ウォール街の物理学者 (ハヤカワ文庫 NF 433)

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本棚登録 : 295
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (430ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150504335

作品紹介・あらすじ

金融とは無縁の物理学者がなぜ莫大な富を手にできたのか? 類まれなる天才たちの群像

感想・レビュー・書評

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  • えっ、ウォール街で物理学を!?出来らぁ!な本作。

    物理学というと天文学や量子力学とかをイメージするけど、金融の世界で求められる「モデル作成」と「数学的能力」を兼ね備えた物理学者たちが活躍する…という感じかな。
    一人一人に焦点を当てて、彼らの歴史や提唱した理論を説明してくれるのは分かりやすくてGood。
    少し考えれば当たり前だけど、完璧な「モデル」を作ることはできない。現実に限りなく近づけることは出来ても、やはりどこかでエラーが出てしまう。それが致命的になるのが複雑系(カオス系)であり、雪だるま式に事象が膨らむ経済界ともいえるわけだな。

    今でこそアルゴリズムを使う<クオンツ>達は色んな分野で受け入れられるけれど、やはりそれを切り開いていった人たちはいる。完璧なモデルなどないけれど、それを一歩ずつ近づけていく科学という歩みの話でした。

    10年くらい前の本なのでしょうがないけど、リーマン後の金融動乱についても知りたかったなぁ。つかやっぱりリーマンショックを一概にモデルのせいにするのはどうかと思うけど。アレはハイリスクな商品を証券という形で見えにくくした銀行側に責任の一端はあるんじゃーねーのとか。

  • クオンツという高度な数学や物理学を駆使して株価の予測を他の投資家と比べかなりあてて大儲けしているという専門家がいる。
    この本はそんなクオンツとか高度な数学がどのように使われてきたのかといった話が書かれている。
    高校の物理で初登場するブラウン運動を株式市場に応用したり、統計的には初歩の初歩である正規分布ではなく、コーシー分布やレヴィ安定分布を取り入れるなどの試行錯誤、フラクタルといった幾何学的な世界までいろいろな試行錯誤の歴史を読むのは面白い。
    ただ、最近の話になると全く出てきていないのは、投資の世界が科学の世界と違いオープンに議論する習慣がなく、それをやるとみんながやって結局儲からないからか。

  • 物理学者がどのようにウォール街(株式市場)に影響を与えたのかが分かる一冊。

  • 数学や物理が好きな人にはおすすめです

  • タイトルの通り、金融工学の歴史である。

    どこかで聞いたことがあるなーという感じで、新鮮味はあまりないかな。

    株価という人間の(汚い部分?)行動がかかわっている現象に物理学がどのように応用できるのか。
    株価はランダムに動くという仮説は正しいのか。
    ちなみにランダムにも規則正しいランダムとそうでないランダムもある。ここらへんが物理(数学)を経済学に応用できる良い例なのかもしれない。

  • 金融に物理学者、数学者がどうやって貢献してきたかを時系列に追っている。どんな優れた道具も使い方次第、というのが中核にあるメッセージであり核技術はそのアナロジーともとれる。内容は例が豊富で平易に書かれているため数学や物理がわからずとも理解できる。

  • 金融業界で数学が使われるようになるまでの歴史と関わった人々の業績。数学はすごい。もっともっと数学者を金融に増やそう。

  • 序盤〜中盤まではとてもワクワクするようなストーリー仕立ての科学史の紹介だった。ただ、終盤は経済界の批判や、具体的に語れない部分(企業が公表していないモデル)を無理やり説明としていて、読後感が非常にモヤっとしてしまった。どんなポジションを取ってもらっても構わないから、最後は現状について語るよりもう少し示唆を出して欲しい

  • レビュー省略

  • 数学と物理学の応用する先が「経済学」ではなく、
    ただの「経済」というところがおもしろい。

    また数学の知識をもって現実の社会で利益をだすという行動が、
    ルーレットなどのギャンブルの研究からはじまったところは興味深い。

    数学と物理学というと縁遠い印象がありましたが、
    こうして経済(おもに投資・株式)ではたしている役割を知ると、
    素粒子や宇宙の成り立ちなどよりは身近に感じました。
    とくに印象に残ったのは6章と7章。
    下記のような用語が経済現象とどうからんでいるのかわかりやすく説明してあり、

    フラクタル、自己組織化、臨界現象、対数周期、カオス理論、
    ランダムウォーク、ファットテール。

    もう物理の用語はこわくない。

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