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Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784150503550
AIがまとめたこの本の要点
この本を表す言葉
みんなの感想まとめ
イヌとの日常生活を通じて、人間とイヌの関係の深さを探求する内容が魅力的です。著者は、イヌが持つ本能や知性についての洞察を提供し、身近な存在であるイヌが実は非常に面白い生き物であることを示しています。特...
感想・レビュー・書評
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LINEスタンプにしたい挿絵!
名著「ソロモンの指環」で知られる、動物行動学の第一人者、コンラート・ローレンツによる、犬をメインに据えた動物学エッセイです。動物とふれあったエピソードだけでなく、「人間にとって食肉用動物と愛玩動物とは?」という問いやペットの死について等、哲学的に自分たち人間を省みるようなトピックもあります。
科学的な説明のような硬さはなく、著者の体験から語られる(といって著者は世界的な動物行動学者の第一人者だけど)フレンドリーでユーモラスな文体ですが、海外翻訳にありがちなまわりくどい言い回しや、海外ジョーク的な表現がたまに出てきます。糞尿のことを「罪の主体」と言ってみるとか。
この本の中では、オオカミ起源の犬とジャッカル起源の犬と二種類に分けられて論じられていますが、今現在の動物学的検知では、犬の祖先はオオカミ一択であるということをまずはわかっておかなければいけません。また本書中の「犬の起源は五万年前」というのも、現在では一万年以上前という説が主流らしいです。
日本版タイトルは「人イヌにあう」ですが、ペットの二代巨頭のもう片方、猫も扱われます。どちらも「愛玩動物」という純粋に可愛がられる存在として、人間の暮らしに密接していますが、猫は依存心を感じさせず独立していて、犬は飼い主との絆を感じさせるような懐っこさがあります。そんな真逆な二つが「愛玩動物」として人間社会の中で生きることで種を繁栄させている。つくづく面白い存在、面白い関係だなと思います。
「動物と良心」の章で紹介されたエピソードに深く頷きました。著者の飼っている鳥を不用意に傷つけて殺してしまった犬が、その後ひどく弱った様子で主人に赦しをこうたり、行方をくらまして引きこもりになってしまったというのですが、犬はかなり人間の顔色や空気が読める動物であることは、愛犬家であれば知っていることでしょう。飼い主夫妻が不仲でケンカばかりのため、ストレスでひどく毛が抜けてしまった犬や、急な発作に見舞われた飼い主のいつもと違う様子に気づいて、ずっとそばに寄り添っていた犬を私は知っています。
この章の結末にびっくりするのですが、著者の飼い犬が衝動的に殺してしまった、同じく飼っていた雁。著者はその雁を手厚く葬るでもなく、その日の食卓にあがったとあっけらかんと書いてあるのです。皿にのった肉料理の挿絵もそえて、"年とった野生のガンの肉は間違いなく固いと流布した名言を粉砕することに一役かった。年老いて、よく肥えたガンはすばらしくうまく、このうえないご馳走様であった"と。私は「動物愛護に反している」という批判がしたいのではありません。著者の動物観、道徳観が不思議だなという感想です。
モヤッとする箇所もところどころあります。「異なる種の動物同士で友情は結ばれない」との言説がありましたが、理由は言語という障壁があるからとし、でも人間と動物との間には友情はありえると言うも、それについては具体的な理由づけはされてない気が、、、。加えて一例だけ犬と猫のあいだに本当の絆を見たとするも、単なる微笑ましいエピソード紹介としか感じず、膝を打つような説明はされなかったように思います。
最終章の「忠節と死」も読み応えがありました。犬を見ていると、その犬の亡き親、同じく祖父母、曽祖父母、、、これまでの先祖たちが、いま生きている犬の行動のクセの中に生きているとのこと。それらを辿れば、目の前の一匹の犬が、過去から現在までのすべての犬になる、と。ただ犬が死んだら、別の犬を飼えば悲しみは癒える、とあっけらかんと言ってのけたりしてるのがやっぱり不思議な道徳観で面白いです。薄っぺらい動物愛護や、過剰な感動的ストーリーを語らないことは個人的には好感が持てます。ま、現在では危うい文言だと思いますが、、、
人間側が勝手に動物たちに夢を見て、擬人化して、感動的なストーリーを作り上げたりするようなものは私は苦手です。動物との暖かいふれあいの物語として描かれ、人気番組となった「ムツゴロウとゆかいな仲間たち」に関してもムツゴロウさん本人の動物の扱いには際どい部分もある人ですし、制作側が感動的に仕上げたのではないかと思います。
この本の中に書かれた著者と動物との関係に、過剰にウェットな表現はなかった印象ですが、犬と結ばれた友情の話など愛情を感じるエピソードも描かれています。最後までどの程度こちらが著者と動物のあいだに情緒を感じていいのかの塩梅が分からないままでした。ま、読む側の自由にしていいんでしょうけどね。人間側のファンタジーを抜きにした愛情ってこんな感じなのかもなあ。
でも眼の前の動物のかわいさは、人間に擬人化ファンタジーを起こさせるほどに強大なものです。飼い犬を我が子や恋人のように思える人がいても不思議じゃないほどに。
親しみやすいタイトルと柔らかめな文体ではあるのですが、意外に読み進めにくい一冊でした。そんな中でも、挿絵の素朴な可愛さが「ソロモンの指環」と同様、読書中の癒しとなってくれました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
イヌとの日常生活からの深い深い洞察。人にとって最も身近な動物であるイヌ。主人に対する忠誠など。
「ソロモンの指輪」でも指摘しているが、ヒトは本能によるコントロールを超えて文化を発展させてしまったから、時に抑制が効かないが、イヌやネコの本当に夜行動形態や抑制についても観察している。
古典的な本であり翻訳調にところは少し読みづらい。
「ソロモンの指輪」の方が初心者向きか? -
冒頭でローレンツ博士はヒトとイヌの出会いを見ていたかのように描写するが、異種の動物の出会いの中で、ヒトとイヌの出会いというのは相当、幸運なほうだったのではないだろうか。牛や豚は食べられちゃうし、馬は戦争に巻き込まれたり、畑を耕したり、相当重労働しなくちゃならない。その点、イヌも番犬したり牧畜の手伝いしたり働かなくちゃならないけど、野生やっているなら狩りをしなくちゃならないわけだから、その代わりと考えれば危険も少ないし、食いっぱぐれもない。何より、結構楽しんで働いている感じがする。悪くはないな、と思っているのではないだろうか。まあ、人間と暮らして一番得をしているのは猫だと思うけど。
イヌは身近すぎてあまり研究対象にならないみたいだが、何頭かのイヌと暮らしてきた身としては、研究したらこんなに面白い生き物はいないと思う。実はこいつ世の中のことを相当わかっているんじゃないか、と思うこともあったし、どう考えているのだろう、と不思議に思うこともあった。たとえばぼくは、イヌを渓流釣りにつれていくことがよくあったのだが、魚が水から出てくるのが相当面白いらしく、しばらく釣れないと脇に座って咎めるような目でこっちを見たり、ふと気づいたらいないので探したら、全然知らない釣り人の後ろに座っていたり(そっちのほうが釣れると思ったのだろうか?)、しまいには自分で、水面を前足でぴちゃぴちゃ叩くということを始めた。あれは魚が水しぶきを上げて釣れるのを観察していて、水しぶきを上げると魚が出てくるのかも、と考えたのではないだろうか。だとすればそれは演繹的推論であり、相当高度な知性を持っているといってよさそうだ。
本書に出てくるコンラート博士の主張や理論に全部賛成するわけではないが、それでもこんなことを考えながらニヤニヤしながら読んだのだった。面白かった。 -
【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/768061 -
ハヤテさんが我が家に来たので読んでみた。ちょっと古かったかも。
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犬を飼いたくなる
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ローレンツの犬に対する温かい眼差しがよく伝わる
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ノーベル賞受賞者の動物行動学者ローレンツが語る人とイヌとの関係。
エッセイのような軽快な文章で人とイヌの関係について書かれている。実験によるものというより、長い年月における何匹ものローレンスの飼い犬との間で起きたことから書かれているのが面白い。イヌとはこんなにも何かを学ぶものなのかと驚く。
きっとイヌを飼っている人からすると私の何倍も面白く感じるのだろう。その人たちが羨ましくなるイヌの飼い主必読の一冊。
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ともだちのことを考えるにあたって、ともだちのことをよくみてみること、ともだちの気持ちになってみること、というのを考える。
イヌについての本の中でも名著にあたる本。だと思う。
単行本を持っていてそれはたぶん小学生くらいの時にはじめて読んだのだが、読み返す必要があって手にとったところ、ぼろぼろになってしまっていたので文庫版を購入。
この文章を書いている人間が、ほんとうにみている対象の動物たちのことを愛しているのだな、というのが文章の端々から、いや、文章全体余すところなく伝わってくる。なので読んでる端からこちらもその熱にやられてどんどん動物たちのことが愛おしくなってくる。特にイヌがね。おそろしい文章だ。著者自身も描いているという挿絵も素敵。 -
本能から生まれる愛と本能から解き放たれた知性は世界を鮮やかに彩る。
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イヌを飼っていた時
この本を読んでいれば!
そんな本であった
とても面白い
イヌ好きネコ好きの人は読むべきだ -
動物行動学者コンラート・ローレンツの犬と猫(主に犬)についてのエッセー。訳が読みづらかった・・・。しつけや犬を選ぶときの参考にもなる本。
犬も人間のように感じたり、行動したりするのが興味深かった。
面白かったのは、垣根の話。二匹の犬が垣根の両側で吼え合っていたら、垣根が途中でなくなった。すると吼えるのをやめ、垣根のあるところにもう一度戻って何事も起こらなかったかのように再び吼え始めた。
柵の威力恐るべし?笑
読んでいて、日本の犬が飼われている環境と著者が飼っている環境は大きく違うなぁと思った。 -
2010年6月17日購入
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『ソロモンの指環』犬編。猫も少々。犬の賢さと愛情が伝わってくる、自分の犬を持って絆を結びたくなる本。うっかり先生を噛んでしまった犬の恐縮ぶりが可笑しく愛らしい。
将来自分が独り暮らしになっても、犬と一緒なら生きていけそうな気持になった。 -
「人イヌにあう」
著者 コンラート・ローレンツ 訳 小原秀雄
出版 早川書房
p318より引用
“動物を知ることがどれほど人間を知ることに意味があるかが、
はっきりと書かれている。”
動物行動学者である著者による、
愛犬や他の動物達との生活をつづったエッセイ。
日々の観察からもたらされる、
犬達の生き生きした生態を多数収録。
猫についてもあります。
上記の引用は、
訳者あとがきより。
p113「主人とイヌ」の章に書かれている内容を踏まえての一文。
この本の初出は1966年7月の様子ですが、
40年前に説かれた警告が、
現代でもそのままなのではないでしょうか。
身近な動物と今以上によい関係を築きたい方に。 -
既読。
「ソロモンの指環」の作者が、しっかり犬も飼っていたのがちょっとした驚きだった。
だってこの人のうち、アヒルとかカラスの子供とかがわらわらいるから、きっと犬とか猫は飼っていないのだろうと思っていたから。
こういうものを読むと、日本で犬を飼うということと、外国の人が犬を飼うということはだいぶ違うように思う。
(良い悪いではなく、単に感覚として違うということ) -
内容は面白そうなんだけど
訳がとっても読みにくくて早くも挫折しそう。
コンラートローレンツの作品
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