不合理だからうまくいく: 行動経済学で「人を動かす」 (ハヤカワ文庫 NF 405)
- 早川書房 (2014年3月20日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150504052
作品紹介・あらすじ
人間の行動は矛盾だらけ! 仕事や私生活でより良い決断を下すための行動経済学入門書
感想・レビュー・書評
-
一冊の中に、内容の濃い文庫本でお得感を感じた。
各章毎に、箇条書きのまとめがあるのがわかりやすく、時々読み返したいと思っている。
行動経済学の難しいことばかりが書いてある訳ではなく、時にはクスッとしてしまう人間味溢れるアリエリーの体験談もある。また、こんなにユーモア溢れる人なのに、若い頃に酷い怪我と火傷を負って、辛い治療を受けた痛々しい過去もある。
私の中では10章が印象的。
短期的な感情がおよぼす長期的な影響に気をつけたい。感情はすぐ消えるが、いっときの感情にまかせた決定が、長期にわたって行動を左右することがある。
強い感情にとらわれている間は、何も決定を下さないのが賢明だ!と心したい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
人間のつい無意識にやってしまう選択や行動を実験を元に検証したことが書かれている一冊。自分にもあてまりすぎて、本能的なことや、仕組みにうまく脳が引き寄せられてるんだなと思った。それを知れば合理的な選択や考え方ができるのかも。
-
ダン・アリエリーによる「予想どおりに不合理」の次作。
行動経済学読み物は、自分の選択を見つめ直すヒントをもらえるから面白い。
特に2点が印象に残った。
「自前主義のバイアス」
自分のアイデアが他人のアイデアより良いと思えるバイアスについて。子育てに応用できないかなと思いながら読んだ。自分で思いついたように、思わせることができるか。
「短期的な感情がおよぼす長期的な影響」
感情的な決定に縛られて、冷静なときにも以前の決定を引きずる自己ハーディングについて。自分の過去の発言で、他者との関係が縛られることは、あるあるすぎた。また、知らないうちにも引きずっていると思うと、恐ろしい。
日々の生活の何気ない選択を、厳密な実験で解きほぐす行動経済学は、日々の何気ない選択を劇的に変える力を与えると思う。自分の選択のバイアスを理解することが大切。 -
・高すぎる報酬は逆効果
・仕事における有意味感がやりがい、やる気を高めるのも下げるのも簡単
・労力をかけてイケアの家具を作ると過大評価する、楽に作れるホットケーキミックスは失敗
・自分のアイデアが一番のバイアス
・復習は人間の奥深い本能、必要になることがある
・順応はプロセス中断で遅くなる、よって良いことは小刻みに、やなことは一気に終わらせるのがいちばん
・合理的な施工は感情移入を阻害する、貧困であえぐ国の情報は団体の数値的なものよりも個人の境遇を伝えたほうがいい。
・感情→行動→習慣
になるため一時的な感情での行動はおすすめしない
相手を知るためには経験したことがないカヌーのデートでどう行動するか見る(今後未経験の結婚生活をするための下記のバイアスに引きつられないため)
-
不合理だから上手くいくのか不合理ときづいてないから上手くいくのかよくわかりません。
ボーナスが逆効果であれば、ベアしない日本企業に未来はない。 -
時々読み返したい本。
合理的に判断することなんて、ほんの限られたときだけだ。と、自分にもう一度伝えるために。 -
行動経済学面白かった。もっと勉強したいと思ったし、自分の決定に不合理な面が影響を与えていることを意識して生きていこうと思う。何度か読み直してしっかりと頭に入れたい。
-
【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/765419 -
人間の不合理な部分が浮き彫りになり、いかに日々の意思決定に影響を与えているか考えさせる本だった。
自分も日々の生活で疑問に思ったことを仮説・検証していきたい。 -
人間は合理的存在という認識を変えよう
・自分がやったことは重く捉える
・感情は選択に取り憑き続ける
・人間はイメージの生き物