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Amazon.co.jp ・本 (352ページ) / ISBN・EAN: 9784150502577
感想・レビュー・書評
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物語の後編は、幼少期の虐待が原因で多重人格となったジェニーが、精神科医のアレグザンダー夫妻のカウンセリングを受けるところから始まる。
凄惨な虐待から逃避する為の防衛反応として生じた多重人格。分離した人格たちを統合するには、それぞれの人格たちの性格や役割分担を分析し、彼ら彼女らに多重人格であることを理解させ、元の人格への統合を説得し、了承を得ることが必要となる。これだけでも途方もない時間と労力を要するのに、ほとんど症例や事例がない中での治療は、想像を絶するほど大変な作業だったと思う。
人格が統合されると、失われた(封印された)記憶が蘇るだけでなく、車の運転などのスキルも元の人格に引き継がれるというのは驚きだった。多重人格という人間の防衛本能にはある種の神秘を感じる。
統合の過程では、暗い過去に対峙し、それが現実に起きたことだったと認めなければならないこともあり、辛いことから逃げ続け、他の人格たちに任せて来たジェニーにとっては大変な苦痛であったと思う。それでも少しずつ受け入れ、記憶を消してしまうほどの壮絶な体験にも向き合った彼女たちが、最後には完全に統合されたであろうと思いたい。
それにしても、とにかく虐待が凄惨すぎて、よくこんなことを人に、しかも無垢な子どもにできたものだと怒りが沸々と湧いてくる。ジェニーは想像力のある子だったから、人格を分離させるという方法でなんとかやってこれたけど、同じような境遇で命を落としてしまった人たちもいると思うと悲しい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
すごい世界。
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