パンダの親指 上: 進化論再考 (ハヤカワ文庫 NF 206)

  • 早川書房
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本棚登録 : 261
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (287ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150502065

作品紹介・あらすじ

パンダはなぜ手に6本の指を持っているのか、ある種のダニの雄はどうして生まれる前に死んでしまうのか、ミッキーマウスが可愛くて悪役のモーティマーが憎たらしいのはなぜか、ピルトダウン事件の真相は?-このような謎の解明に、現代進化生物学の旗手グールドは挑戦する。才気溢れる着想と楽しい話題、ときには辛辣だがユーモアに富んだ語り口で、科学と人間の関係をじっくり考えさせてくれるエッセイシリーズ第2作。

感想・レビュー・書評

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  • 翻訳が直訳的なのがいただけない。熟語(漢語)の利用が多すぎる。

  • ふむ

  •  パンダの親指の話から、生物の進化論の話へ、そして人類の進化の話へ内容が進んでいった。
     訳文のための読みにくさと注釈の多さが気になるが、進化についての話やそれにまつわる人の話はまあまあ面白かった。
     

  • 「進化論再考」がサブタイトルだけなだけあり、パンダの親指の話よりもそっちの話がメインです。

    進化という問題に対し、人々がどのように考え、どういう壁にぶつかってきたのか、という話題が多種書かれており、どれも非常に面白いです。

    近親交配を避ける理由、男女比がほぼ1:1な理由、創造論の矛盾など、興味のわくエピソードが満載であきません。

    あんまり進化論自体とは関係ない話もあり、冗長とも感じられますが、下巻もぜひ読んでみたくなりました。

  • 進化論を軸としたエッセイ。エッセイだけあって科学的でありつつも、平易に楽しい。しかし、訳文がちょっと違和感があるために下を読む気になれない。原文のほうが読みやすいのではないかと思う書かれ方だ。下は時間があるときに原文で読みたい。内容は、パンダの親指の構造をもとに「進化には青写真などなく、必要に応じてありあわせのもので進んでいく」ことを示したり、進化の単位は一体個体なのか種なのか遺伝子なのかを論じたり、ミッキーマウスの図柄の変化と人類の進化を絡めたり、文化的政治的な価値観が科学にバイアスをかけるというものだ。これだけみると平凡なよくある科学読み物みたいだが、説明のための具体例やエピソードがとても充実しているのでひとつひとつが新鮮。

  • 第1部 完全と不完全
    第2部 ダーウィン的世界
    第3部 人類の進化
    第4部 人間の違いの科学と政治

  • 209夜

  • ネテオニー(幼児性)の話が印象的。ミッキーマウスの形態や性格がだんだんとネテオニー化(幼児化)しているということ。ペットやキャラクターのかわいさの特徴としてネテオニーの法則がある。人間は本質的にネテオニーな生物で、他の生物ょり長い幼児期をとることで大きな脳などの人間らしい特性を得ることができた。人間は猿の幼児に似ている。など、
    あと進化は一極集中的に突発的に行われるという断続平衡説など

  • 進化論についての様々なエッセイが載せられている。
    そのどれもが驚きに満ちていて、
    生物を習い始めた学生の頃は、
    すごくドキドキして読んだ。
    生き物の鼓動の回数は、体の大きさによって大体決められているお話や、
    エイズウィルスの仕組みなどが、特に印象に残っています。

  • 実はけっこう専門的だったりする

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