奇妙な論理 (2) (ハヤカワ文庫NF)

  • 早川書房 (2003年2月20日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784150502737

感想・レビュー・書評

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  • 『奇妙な論理』は2巻構成の読み応えのある本。

    ちなみに『殺戮の天使』のかしこいかわいいレイチェル・ガードナーの苗字はまず間違いなくこの本の著者から。

  • 105円購入2012-03-04

  • 奇妙な論理〈2〉なぜニセ科学に惹かれるのか (ハヤカワ文庫NF)

  • 1950年代の出版だが、現在も同じような疑似科学が存在しているので、参考になる書籍である。カール・セーガンの同様な本も出ている。

  • 疑似科学研究の古典。

  • 1-1-2 科学技術社会論

  • 一が行方不明。
    知らなかったけど五十年前の本らしく、情報がちょっと古いけど示唆に富んでると思う。基本的な考え方は現代でも充分通用する。懐疑的な姿勢とかね。
    でも解説の先生の血液型と星座に関する姿勢はすごくちゅうにだと思いました。

  •  一巻に引き続き,1950年代までの擬似科学を広範に。空飛ぶ円盤,ダウジング,アトランティスとムー,ピラミッド学,骨相,手相,筆跡学,etc.
     科学が政治に屈服したルイセンコ説の興亡も取り上げられている。まともな学者を迫害したルイセンコは,「偶然」を信じず,統計的手法を使うことに反対する。つまりそれって科学じゃない。ソ連を訪れた遺伝学者は,ルイセンコは初歩的知識も知らず,九九を知らぬ人と微積を論じてるようだったと評した。
     片瀬久美子氏のブログでこの本に言及されてたのが読んだきっかけ。そこで取り上げられてたのがオカルト医療器械。提唱者はたいてい信じ込んでいて,まともな医者に「迫害」される自分をゼンメルワイスに喩えるとか被害妄想甚だしい。対照的に,儲かると分かった継承者は確信犯だったりもする。

  • 一巻の方が面白かったような覚えがあるけど、でもこっちも楽しかった。

  • 「奇妙な論理2」5

    著書 マーティン・ガードナー
    訳  市場泰男
    出版 早川書房

    p167より引用
    “個人の活動によって非常に多くの信者や支持者を獲得した
    いかさま医師はおびただしい数にのぼっている。”

    世の中にあふれる疑似科学・ニセ科学の事例を、
    解説しまとめた物の二冊目。
    UFOから超能力まで、
    これでもかというくらいの疑似科学が紹介されています。

    上記の引用は、
    えせ医師と呼ばれている人たちを紹介する章の中の一文。
    この様な事に引っかからないためにも、
    過去の事例を知っておくのは損ではないと思います。
    懐疑的に考えるための参考に。

    ーーーーー

  •  こちらは2巻です。とりあげられているのは、UFO、ダウジング(棒占い)、性格判断、アトランティスとムー大陸などなど、一度はお目にかかった(そして信じた(笑))ことのあるテーマではないかと推測します。

     1巻に納められなかった項目が集められているので、面白さとしてはちょっと落ちるかも。
     ですが、個人的にこちらを推したいと思うのは「 ルイセンコの勝利と敗北――科学が権力にすり寄るとき」の項目において、ソビエト連邦崩壊の原因について、ユニークかつ興味ある方向からの考察がなされているからです。
    「無知な政治指導者が、自分が科学上の論争の裁定をする資格がある、と思いこんだ時(本文P117)」―――権力を持った者が、自分に都合のいい実験「結果」を、これが「事実」であると決めてしまった時、どういうことが起こってしまうのか。中国の大躍進政策然り、北朝鮮然り、他山の石として、深く胆に命じておくべきだと考えています。

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著者プロフィール

1914年アメリカ・オクラホマ生まれ。批評家、数学者、サイエンス・ライター。ルイス・キャロルその人と作品に関する世界有数の専門家。これまで100冊以上の著書を持ち、『サイエンティフィック・アメリカン』誌上では1956~1981年まで25年に渡って人気コラム「数学ゲーム」を連載した。『ゲーテル、エッシャ、バッハ』のダグラス・ホフスタッターからも「20世紀アメリカの生んだ偉大な知性」と評されている。邦訳書に『マーチン・ガードナーの数学ゲーム』(全3巻、日経サイエンス)、『ルイス・キャロル――遊びの宇宙』(白揚社)、『奇妙な論理』(全2巻、ハヤカワ文庫)など多数。

「2019年 『詳注アリス 完全決定版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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