モサド・ファイル イスラエル最強スパイ列伝 (ハヤカワ文庫NF 417)

  • 早川書房 (2014年10月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (528ページ) / ISBN・EAN: 9784150504175

作品紹介・あらすじ

ナチスへの報復、テロとの果てなき戦い、各国のユダヤ人保護など、インテリジェンス作戦の真実を人気作家が活写。解説/小谷賢。

感想・レビュー・書評

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  • 2023I153 391.6/B
    配架書架:C2

  •  モサドがこれまで関与した事件についてまとめたのが本書である。フルシチョフによるスターリン批判やアイヒマン捕獲や中東戦争など、多くの歴史出来事にモサドが関与しており、世界中の諜報機関のなかでも能力的にいかに優れているのか、そのすごさが本書から伝わる。なかでも興味深かったのがモサドのスパイで、シリア政府中枢と密接な関係を持てたエリ・コーヘンである。シリアとイスラエルの戦闘の際、イスラエル軍はシリア空軍の装備が貧弱で戦闘能力はさほどでないこと、シリア軍基地や河川改修工事など、エリ・コーヘンのおかげで情報を把握できた。シリア運河計画に関しては、その工事を請け負ったサウジアラビア人と友好な関係を築き上げており、そこから運河の詳細を知ることができた。ちなみにそのサウジアラビア人の息子がオサマ・ビンラディンである。
     しかしその一方で、モサドの力を駆使しても防ぎようがないことがある。その一つがイランの核開発である。解説にもあるが、イランは領空の関係から空爆による施設破壊は厳しく、代わりに核開発に関与した物理学者の暗殺あるいはコンピュータウイルスで開発施設のコンピュータ感染などを実行した。それでも核開発を中断させるのは根本的に難しいので、計画を延長させることが限界なのである。

  • シリアの原子力施設の破壊、ナチス残党やハマス幹部の他国での暗殺、暗躍するスパイなど、殺られる前に殺るを地で行く国イスラエルの性格がよく現れている。悲惨な歴史を背景にして、日本とは考え方が全く異なることを理解しておくべき。

  • イスラエルの情報機関の暗躍を描くノンフィクション。
    かなりダーティな任務をこなしてきているようだが、困難な立ち位置にある国だからといって許容して良いものか、考えさせられる。

  • モサドの遂行した作戦の記録。国を守る覚悟が日本とは格段に違う。

  • ふむ

  • タイトルどおり、モサドの関わった事件のエピソード集というか、それこそ列伝。
    発表されている事件が割と古いものから、最近のものまで網羅されていて、読んでいて楽しかったです。
    ま、最近のものについては失敗したものばかりですが。
    (というか、成功したものについてはいちいち発表しないか。(^^;)
    失脚した政治家に正体をばらされるスパイとか、最後に家族に手紙を残して死刑になるスパイとか、小説かと思うようなエピソードばかりで、ドキュメンタリとしてはもちろん、スパイ小説的にも愉しめるでしょう。

  • イスラエルの対外情報機関「モサド」。謎に包まれたその実態をスパイ小説の巨匠が明かす。
    ホロコーストの首謀者アイヒマンの拉致、テロ組織「黒い九月」への報復、シリアと北朝鮮が密かに設置した核施設の破壊、さらにイランの核開発を阻止するための秘密戦争……。
    命賭けのミッションに挑むエージェントたちの姿を通して国家存亡を左右する暗闘の真実を描くベストセラー・ノンフィクション。

  • 世界最高と言われる、イスラエルの諜報組織モサドの活動が詳しく書かれている。
    時系列が章の並び順でないので少し混乱するが、フィクションの斜め上を飛び越えていく作戦が、実際に行われていく様子に息を飲みます。
    スパイに限らず、このあたりの水面下の戦いを見ると、日本の無防備さに改めて気づかされます。

  • 映画よりも映画らしいような話と聞いて興味がある。ここ50年くらいで一番逆境な国は間違いなくイスラエルなのでそれもまた然りかなとは思う。

  • ようやく読了。新聞記事みたいな事実の羅列が多く、読み通すのが大変でした。
    ただ内容の充実度はすごかった。相当取材したんだろう。
    とりあえず、イスラエルのスパイ機関最強ということがわかった。むしろ日本はこの分野甘すぎでは?とも思った。

  • 混沌とする中東の政治を理解する上でイスラエルの立ち位置を理解する必要があるし、それは表面の政治の世界だけでは理解できない部分がある。
    世界最強の対外情報機関といわれるイスラエルのモサドの活動を知ることで、裏の政治、これが事の本質だったりすることがある、の理解が深まったような気がする。
    本著は確かな筋の情報をベースに纏められたモサドの数々の活動に触れたものだが、成功した事例だけでなく失敗事例も含まれている。
    さながらスパイ小説を読んでいる感があるのだが、史実に基づくものなのでより惹きこまれてしまう。
    そして取り上げられている事件は政治の流れを変えるようなインパクトを持つ活動も含まれており興味が尽きない。

    機密と思われる情報に溢れた著書なのだが、これも公開することで敵対する対外情報機関を震え上げさせる効果もあると思われ、意図的なリークもあるのだろう。
    目には目を、といわれるが、無法で無慈悲な活動を通じて抑止力が働いていることも事実。

  • イスラエルのスパイ列伝であり事件記録。

    周囲がイスラム教徒に囲まれたユダヤ人国家のイスラエルだからこそ、滅私奉公や犠牲精神に溢れた国民が多く、純粋な愛国者によって、見事な秘密工作ができるのだと、単純に思っていたのだが、見事に裏切ってくれる。

    ユダヤ人=流浪の民であったDNAの集合体である国家が、情報交換・同盟関係・外交関係を駆使しさせるのだろう。

    初見であったのは、イスラム教に囲まれた中東地区で、孤立したイスラエルの外交ではない。
    「敵の敵は、味方」を利用しながら、絶妙な外交バランスを維持していることに、驚きであった。

  • 日本人には理解できないであろう中東の真実。
    ただしイスラエル側からの一方的な視点。

  • まあ読みづらい。時系列になってないし、次々に人の名前羅列されても頭こんがらがるし。もうちょい分かりやすく書くよう努力してくれても良かったんじゃないのかな。それでもこれほど苛烈な事態があることに圧倒される。アイヒマンとオリンピックの悲劇のこと位は知ってたけど、いかに自分が何も知らないのかに愕然とする。エチオピアのユダヤ人については本当に何も知らなかった。第二次大戦後、どこの国とも全く違う独自の道を歩んできたイスラエルについてもっと知りたいと思う。

  • 国家と民族を守るという大義のもと、謀略と暗殺を徹底して行う国家機関モサド。イスラエルとユダヤ人の歴史と凄まじさを理解できる。

  • 中東問題は複雑過ぎるし日本人にはあまりにも感覚的に遠すぎるところがありこれまで避けてきたところがあるのですが昨今のイスラム国という理解不能な国家の出現でいよいよ知識ともして避けてはいられないなと思うに至った。様々な視点があろうと思うがやはりイスラエルがあらゆる意味で中心になっているであろうしその中でもモサドというスパイ組織の活動を知ることで中東問題を俯瞰できるのではないかと考え本書を手に取った。読みはじめは聞きなれない名前と国名に戸惑ったがイスラエル建国後の中東問題を大まかに追うことができたように思う。それにしてもユダヤ人とイスラエル国の存続への切実さは地勢的にも安全な日本から考えると想像を絶するものがある。

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