世界野球革命 (ハヤカワ文庫 NF 319)

  • 早川書房
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (520ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150503192

感想・レビュー・書評

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  • 2004年頃までに大リーグに挑戦したイチロー、野茂、長谷川、松井などの日本人プレイヤーの歴史と日米野球の現状を描いたノンフィクション。日米どちらの野球にも詳しい著者の見方がとても面白い。オリジナル本が書かれたのが2004年当時のため現状は少し違っている感じもありますが、アメリカ人が見た日本野球の歴史書になりうる内容だと思います。また数年経って著者がその後の日米野球についてどう感じているか知りたいものです。

  • (2007/04)

  • 途中で熱くなる箇所が結構ありましたw
    野球ファンにはオススメの一冊

  • (本人はニュートラルな視点に立っているつもりかもしれないが)アメリカ的民主主義や自由主義、個人主義を前面に押し出すきらいが強すぎ、愛国主義や傲慢さもそこかしこに垣間見えて辟易するが、日本プロ野球の改革すべき問題点を実に的確に捉えている点は高評価できるし、本作のように不健全な点を厳しく"断罪する”意識を日本人も有するべきだとは思う。アメリカ式変換が時として”改悪”という視点もほしいのだが。

  • 「菊とバット」ほか、野球を通した日本論で有名な作家、ロバート・ホワイティングの著作である。
     昨今のメジャーリーグにおける日本人選手の活躍を軸に、WBCやガイジン監督、日米の練習観、野球の歴史などを織り込み、変貌しつつある(というか余儀なくされつつある)日本野球の諸相を浮き彫りにしようとした意欲作。といいたいところだが……。 確かに描かれているエピソードやインタビューコメントは、どれも刺激的で読んでいて飽きることがない。ただし、その議論のベクトルがいったいどこを向いているのか、
    いまひとつ釈然としないのである。
     日本野球界への批判かと思えばアメリカ批判が顔を出し、そうかと思えばまた日本批判……。「中立的に客観的に、あくまでも“観察者”としてのスタンスで書いている」そんな読む側へのメッセージなのかもしれないが、その論調がひっきりなしに行きつ戻りつするので、
    却って作者の言いたいことがぼやけてしまっている感は否めない。
     最後に引き合いに出したカナダ人日本野球ウオッチャーの、「日本のプロ野球は、ブラジルサッカー的なポジションになっていく」という意見には、俺もはたと膝を打ったわけだが。レベルの高い個人は国内リーグではなく、みなヨーロッパのクラブで活躍しているが、ナショナルチームになれば強い。それならそうで、もっと構成のしようがあっただろうに、と。もったいないなあ。と懲りもせず偉そうにのたまってみせるGWの昼下がりである。

  • 米大リーグで活躍する日本人の層が飛躍的に厚くなった2007年に発行された書籍。著者の名前も手伝い、相当売れるのではないかと思う。

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著者プロフィール

1942年、米国ニュージャージー州生まれ。大学在学中、合衆国空軍に入隊して来日。除隊後は上智大学で政治学を専攻した。出版社勤務などを経て、日米の文化をテーマとした執筆活動を開始。77年に『菊とバット』(サイマル出版会、早川書房)、90年に『和をもって日本となす』(現在、角川文庫)がベストセラーとなる。『東京アンダーワールド』『東京アウトサイダーズ』(角川文庫)や『サクラと星条旗』『イチロー革命』(早川書房)など多数の著作がある。

「2018年 『ふたつのオリンピック 東京1964/2020』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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