図書館ねこデューイ 町を幸せにしたトラねこの物語 (ハヤカワ文庫NF)

  • 早川書房 (2010年5月21日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (368ページ) / ISBN・EAN: 9784150503659

みんなの感想まとめ

図書館で暮らす猫のデューイが、田舎町の人々を癒し、地域を活性化させる実話が描かれています。館長の視点から、デューイとの関わりや図書館の歴史が語られ、彼の存在がどれほど大切であったかが伝わってきます。猫...

感想・レビュー・書評

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  • 図書館に捨てられた子猫が、
    図書館を利用するスペンサーの町の人々へ
    どのように愛され、癒しを与えたかの記録。

    そして、館長の人生の
    つらい日々、楽しい日々、なんでもない日々
    をデューイがそばでみていてくれた
    という感謝の記録でもある。

    素敵なお話ですが、
    ちがう言語を翻訳するときに、
    アメリカでの表現が、日本語であらわすと
    私たちには馴染みのない表現になる部分が
    多くあるため、心にはいってこない。
    言語の壁が評価に大きく作用してしまうなー。
    とかんじた作品でした。
    デューイのような猫がいる図書館!
    いいね。癒されそう。

  • 図書館のブックポストに捨てられていた猫が図書館で暮らしながら、田舎町の人々を癒し、街を活性化させていった実話をその図書館の館長さんが自分の人生とデューイ(猫)との関わりも絡めて書いている。
    NHKも取材に来て日本で放送されたとあったのでその番組を観てみたい。
    本にいたずらしたり物を倒したりせずに図書館の中を動き回る猫がいたら会ってみたいと思うよなぁ〜

  • 図書館ねことなった、子猫の正式な名前はデューイ・リード・モアブックス。このデューイという名は分類方法のデューイ十進法からつけられた。 「わたしたちはもっと本を読むかな?(リードモア・ブックス)挑戦だった。全員にもっと学ぼうという気にさせる名前。まもなく町全体がもっと本を読み、もっと知識を得ようとする気になるだろう。」 テレビ番組でも再現された話だが、本を読むと女性館長さんの奮闘記とも見て取れる。そこに何時も猫のデューイがいてくれたから、私はこんなに頑張れたんだよ、っていうような。

  • 人に怯えないで、膝の上でくつろいで、みんなを和ませるのはすごい。
    こればっかりは適正がないとどうにもならない。

    水とかお風呂とかを思っただけで、察知して逃げるのもすごい。

    デューイを語る上では外せないのかも知れないけれど、図書館のある地域の歴史や変遷、著者の半生、自伝的要素が多かった。
    もっとねこの話がメインだと思ってた。

  • これはネコと共に生きたヴィッキーの物語

  • ヴィッキーとデューイとの出会いは運命である。
    こんなにも人と心を通わせ、図書館ねことしての仕事を誇りをもって行える猫がいるのか、と驚かされた。

    ヴィッキー自身、決してスムーズではない人生を過ごしてきたけれど、それも全てデューイと出会うためだったのかもしれないとも思った。
    デューイのお茶目な姿を想像して笑ったり、
    予想外の知的な行動に目を丸くしたり、
    最後のお別れのシーンでは心を痛めたりと
    とても感情が動かされるお話だった。
    実際にどれほどの人の心を救い、癒し、あたためてきたのか。どれほどの人に愛されてきたのかが伝わってきた。
    また、権威を持つ人に屈せず、デューイを守り愛する母・ヴィッキーの愛の大きさに感服した。
    わたしもこんなふうに何かを愛し抜きたい。

    図書館ねことしてのデューイ・リードモア・ブックス。
    そして愛される猫・デューイ へ尊敬の意をここに表します。

  • 15/06/06
    図書館大好き。猫大好き。それがセットになるなんて幸せすぎる。猫好きなひとは本好きだろうし、本好きなひとは猫好きなんじゃないかな?
    館長さんの人生がちょこちょこ描かれているからそのへんはちょっと退屈。それにしても館長さんとデューイは飼い主とペットの関係を優に越えてて、彼氏彼女であり最愛のパートナーだとお互いに信じ合えてるかんじが本当に素敵だなあと思った。それがたとえ館長さんの都合のいい思い込みだとしても、人間からしたらそうとしか思えないような特別に感じることってあるよね、と。
    メリル・ストリープ主演の映画見たいなあ。

    P43
    彼の態度はこういっているかのようだった。「猫を愛せない人なんているの?というか、ぼくを愛せない人なんているの?」

    P146
    それに何であろうとわたしがほしいものを、彼は躊躇せず、お返しも期待せず、質問もせずに与えてくれた。それはただの愛ではなかった。それ以上のもの。尊敬だった。共感だった。

    P185
    スペンサーの町にとって、デューイは図書館そのものだった。

  • 図書館にやってきた幸運の猫デューイにまつわる、図書館館長のエッセイ。館長はもちろん、図書館や訪れる人々、町にとっても、デューイはかけがえのない存在だったということが強く伝わってきた。以前飼っていた猫も捨て猫だったのでそのことを思い出し、猫の幸せは何かなと考えた。

  • こんな図書館毎日かよいたい!
    猫がいて、人々の笑顔があって、猫がいて、みんなでかわいがって、猫がいて!!
    デューイがやさしい人たちに出会えて見守られて、遊び相手になって、たまにイタズラして叱られてなんて充実した日々。
    彼が人間好きで、図書館スタッフも猫好き、相性抜群で良かった~。
    本当に幸運な猫ちゃん。

    猫アレルギーの利用者さんはどうだったんだろう。
    著者の館長さんは獣医師に確認をとっていたけど、軽症者から重症者まで様々な対応が必要でしょうね。
    そんなことも考えさせてくれました。
    いろんな人に読んでほしい!

  •  アメリカ合衆国のとある町の図書館、凍えるような冬の日に、返却ポストの中に捨てられていた一匹の子猫。デューイと名づけられたこの猫は、賢く人懐こい、元気な猫に育った。
     デューイはたちまち人気者になり、多くの人がデューイに会いにきた。町の人たちだけではなく、ときには遠い州からも。

     図書館長さんのエッセイ。実話だそうです。表紙のデューイが可愛くて衝動買い……
     ねこは世界を救う。思う存分猫馬鹿全開の一冊でした。
     猫馬鹿じゃない方が読んだら、「大げさな」「これだから猫馬鹿は……」とか思いそうだなーというようなところもあるかもです。
     でも猫と同居している人間の実感としては、本当に猫は、救いです。つらいときに、うちの猫たちにどれだけ救われたかと思います。そんなの、人間が勝手にいってるだけで、当の猫たちは好きにすごしてるだけなんですけども。

     猫好き云々を置いておいて、単純にエッセイとして優れているかどうかというと、ちょっとうーん? と思うので(※私はもともとエッセイには点が辛めなので、参考にはならないかもしれませんが)、猫がお好きでない方にまで、わざわざ勧める感じでもないんですけど、猫好きの方には共感を呼ぶ一冊だと思います。

     自分が前に飼っていた、いまはもう死んでしまった猫の行動と、たびたび重なる部分があって、わかるよ……と思いながらつられ泣き。

  • デューイに会ってみたかったな。というのが率直な感想です。アイオワに行って実際図書館にも行ってみたい。
    猫の癒し力というか影響力というのは本当に人以上のものを時に発揮するのだなあとつくづく思いました。

  • 2010年出版
    古書市で購入。

    これは良かった。本が好きな人,猫が好きな人というよりもコミュニティデザイン,地域づくりとかに興味ある人が読むといい。

    Nさまへおススメ。

  • 大学ビブリオバトル・オンライン大会2021予選会inいこまで発表された本です。
    2021.10.23

  • アメリカ・アイオワ州の小さな田舎町。極寒の夜、図書館の返却ポストに捨てられたデューイのエピソードを綴った一冊。不況により元気のなかった小さな町を活気づけ、人々に明るさを取り戻したデューイ。みんなそれぞれ特別だけど、デューイは取り分け、特別な猫だったんだなと思う。

    図書館長であり本書の著者であるヴィッキーさん自身の話も多いため、猫メインと思っていた人には少々物足りなく感じるかもしれないが、波瀾万丈で何度も苦悩を経験されたヴィッキーさんにとって、デューイがどれほど大きな支え・癒しとなったかをうかがい知ることができる。最後は涙なしには読めなかった。むしろ号泣。

    翻訳が古く、読みづらさを感じる部分が多かったので、その点だけが少々残念。

  • 2013年11月14日
    図書館の返却ボックスに投げ込まれていた、推定生後8週間ほどの小さな子猫。
    デューイ十進分類法から名前をとり、「デューイ・リードモア・ブックス」と名付けられた。
    この名前はなかなかいい(^^)

    図書館に来る様々な人を出迎え、友達になり、膝にのってあげたり、なでさせてあげたり、一緒にあそんだり、たくさんの利用者から愛され、デューイも利用者たちを愛している。

  • 10年積ん読。図書館で飼われている猫が可愛い、というだけの話だろうと思っていたが、読後には会ったこともないデューイを愛し、彼の死を悲しんでいた。孤高でマイペースな性格が猫の一般的な特徴と思っていたが、彼を愛するすべての人にとって特別な存在になれる才能の持ち主だったよう。印象に残ったのは以下の文章。綺麗事というより、このような人は確実に人生の幸福度が高いと思う。「仕事に対して情熱があり、仕事以上の働きをする人。利己主義な人に目を向けがちで、ありふれたことを極めてちゃんとこなしている人には気づかないものだ。」

  • 女性図書館長ヴィッキーと図書館猫デューイの物語。本と本のある空間を愛する人の話に心あたたまる。図書館に猫がいるなんて控えめにいって最高だな。

  • 原書名:DEWEY(Myron,Vicki;Witter,Bret)

    プロローグ アイオワにようこそ◆とてつもなく寒い朝◆完璧な新入り◆デューイ・リードモア・ブックス◆図書館での一日◆キャットニップと輪ゴム◆グランド・アヴェニュー◆デューイの親友たち◆デューイとジョディ◆家から遠く離れて◆かくれんぼ◆クリスマス◆りっぱな図書館◆デューイの大脱走◆スペンサーでいちばん人気の猫◆アイオワの有名な図書館猫◆現代社会におけるデューイ◆木に囲まれた猫ちゃん◆世界一食べ物にうるさい猫◆デューイの新しい友人たち◆何がわたしたちを特別にするか?◆デューイ、日本にいく◆母の思い出◆デューイの食事◆会議◆デューイの愛情◆デューイを愛して◆エピローグ アイオワからの最後の思い

    著者:ヴィッキー・マイロン、1948アメリカ・アイオワ州生、マンカト州立大学→エンポリア州立大学、元スペンサー公立図書館館長
    訳者:羽田詩津子、翻訳家、お茶の水女子大学英文科卒

  • 「スペンサー公立図書館の猫、デューイの魔法」

    所蔵情報
    https://keiai-media.opac.jp/opac/Holding_list/search?rgtn=078323

  •  世界一有名になった“図書館”猫デューイと彼を育てたアイオワ州スペンサー図書館とそこを愛したすべての人々の物語。

     意外にも猫(に)まっしぐらの一部の猫好きからは、猫以外の話はいらないというような少々偏った意見が結構多くあるようで驚いた。そういう猫周辺のエピソードが沢山描かれているからこそ、ノンフィクションの記録として現実世界に奥行きが出てきているはずである。ただ猫だけが活躍すればいいというようなエピソードはむしろフィクションの世界にでも求めるべきだ。

     著者ヴィッキー女史の語るデューイは、非常に客観性に富んだ視点でリアリティーを保ちつつも、ときおり空想上のデューイの指針や声が適切に挿入されており、(ムービースターではない)ごく普通のありふれた一匹の猫の自然な存在感をとても丁寧に描き出しているところが良かった。

     図書館猫という存在はアメリカ中に数十匹いたと書かれており、ちゃんとした町の施設として運営されている図書館の中で公に猫を飼うところが、いかにも自由の国アメリカらしい。たぶんアメリカ各地や日本以外の国々でも、その非現実的な「図書館に暮らす猫」というファンタジーな設定に酔いしれ、また猫としてはかなり人懐っこいデューイのキャラクターに憧憬を覚えたから人気に火がついたのだろう。日本のような堅苦しいお役所仕事じゃ絶対にありえない(近年はモンスターなんとかも多いので困難)。

     著者のとくに波乱ずくめだった半生に寄り添っていたからこそ特別な存在だった“図書館”猫デューイ。そこに女として母として図書館長として苦楽をともにしたヴィッキー・マイロンとスペンサーという小さな町について語らなければ、この物語は成立しなかった。決して特別な人ではない著者と決して特別ではなかった一匹の猫との出会いこそが一番の奇蹟だったのではなかろうか。

     老衰し不治の病いに苦しみつづける動物を安楽死させることにはたぶん賛否があるだろうが、痛みに耐えさせて家で生かし続けることが人間の勝手な欲求であることもまた間違いない事実であると思う。彼or彼女(ペット)は家族と一緒にいたいと思っている、というのはあくまでも人間の思い込みであって、必ずしも飼われている動物たちがまったく同じ価値観を有しているとは限らない。

     人間の子供はいずれ大人になって親の管理から離れることができるが、どんなにお金と時間をかけて愛したとしても所詮ペットは人間に一生隷属させられているのだということを認めない限り、飼い主は本当の動物の気持ちなんて絶対に分かりっこない。
     去勢させることが飼い主の義務であるのなら、自分の感情に流されず病いに苦しむ愛しい友人を安らかに逝かせることもまた飼い主の辛い役目であるということを強く感じた。それが嫌なら動物を飼うべきじゃないと改めて思った。

    (2011.09.24 Saturday 記)

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