ハーバード白熱教室講義録+東大特別授業〔下〕(ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

制作 : NHK「ハーバード白熱教室」制作チーム  小林 正弥  杉田 晶子 
  • 早川書房
3.84
  • (20)
  • (48)
  • (28)
  • (4)
  • (0)
本棚登録 : 451
レビュー : 29
  • Amazon.co.jp ・本 (335ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150503796

作品紹介・あらすじ

指名手配中の弟の居場所を捜査当局に教えなかった兄は、その行為を責められるべきなのか?論議を呼ぶテーマの向こうに見え隠れする「正義」の姿とは?日常のアクチュアルな問いに切りこむ斬新な哲学対話が、世界の見方を大きく変える。知的興奮に満ちた議論は感動のフィナーレへ。NHK教育テレビで放送された「ハーバード白熱教室」の第7回〜12回、および東京大学特別授業の後篇「戦争責任を議論する」を収録。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • ≪目次≫
    第7回  嘘をつかない教訓
    第8回  能力主義に正義はない?
    第9回  入学資格を議論する
    第10回 アリストテレスは死んでいない
    第11回 愛国心と正義 どちらが大切?
    第12回 善き生を追求する
    東京大学特別授業(後半)
    特別付録 「それをお金で買いますか」より

    ≪内容≫
    ハーバード大の講義録の下巻。私には相変わらずついていけない部分がある。これを読むと、難しい世の中になったと自覚。いろいろと考えないと生きていけないのだが、あまりに日本人は”能天気”だと思う。

  • ハーバード大学で大人気の政治哲学の講義と東大安田講堂で行われた特別授業を書籍化した下巻となります。「正義とは何か?」この単純にして最も難しい命題に挑戦するサンデル教授と受講生とたちとの掛け合いに注目。

    この下巻は、NHK教育テレビで放送された「ハーバード白熱室」の第7回~12回まで、および2010年8月に行なわれた東京大学特別授業の後篇「戦争責任を議論する」を収録したものになります。

    僕がこういう講義に魅かれるようになったきっかけとは、現在は東進ハイスクールで教鞭をとっている英語講師の今井宏先生が大学時代の恩師の授業をはじめて受けたときにちょうど、サンデル教授が展開しているような授業たったと参考書に収録されているエッセイで述懐していたからです。自分がかくまっている人間を尋ねて人が訪ねてきたときにその人はいないと答えるということは果たして正義か否かという問題は、あんまり詳しいことはここでは言えませんが、この命題に近いことが実際の生活のうえで起こったことがあって、本当に考えさせられるものがありました。

    そして、東京大学で行われた講義には、前の世代で行われた過ちを今の世代が背負うべきか?という命題には。すごくデリケートかつ普遍的なことで、こういうことがものすごくまじめにやり取りされるのは、一般社会の営む上ではほぼありえない話で、普通は何も考えることなく通り過ぎていくものですが、いざ、この問題が浮かび上がってきたときに、きちんと立場を明確にできるのか?などと読んでいて自分に問いかけました。答えは出ていませんが…。

    この本はできることならば上巻とあわせて一気に読まれることをお勧めいたします。

  • 格差原理、愛国心、同性婚
    戦争責任は次の世代も負うべきか、
    アメリカ大統領は原爆投下を謝罪すべきかなど、
    一つ一つの問いかけが絶妙です。
    必ずしも正しい答はなくても、
    考えることの重要性に気付かされる。

  • 哲学に答えは無いのかもしれない。それでも皆で考え、意見を出す。それにより、自分の意見を言うことで自信を得たり、様々な意見があることを知り得たりする。一人一人が何が正しいのかよく考え、行動することが、社会をより良いものにしていく原動力なのかもしれない。

  • 煽り重視の敵対的テレビ討論にはない落ち着いた状況で冷静に意見交換していく中でいろんなことを考えさせる講義。建設的な話はこのようにする。という感じ。結果を求めるシビアな話に埋没しがち飛ばされがちな対話がここにはある。

  • -「私は誰かの息子か,娘であり,どこかの都市の市民であり,この一族,あの民族,この国民に属している」「したがって,私にとって善いことは,このような役割を生きるものにとって善いことであるはずだ。私は自分の家族,都市,民族,国民の過去から,様々な夫妻や遺産,期待や義務を受け継いでいる」
    -「本当に有徳な人は、最も遠い他人を助けるためにも、友人に対するのと同様に迅速に駆けつける」「完全に有徳な人に、友人はいないだろう」
    -すべての正義は差別を内包する

    本全体があんまり一つの主張をしないのでちょっと強い感想を持ちにくいんだけど、個人的に残ったのはここら辺かな。人類皆に公平というか正義を持つなんてのは難しく。個人はそれぞれに絶対に偏っている。そんな小さな自分の正義の中で生きているだけで、所謂「正義」というのはそれをどうにか最小公約数としてまとめているだけなので、結局は脆いし個人の単位では簡単に壊せる。

  • #152

  • 配置場所:摂枚普通図書
    請求記号:311.1||S||下
    資料ID:95120392

  • 面白かった。話の内容はもちろんだけど、議論の運び方とかが上手い。何か明確な答えが出るわけでもないが、その過程がいかに重要かってことを再確認させられる。
    上巻に比べて急に議論が高度化する印象だけど、じっくり読めば理解に難くはないはず。
    上下巻どちらも巻末にサンデル教授の東大での講義が前後編にわかれて収録されていて、なんでこんなややこしいことするんだと思ったが読んで納得。東大での講義はハーバード大での講義を圧縮したもので、つまり上巻での議論と東大講義前編の議論が対応している。下巻についても同じ。読んでみればいっそう理解が深まるし、ハーバード大の生徒と東大生の違いというか、アメリカ人と日本人の考え方がこうまで違うのかみたいなこともなんとなくわかって面白い。

  • マイケル・サンデル教授の政治哲学講義録の下巻。
    能力主義やアファーマティブ・アクション、愛国心、同性婚等のテーマから「正義」とは何かを解き明かします。学生から積極的な発言を引き出すスタイルは、聴講する側の知性も問われます。日本の大学の講義とは随分と違う印象。

全29件中 1 - 10件を表示

ハーバード白熱教室講義録+東大特別授業〔下〕(ハヤカワ・ノンフィクション文庫)のその他の作品

ハーバード白熱教室講義録+東大特別授業(下) 単行本(ソフトカバー) ハーバード白熱教室講義録+東大特別授業(下) マイケル・サンデル

マイケル・サンデルの作品

ハーバード白熱教室講義録+東大特別授業〔下〕(ハヤカワ・ノンフィクション文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする