父を探しに行く旅に出る。
その途中で、死人しか食べないという老人サリヴァンに出会い、初めて自分以外のイーターの存在を知り、その次にはリーというイーターの青年と出会い、マレンとリーはマレンの生まれた土地に向けて旅を続けるのだが、、、、
映画とはまた少し違った筋書きで、読後に受ける印象も映画とはまた異なる。
映画が破滅していくマレンとリーを描くのに対して、こちらは違った破滅を迎えるものの、その先の展開がずいぶん違う。
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作者がヴィーガンだとあとがきで知って、
食べなければ生きていけない人間の業の深さというか
そういう意味合いも込められていそうだと思った。 -
【2023年20冊目】
読み終わった瞬間、「なるほど〜」って声が出ました。いや何もなるほどなことはないんですけど、こう来たか〜っていう。映画化もされるようですが、同じ流れだったら低評価つけちゃいそうだなぁ、そんな感じ。
ーー愛情を感じる相手を食べ殺してしまう
というあらすじに、面白そう!と思って手にとった本作。途中まで良かったです。感情がよく描かれてました。けど、途中からちょっと微妙になり、つっこみ所も多々。7分半では……無理では?
もう少しリーとの描写や感情の揺れ動きが見たかったです。 -
ありそうな話であり考えさせられる話だったが、リーが7分半で人を食べてしまえるのはまるで赤ずきんちゃんの狼で文字通りペロリと平らげてしまう。
そこの部分のファンタジー加減が警察力のあまりの至らなさと共に気にはなったけど、まぁそういう事にしておいて……を発動して読んだ。
作者はヴィーガンだとあとがきで明かされる。
作者が好まない方に読む自由もあるけど読み解きの幅は減ったかもしれない。
制御不能なものとして描かれているので、気の毒に思いつつ、被害者の知り合いなら言語道断なわけで、とはいえティーンエイジャーにそこまで求めてもな……という。 -
マレンは愛した人間を物理的に食べてしまうカニバリストだが、基本的に「愛を証明するための行動を執行し、それがどのような結果を迎えたとしてもその愛に嘘はない」という論理に従えば、マレンが抱いた愛に嘘はない。
特にリーに対する愛はどこにも嘘のない、真実のそれだろう。 -
カニバリズムの割にすごく読みやすかったけど、リーが死んでからはちょっと…。
映画とは違う筋書きだけど、リーの死は映画の方が納得できた。
