あなたの人生の科学(上)誕生・成長・出会い (ハヤカワ文庫NF)

  • 早川書房
4.08
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本棚登録 : 537
レビュー : 29
  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150504496

作品紹介・あらすじ

大人気コラムニストが最新科学を駆使し、私たちが採る選択の隠れた意味を物語風に描く

感想・レビュー・書評

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  • 構成、構図非常に良い。

    架空の男女の人生を追っかけながら、彼ら判断や選択場面における脳の働きなどを脳科学の観点から解説しているる。この構成、構図の素晴らしさもさることながら、著者の伝える能力の高さが伺える。
    興味を持たない人に対して難しい話を如何に分かりやすく興味を持たせられる様に話をするか、という至極難しい事をサラッとしている点が、著者の聡明さを表している気がする。

    内容的に一番ハッとさせられたのは真の友人とは何かのくだり。
    「共に過ごす事そのものが目的」
    って、たしかにそうだよねー、と思った。笑

  • 題名に「科学」とあります。最新の脳科学の研究結果を踏まえ、人間の無意識が人格や人生の形成に大きな役割を果たしていることが、架空の登場人物の一生を通して描かれています。

    上巻で興味深かったのは、子供の時の親との関係性が、愛着、回避、不安や混乱のいずれかの類型により、子供のその後の人間関係に対する見方が影響を受ける、という件。思わず、自分の子供時代を振り返ってしまいました。

    また、部分の総和が全体であるというようなフランス的演繹的思考アプローチより、むしろ英米の創発的(シナジー)的な帰納法的アプローチの方が、世界の事象をよりよく把握できる、という点。職場のフランス人が良く「理論的には(theoritiquement)」と言っているのを思い出しました。

    選択をするにも、無意識のバイアスが影響を及ぼしており、それが「プライミング」「アンカリング」「フレーミング」といった現象として、行動経済学で取り上げられているということについても、成程と思わせられました。(以下、下巻感想に続く)

  • 無意識は、人間という種がこれまでの歴史の中で蓄えてきた知恵を備えているのだ。
    自己が生まれる前に、まず愛が始まる。
    子供時代の多くは、地図作りの作業に費やされる。
    自分の「世界のモデル」がどのように形作られたか、ということを自ら認識できる人というのは、ごく希である。
    人間の脳には、ただ一つ、他にはない非常に優れた能力がある。それは、何人でも力を合わせて共通の世界観を作り上げるという能力である。

  • 2人の男女の主人公を、出生から社会人になって出会うまでを描く…。

    プロットだけを抽出すればそうなるが、そのそれぞれの成長過程で、バックボーンとしてどのような肉体的、精神的、社会的な成長過程を経るのかを、脳科学や知覚心理学、社会心理学、経済心理学などをベースに説明していく。

    ヒトが現在の社会の中で成長過程にどのような変化や様々な影響を受けていくのかを、小説形式で描いているところが面白い。

    内容的には確かに今までの様々な心理学や社会学の本で書かれている事であるが、これが体系的にまとめてあることで解りやすく読み易くなっている。これが学問の書、とはならないが、興味を持ったことを深堀するための最善の入門書とはなりうる。

    若い頃に読めたらよかった!

  • 本書を読んで好きな部分が2つあります。

    【6章 学習ー友人と学校】
    ハロルドがテイラー先生に課題を出されてから、徐々に成長していくシーン

    【8章 セルフコントロールー集中力が人生を決める】
    エリカがセルフコントロールを身に付けることによって、最悪の状態から改善していくシーン

    …の2つで、現在働く身としても非常に参考になりました!

    他の章で読んだ事も興味深い事だらけでしたが、ありすぎてメモしきれませんww

    いろんな本を読んだ後に、再度本書を読み返す作業が必要ですね!

    「学びたいと思うこと」に関する本を5冊選び、数回読むうちに、頭の中が整理されていくという現象をぜひ体験してみたい。

  • 請求記号 145.1/B 76

  • 非常によかった。

    タイトル通り、誕生から始まり、物語形式で人間の人生を追いながら、そのときそのときの行動原理について執筆時点で判明している科学的根拠を紹介しながら説明している。

    論文などの紹介はダイジェスト形式だし、原著は2012年に書かれたもので最先端の研究内容とは言えないので、あくまでも入門書。そして、物語部分の描写の上手さもあいまって非常に読みやすく、入門書としてかなり良質だと思う。

    エリカとハロルドという架空の男女の人生を一緒に追っていきながら、彼らの行動についての説明を読んでいると、自然と自分や周囲の人間の、行動だとか培われてきた人格に思いを馳せてしまう。そういった脳の刺激になるという点でも、かなり好みの本だった。


  • 人間が生まれてから成長の過程を物語調でわかりやすく、様々な論文などを当てながら語ってくれています。

    2人の人生、男女の人生、文化の違いなどを理解でき自分は一体どういうものなのか意識して読むと楽しいものでした。

  • 行動経済系の興味で手に取った本。

    本の仕立てがうまいなと思った。
    人の人生の時間軸に沿って、どういう時期にどんな環境、行動がその後の人生に影響を与えるのか書かれている。
    かつ論拠にしているのが心理学、行動経済学、脳科学、文化人類学と多岐にわたり、エントリーとしていいなと思った。

    個人的には人間を他の動物と比べて特徴付けていると言われる「文化の伝承」に興味が湧いた。

  • サイエンス

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