これからの「正義」の話をしよう (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

制作 : Michael J. Sandel  鬼澤 忍 
  • 早川書房
3.70
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本棚登録 : 4449
レビュー : 317
  • Amazon.co.jp ・本 (475ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150503765

感想・レビュー・書評

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  • 半分くらいまで読んで中止している。ある日ふと”正義ってなんなんだろう?”という疑問をもち購入した。面白かったが、自分には難しかったw
    一つ一つの話はなんとか理解できたし面白かったが、複数の話題の展開を頭に留めておきながら結論までたどりつくことが難しかった。何度かページを戻りながら、ゆっくり読み進めていた。

  • 「正義」というものがいかに曖昧かよく分かる一冊であった。「正義」というのが道徳的な観点から捉え考えるものだと当然に考えていた僕だが、「市場主義」など経済的な利益が「正義」を捉えるものとして当たり前のように議論に登場して驚くとともに、これがアメリカかとどこか寒気を覚えた。「正義とは太陽ではなく、星のようなものかもしれない」と言ったのはどの漫画のどのキャラクターだったか。

  • 「これからの「正義」の話をしよう〜いまを生き延びるための哲学」


    5W1H。生活をしていく上で、WHYは一番蔑ろにされているかも知れない。WHYを追求しなくても特に問題は起きないからだ。例えば、食事をする場合、


    WHAT:ハンバーガー
    WHERE:モスバーガー店
    WHEN:昼
    (HOW:手で)


    が考えられる。この時、“何故、昼にハンバーガーをモスバーガーの店内で食べるのか”と理由を聞かれても、“お腹すいてるから”とか“モスバーガーが好きだから”となると思う。


    聞かれた側は“なんでそんなこといちいち聞くの?"と思うだろう。相手の機嫌が悪いものなら、“そんな当たり前の事聞かないでよ”と怒られるかも知れない。食事を摂る側としては、そんな分かり切った事よりも、どこで食べるかとか何を食べるか(もしかしたらチーズバーガーに変えるかも知れない)方が重要なのだ。


    生活の全ての場面において、何故を考える事に意味が無いわけでは無いが、WHATを始めとする4W1Hよりは選択の優先度は低いのは確かだ。


    その最も優先度の低いWHYが最も必要とされたのは、哲学が出来上がったギリシャのあの時代だと思う。ソクラテスやプラトンが頭を悩ませていた日々だ。その悩みが、ベンサムやミル、ルソーと言った所まで落ちてきて、今でも哲学と言う分野は存在している。


    マイケル・サンデルが投げかけるのは、そんな深い歴史で出来た哲学だ。頭を悩ます問いばかりで、どの切り口から自分の考えを述べるべきか悩む。しかも、例えどの切り口で述べても、サンデルは別の切り口からまた問いを投げかけるのだ。


    しかしながら、悩み、考えるのは嫌な時間では無いし、WHYを考える機会は増やした方が良いと思う。確かに、生きる上ではあまり意味はないかも知れないけど、自分の考えが果たして正しいのかを疑う事が出来るからだ。


    世の中には一見正しく見えるが、疑って見れば果たしてそうか?と言うものは山ほどある。また、一見論理的に聞こえる事も、全く的を得ていない意見もたくさんある。


    そんな意見に惑わされない為に、まずはそれらの意見が正しいか悩み、何故それらが成立しているのかを疑う。そして、自らの考えを出していきたい(で、また疑う)。

  • あー、結構読み飛ばしました。

    分厚い本は苦手デスね。
    同じような事例を何個も並べたり
    長々と説明したり

  • どうとでもとれると。

  • 難しい内容に少しづつ、飽きないように、長い時間を経て、ようやく読了。
    しかし内容の半分、いや1割でも理解出来たであろうか。

    同様なレビューが散見され、少しホットしました。

    そもそも、「理解する」と言う本では無いのかもしれません。

    私的には、
    個々が心の中に持っている信念と言うべきものをあえて晒し、議論を尽くすと言う事が良い事なのだろうか?
    まず、そこが引っ掛かる。
    当然、議論しても結論は出ません。そんなことに、なぜこれほど時間をかけるのか・・・
    そんな心の霞が少しは晴れた気分ではある。

     また本の中身については、日本人には考えられない「日本人の何となく思う常識」が通用しない議論があります。
    よく言う「立場が変われば、目線も変わる。」と言うことで、個々の利益や善意によって、全く逆の意見がある。
     そんな、当たり前のような、触れてはいけないタブーのような。
    著者であるマイケル・サンデル氏の議論の記憶。
    しかし、ここでも“結論コレ!”と導いてはいません。

    一読の価値は、必ずあります。
    私的には、なかなか退屈でした。
    しかし、けっして詰まらない内容では無い。慌てずにゆっくり、気が向いたときに読んだらいいです。

  • アメリカの文化戦争の背景事情を知ったらすこしだけ、見るべきところもあるのかなあと思い始めた。が、しかし、「道徳」という言葉を隠れ蓑に規範の抑圧を正当化しマイノリティーの抵抗可能性を封じるサンデルの思想はやはり、受け入れがたい。自己は独立してあるものではない、というのは賛成しますが、そこに留まっていてはマジョリティによる暴力を看過してしまうと思うのです。サンデルの思想はその危険をまぬがれていない、抑圧的なものだと感じました。とくに同性婚についての記述には憤りを覚えた。「道徳」にこだわるサンデルの偏狭さをみていると、道徳規範と自己倫理を区別するべきだと言ったフーコーの正しさを思い知る。

  • 一昨年話題になったベストセラー。気にはなっていたけど、2年越しにやっと手にとって読むことができた。早く読めば良かったとは思わない。今だからこそ感じることの方が多かったと思っている。結論的にはとっても良かった。

    現代の政治的、文化的、宗教的、道徳的問題に対するアプローチとしての思想。特に正義という視点から解かれていくところに、心を揺さぶられた。正義とは何か。①福祉の拡大、②選択の自由の保障、③美徳と関わるもの。ベンサム、ミル、カント、ロールズ、アリストテレスなどの思想を借りながら、現代のさまざまな問題、事件を例にとり、分かりやすく心を整理してくれる。

     お互いを尊重するということは、さまざまな違いに触れずに問題を回避することではなくて、積極的に向き合い、時には問題をぶつけ合うことで、新しい道が見えてくる。最後の一言に教授の使命感と正義を感じられて良かった。お勧めです。

    13/8/10

  • いろいろ考えながら読んだけど、まだ消化不良。何度も読む本だな。

  • 日常生活に正義はあまり関係ないでしょうとスルーしていたベストセラーを読んでみました。予想したのと違い目からウロコ的な話ではなく、ごく当たり前のことを哲学とかを使って論理的に分析するというもの。面白いのだけれど、とてつもなく眠くなる。眠くなってテキトウに読み飛ばすと、何の話だったっけ?と迷子になるので同じ箇所を何度も読まねばならず時間がかかった。日本人にとってしてみれば、正義というより道義、と言われた方がピンと来る。でもアメリカ人には道義という考え方は馴染みがなさそうだし正義という言葉が響くのかも。巻末に載っていた、「それをお金で買いますか」の予定稿みたいな文章が面白かった。アメリカ社会を理解するのの一助になる本です。

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