大人の心に効く童話セラピー お姫さまと王子さまが中年になっても幸せでいるために (ハヤカワ文庫NF)
- 早川書房 (2008年5月9日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784150503376
感想・レビュー・書評
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9784150503376
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私たちはもう「お姫様と王子様が結ばれて、めでたしめでたし」というハッピーエンドの先にも物語があることを知っています。
めでたし、めでたしで終わったその後、王子さまが禿げ、お姫さまが中年になるとどうなるのか?
この本は、サンフランシスコとカリフォルニアで診療するユング派精神分析医が世界中のおとぎ話を集め、成人期の心理への洞察をふくんだ物語を「中年童話」と呼びながら独自の解釈を加え紹介している1冊です。
職場の人がお勧めと貸してくれたものの、最初は翻訳が読みにくいし、思いのほか難しい…なんて思っていたのですが、気付いたら結構引き込まれていました。
著者によると「青年童話」に分類されるものや「中年童話」、それから本書ではなくもう1冊の本で取り上げられている「老年童話」というものにおとぎ話は分類されるとのこと。
それぞれの童話では、その年代にふさわしい価値観やものの見方が軸になっていて、例えば1つ引用してみると、「若者にとって死はドラマチック、英雄的、ロマンティックなものであって、彼らは愛・真実・正義のためなら喜んで死を選ぶだろう。だが、若者にとっての死はたんなる抽象概念でしかない」とある一方で、「中年になると、男も女も幻想を捨て去る。死は情け容赦のない、避け難く厳しい現実であって、もはや栄光ではなく限界になるのだ」なんていう風に書かれていて、こんな風に独自解釈でおとぎ話を紐解いていきます。
確かに、青年から中年に向かう中で、当たり前に思っていた道徳観が覆ったり、白か黒かといった極端な考えが軽減されていったり、たくさんの変化がありますよね。それに、中年になるにつれて向き合わなくてはいけない課題も危機も生じてくる。そんな時に私たちはどんな心構えをすればいいのか。
そんなことにも触れられていておもしろいです。
日本をはじめ世界中のおとぎ話を読めるのも楽しかったし、自分自身の物事に対する見え方も昔と変わっている部分がある、と自覚していただけに、より楽しめました。手帳にもメモがいっぱい。今読めてよかった。 -
王子さまとお姫様は結ばれ、めでたしめでたし…のその後は?
知ってる童話もあれば韓国や中国、ロシア等の耳慣れない童話もあって、なかなか興味深かったです。
告げ口棒の話が好きだな。 -
童話の主人公たちが中年になったら、つまりは幸せの絶頂を迎えたその後どうなるか、というような。ただ心理分析は殆どありきたりであるし四十歳に至るまでは青春を迎えているという書きかたがどうにも好きになれない。
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「大人のための心理童話」1995年早川書房刊の改題。
中年をテーマに16話を集めたのは面白いが、各話に挿入される心理分析はありきたり。 -
年齢を重ねるということは?
アラン・B.チネンの作品
