あなたの人生の科学 誕生・成長・出会い (上) (ハヤカワ文庫NF)
- 早川書房 (2015年11月6日発売)
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感想 : 37件
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Amazon.co.jp ・本 (416ページ) / ISBN・EAN: 9784150504496
作品紹介・あらすじ
大人気コラムニストが最新科学を駆使し、私たちが採る選択の隠れた意味を物語風に描く
AIがまとめたこの本の要点
この本を表す言葉
みんなの感想まとめ
脳科学や心理学、社会学などの学術成果を物語形式でわかりやすく描いた作品は、私たちの選択の背後にある深い意味を探求します。読者からは、特別な才能がなくても成功できる方法や、無意識の力が成功に与える影響に...
感想・レビュー・書評
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この本は、脳科学、心理学、社会学、認知科学など幅広い学術成果を小説という形で、わかりやすく教えてくれています。
とても深い考察で、あっという間に読み終えました!
ぜひぜひ読んでみて下さい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ずっと積ん読していたのをやっと読んだ。なぜ手に取ったのか良く覚えていないが、特別優秀でなくとも成功できる方法を知ることができると思ったのかもしれない。
成功を決定づけるのは必ずしもIQ ではなく、無意識の領域らしい。今で云う「非認知能力」だろうか。
主題ではないだろうが、教育って大事だなと思った。ハロルドもエリカも教育で開花したと思う。
ハロルドは恩師の影響で古代ギリシャについて研究したが、それを通して学びかた、創造の方法を学んだのではないか。創造はきっと無意識の活用のことだ。
エリカは自ら目指す学校に掛け合い入学を勝ち取る。そこでセルフコントロールの術を身に付け、ロールモデルとなる人物と出会う。
画一的な教育が優れた個性を潰してしまうこともあるかもしれないが、凡庸な人間に生きるすべを与えてくれる面も確かにある。 -
構成、構図非常に良い。
架空の男女の人生を追っかけながら、彼ら判断や選択場面における脳の働きなどを脳科学の観点から解説しているる。この構成、構図の素晴らしさもさることながら、著者の伝える能力の高さが伺える。
興味を持たない人に対して難しい話を如何に分かりやすく興味を持たせられる様に話をするか、という至極難しい事をサラッとしている点が、著者の聡明さを表している気がする。
内容的に一番ハッとさせられたのは真の友人とは何かのくだり。
「共に過ごす事そのものが目的」
って、たしかにそうだよねー、と思った。笑 -
非常によかった。
タイトル通り、誕生から始まり、物語形式で人間の人生を追いながら、そのときそのときの行動原理について執筆時点で判明している科学的根拠を紹介しながら説明している。
論文などの紹介はダイジェスト形式だし、原著は2012年に書かれたもので最先端の研究内容とは言えないので、あくまでも入門書。そして、物語部分の描写の上手さもあいまって非常に読みやすく、入門書としてかなり良質だと思う。
エリカとハロルドという架空の男女の人生を一緒に追っていきながら、彼らの行動についての説明を読んでいると、自然と自分や周囲の人間の、行動だとか培われてきた人格に思いを馳せてしまう。そういった脳の刺激になるという点でも、かなり好みの本だった。 -
題名に「科学」とあります。最新の脳科学の研究結果を踏まえ、人間の無意識が人格や人生の形成に大きな役割を果たしていることが、架空の登場人物の一生を通して描かれています。
上巻で興味深かったのは、子供の時の親との関係性が、愛着、回避、不安や混乱のいずれかの類型により、子供のその後の人間関係に対する見方が影響を受ける、という件。思わず、自分の子供時代を振り返ってしまいました。
また、部分の総和が全体であるというようなフランス的演繹的思考アプローチより、むしろ英米の創発的(シナジー)的な帰納法的アプローチの方が、世界の事象をよりよく把握できる、という点。職場のフランス人が良く「理論的には(theoritiquement)」と言っているのを思い出しました。
選択をするにも、無意識のバイアスが影響を及ぼしており、それが「プライミング」「アンカリング」「フレーミング」といった現象として、行動経済学で取り上げられているということについても、成程と思わせられました。(以下、下巻感想に続く) -
"主人公とともに、両親の恋愛から子供の誕生、そして成長をしていく過程を描きながら、人間がどのような存在なのかを学術的に様々な視点で研究がされてきた内容を学べる。
とても面白い物語に引き込まれながら、博学のナビゲーターからの解説を聞きながら、現在最新の理論を学べる。もととなる書籍も多数紹介されており、興味のある分野は、さらに学びを深めることができる。
こんな書物との出会いがあるから読書はやめられませんね。" -
今年の年間ベスト候補に急浮上。人間の意志決定について、自分自ら決定を下していると思いがちであるが実のところ、それ以外の要因に起することが大半を占める(無意識の感情や直感、偏見、自分でも気づいていない願望等)。その具体的事例についてある架空の登場人物を中心としたストーリーが進んでいく。 その誕生からパートナーと出会う辺りまで。
たまたま過去に読んでいた下記同じくハヤカワ・ノンフィクション文庫が とても 参考になるので機会があればあわせて読んでみて欲しい。
『ファスト&スロー(な上・下)あなたの意思はどのように決まるか?ダニエル ・カーネマン』
『予測どおりに不合理:行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」ダン・アリエリー』 -
結婚、出産を起点に、生まれた赤ちゃんの人生を脳科学や心理学、社会学の観点から追っていく。前半は赤ちゃんの成長の仕方がメインだが、後半は大人の人生との向き合い方が描かれる。
挟み込まれる、様々な学術の成果が、非常に興味深い。 -
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人の一生を丸ごと体験できる一冊でした。
エリカとハロルド夫婦の出生から、出会い、結婚、転機・・・そして最後・・・
読了後はタイムスリップを体験した後のような何とも不思議な感覚でした。
興味深いストーリーの中に脳科学や発達心理学の知見をおりこみ、人間はこういう時に、こういう考えや行動を無意識に行っている、という事をわかりやすく教えてくれてます。
それを踏まえて、あなたはどのように生きていくのか、何を大切に生きていくのか、を問いかけてくる良書だと思いました。 -
f.2022/9/2
p.2016/1/5 -
「意識よりも無意識の方が重要」だが、意識は無意識に働きかけることができる。
自意識とは、もう一人の自分がいてそれが自分を見つめている、という状態だが、前頭葉が深く関わっており、前頭葉が未発達な子供にはまだ自意識が働かない。
人は魂を持った存在だが、その魂は脳の中でニューロンネットワークという「物質」から生じている。
本を繰り返し読むことで、知識を無意識化し自動化することができる。無意識には長い時間をかけて知見が蓄積される。
ミラーニューロンはまるで他人の経験を自分の身に起きたことのように感じることができる。お互いの真似をし合えばし合うほど好きになり、好きなほどお互いを真似することも分かっている。
笑いは人と繋がろうとする本能の表れであり、ユーモアはむしろ笑いを利用するために後から生まれたものと言っても良い。
マシュマロテストで分かることは、その瞬間瞬間の行動は、欲望を抑えるかどうかで行動するのではなく、短期的な欲望/願望と中長期的なものの選択から行なっている。どちらを選ぶかであり、中長期的な願望がない場合、短期的なその場の欲望に従って行動してしまう。これが、目標を持つことの重要性であり、長期的な目標だけではなく、中期的なもの、より短いゴールを設定することで短期的な欲望に打ち勝つことがより容易になる。
意志の力ではなく、環境を変えることでより容易に目標に近づくことができる。環境を変えるとは居住、職場、友人、習慣を変えることである。
欲を克服する。結果が気になるとは欲を持っているからである。結果を気にしてはいけない。
ゴルフはそのプレー、そのプレーに集中する訓練である。現在だけに集中する訓練である。
貧困とは創発システムであり「根本原因」があるわけではない。従って、何かの原因を解決すれば貧困が解決するということはないのである。
自分の集中力をコントロールする術を知れば、自分の人生をコントロールすることができる。
進歩・発展を促す文化とは、人間は仕事をするために生きていると考える。進歩・発展を拒否する文化では、人間は生きるために仕方なく仕事をすると考える。
人との繋がりが深まるほど、人生の幸福度が高まる傾向が明らかにある。
人生の区分は、かつて幼児期、思春期、成年期、老年期に分かれていたが、今は成年期の前に冒険期、成年期の後に引退後の活動期という新たな2区分が加わる。成年期への移行は、親からの独立、結婚、経済的自立が条件となるが、1960年代のアメリカ人は30歳で70%近い人が成年期に移行していたが今では40%未満になっている。 -
人間が幸福になる上で、無意識がいかに重要な役割を果たすか
感情がなくなると、人間は自滅的な行動をしやすい -
無意識は、人間という種がこれまでの歴史の中で蓄えてきた知恵を備えているのだ。
自己が生まれる前に、まず愛が始まる。
子供時代の多くは、地図作りの作業に費やされる。
自分の「世界のモデル」がどのように形作られたか、ということを自ら認識できる人というのは、ごく希である。
人間の脳には、ただ一つ、他にはない非常に優れた能力がある。それは、何人でも力を合わせて共通の世界観を作り上げるという能力である。 -
2人の男女の主人公を、出生から社会人になって出会うまでを描く…。
プロットだけを抽出すればそうなるが、そのそれぞれの成長過程で、バックボーンとしてどのような肉体的、精神的、社会的な成長過程を経るのかを、脳科学や知覚心理学、社会心理学、経済心理学などをベースに説明していく。
ヒトが現在の社会の中で成長過程にどのような変化や様々な影響を受けていくのかを、小説形式で描いているところが面白い。
内容的には確かに今までの様々な心理学や社会学の本で書かれている事であるが、これが体系的にまとめてあることで解りやすく読み易くなっている。これが学問の書、とはならないが、興味を持ったことを深堀するための最善の入門書とはなりうる。
若い頃に読めたらよかった! -
請求記号 145.1/B 76
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人間が生まれてから成長の過程を物語調でわかりやすく、様々な論文などを当てながら語ってくれています。
2人の人生、男女の人生、文化の違いなどを理解でき自分は一体どういうものなのか意識して読むと楽しいものでした。 -
行動経済系の興味で手に取った本。
本の仕立てがうまいなと思った。
人の人生の時間軸に沿って、どういう時期にどんな環境、行動がその後の人生に影響を与えるのか書かれている。
かつ論拠にしているのが心理学、行動経済学、脳科学、文化人類学と多岐にわたり、エントリーとしていいなと思った。
個人的には人間を他の動物と比べて特徴付けていると言われる「文化の伝承」に興味が湧いた。 -
サイエンス
デイヴィッド・ブルックスの作品
