隠れていた宇宙 下 (ハヤカワ文庫 NF)

  • 早川書房
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150503901

感想・レビュー・書評

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  • 超弦理論もちゃんと理解するのは難しいが、上巻と比して格段に難しい。はたして自己はシミュレーションではないと言い切れるものだろうかと、疑ってかかるのは非常に怖い思いがする。

  • 上巻で息切れして、下巻はしっかり読めなかった。
    若い頃に読めたら良かった。
    今若い人はこれが読める事を思うと「巨人の肩の上」とはこういう事だなぁと思う。

  • サイエンス

  • 下巻では量子多宇宙・ホログラフィック多宇宙・シミュレー
    ション多宇宙・究極の多宇宙を扱う。最初の量子多宇宙こそ
    目にしたことがあったが、その後の三つはほぼ初めて出会う
    モノだった。特にラスト二つは科学というよりはSFに近い
    感じ。この二冊を読んで一番心に残ったのは「コペルニクス
    原理」。地球が太陽系の中心ではないように、太陽も銀河系
    の中心ではなく、さらにはその銀河も宇宙の中心ではない。
    我々は特別ではないのだ。

    本当は単行本が出た時に読もうとリストアップしたこの本。
    結局文庫版が出てから読むことになってしまった。ホント、
    とっとと消化していかないと、だ(^^;

  • 上巻に引き続き、平行宇宙のオンパレード。述べられている仮説は証明可能なんだろうか?本当かもしれないが、そうで無いかもしれない。なんか腑に落ちない。

  • それなりに宇宙論をかじってきた小生にもかなりディープな内容だ。
    量子論的多世界解釈(エヴェレット解釈) 、多宇宙、ブラックホールのエントロピー、超弦理論、宇宙論の検証可能性。その全てで、最先端理論が展開される。
    検証・反証不可能なものは科学とは言えない。全宇宙に宇宙人が存在しない事の確認は不可能であるため、宇宙人が存在するかどうかの議論は、科学とは言えない。ならば、同様な理由で、多世界解釈、多宇宙、超弦理論は、現在の技術では観測も実験も反証も不可能であるため、これらも科学とは言えないのであろうか。
    何度も読み直して理解を深めたい書である。

  • 量子力学、エントロピー、多宇宙論、ホーキング放射などなど宇宙論が多彩に展開。読んでいてワクワクする。脳が沸騰しそうなほど難解な論理だが、読書しながら遥かの宇宙に自分が漂っている気がするほどのリアリティがすごい!

  • とにかく著者の説明がうまいので、置いてけぼりをくうことがない。

    それにしても、埃をかぶっていた自分の宇宙観がごっそりと更新された。宇宙は膨張し続けいずれは萎む、とか、いずれは膨張しすぎて引き裂かれる、といった貧しい認識がいくらか豊かになった。

    何より、多宇宙という考え方がいろいろと出てきたせいで、というかおかげでというか、ずいぶん楽しくなってきた。しかも相手は「無限」。人類にはとうてい追いつけない。追いつけるかもしれないという希望を持つことじたいばかばかしい。

    けれども同時に、「無限」が絡むことで、人類に似た生命体がこの(あの)宇宙のどこかで人類と同じように宇宙を解明しようとしているという空想もあながち単なる空想ではないことがわかって、諦めの先にある明るさみたいなものを読みながら感じた。

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著者プロフィール

物理学者・超ひも理論研究者。コロンビア大学物理・数学教授。研究の第一線で活躍する一方、超ひも理論をはじめとする最先端の物理学を、ごく普通の言葉で語ることのできる数少ない物理学者の一人である。超ひも理論を解説した『エレガントな宇宙』は、各国で翻訳され、全世界で累計100万部を超えるベストセラーとなった。

「2016年 『文庫 宇宙を織りなすもの 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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