- 本 ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150504458
作品紹介・あらすじ
貧困なき世界を実現するためのビジネスとは? ノーベル平和賞受賞者が記した半生
感想・レビュー・書評
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「経済学の名著50冊が1冊でざっと学べる…」で読んで関心をもった唯一の作品。学問が現実と結びつくことで、人を幸せにできるってすごいことだと思う。あとがきも良かった。自分も人の役に立つ仕事がしたい、何かできるかもしれないと勇気をもらえた。
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将来、本当に「貧困博物館」ができるのかもしれない。
「昔は貧困が世界に存在した」と学校で教えられ、
子供が「そんなことはないだろう」と信じられない反応をする世の中が。
2006年、ノーベル平和賞を受賞したムハマド・ユヌス。
彼を知らないのは恥と言っていいだろう。
私が彼に初めて会ったのは、大学での講演会の実施だった。
(ユヌス氏の講演会にもかかわらず、100名足らずの部屋を
使った事務局を恨みたい。立ち見で聞いた)
ユヌス氏の信念の強さに驚かされた。
彼は裕福な立場でありながら、あるがゆえに
貧しい人々を助けている。
その仕組みは世間からは馬鹿にされたかもしれないが、
信じてつづけた彼の偉業「グラミン銀行」を自伝により知ってほしい。 -
当事者からの聴き取りから、こつこつと試みを積み上げて世界を変えた人。
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世界のマイクロファイナンスの情勢と未来への展望、ユヌス教授の思いがつまった本。立ち上げる時にも多大な労力を費やしていたが、新興国に適応させるときにも分厚い壁が立ちふさがっていた。よく成功例にあげられるグラミンの本当に知りたい部分を知ることができた。個人的には下よりも上が好き
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貧しい人々を助けるという私たちの目的は、私たちがとり入れたあらゆる規則がもつ目的よりも、はるかに重要なのである。(75ページ)
私の銀行は、貧しい人たちのための特別な銀行です。担保も要らないし、信用証書も要りません。私が求めているのは、福祉を受けていたり、失業していても、私が貸した金で何かやってみようというアイディアを持っている人だけです。(134ページ)
真に貧困の根絶が始まるのは、人々が自分の運命を自分で操れるようになるときだと思う。(180ページ)
すべての人間が生まれながらの技能を持っていることを確信しているからだ。私はそれを〈生き残りのための技術〉と呼んでいる。彼らは生き残る方法について教えてほしいとは思っていない。そんなことはすでに知っているからだ。だから私たちは、新しい技術を教えるために時間を費やすよりも、彼らにすでに備わっている技術を最大限に使えるようにしようと決めたのだ。(184ページ) -
グラミン銀行によるマイクロクレジットを発想し、実現したユヌス自身がそのプロセスを書いたもの。
自伝的要素は序盤にしかなく、グラミン史を書いた一冊という印象を受ける。
そして、グラミンの理念を繰り返し繰り返し述べるので後半は「うん…そうだね。正しいよ…」という気分になる。
なので読後感的には評価が下がりそうなのだが、前半(上巻)は間違いなく面白い。 -
東2法経図・6F開架 289.2A/Y98y/2/K
ムハマド・ユヌスの作品





