がん‐4000年の歴史‐ 上 (ハヤカワ文庫NF)

制作 : Siddhartha Mukherjee 
  • 早川書房
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本棚登録 : 366
レビュー : 22
  • Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150504670

作品紹介・あらすじ

古代エジプト人を悩まし、現在も年間700万の命を奪う「がん」。現役医師が患者や医学者らの苦闘を鮮烈に綴る名著。解説/仲野徹

感想・レビュー・書評

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  • 野地澄晴 徳島大学 学長ご推薦

     がんは誰しもかかる可能性のある疾病である。日本人の2人に1人ががんにかかり、3人に1人ががんで死亡していると言われている。地球全体では700万人以上の人ががんで亡くなっている。がんとの戦いの歴史を書いている本である。文庫本としては厚く、しかも上下に分かれている本であるが、読み始めると止められなくなる本である。著者は現在、米国ニューヨーク市のコロンビア大学医学部の助教授で、医療センターの医師である。この本の執筆により、2011年にピューリッツァー賞を受賞している。現在、がんの治療はプレシジョン・メディシンの時代に突入し、遺伝子の変異に基づいた治療が行われているが、ここに至る長くて悲惨ながんとの戦いが素晴らしい文脈で語られている。まさに、ノンフィクションの最高傑作であろう。この本により、がんについての知識が得られるが、魅力的な本の書き方を学ぶこともできる。

  • 大切な人が脳腫瘍になった。

    彼の病気の根本を知りたい。
    知らないことには戦う武器がわからない。

    何がなんでも彼の腫瘍が暴れだす前に武器を探してみせる!

  •  ストーリーとして話が組み立てられているので、臨場感を持って読むことができた。本書を通して癌治療を廻るトライアルアンドエラーの歴史、癌をとりまく政治の歴史、その時々の患者の視点を追体験できた。
     また、物語の伏線が回収されるように、いろいろな分野の個々人の努力が、時代を超えて結びつく事で治療技術や制度が向上していく姿は非常に読み応えがあった。
     専門的な説明が平易に丁寧に書かれており、内容に比して非常に読みやすいのも良かった。

  • 人類のガンに対する取り組みについて、紀元前2600年頃のパピルス文書まで遡って述べられている。
    実際には19世紀以降の外科的な取組み以降の記述が主となっている。
    インタビューにもあるように、普通の読者にも分かるように書かれているのだが、初めて見る名前や医学用語が数多く出てくるし、年代も幾度も遡るので、なかなかついていけない。

  • シッダールタ・ムカジー「がん 4000年の歴史」読了。人類は遥か昔からがんに悩まされてきた。がんの専門医である著者がその歴史を丁寧に紐解いていく。異常増殖する細胞に起因するがんに関わった人々の営みと移り変わりにただ圧倒されるばかりであった。

  • 紀元前から現代まで、4000年にわたって人々を苦しめてきた「がん」。古代エジプトの医師イムホテプが「治療法はない」と述べたその腫瘍を、医聖ヒポクラテスは「カルキノス(「カニ」)」と名づけ、19世紀の外科医は「あらゆる病の皇帝」と怖れた。患者、医師たちの苦闘のドラマを通して、謎めいた病魔の真の姿を浮かびあがらせ、ピュリッツァー賞ほか各賞を総なめにした傑作ノンフィクション

  • 医学部分館2階書架:QZ201/MUK/1:3410163249
    https://opac.lib.kagawa-u.ac.jp/webopac/BB50279805

  • がん‐4000年の歴史‐ 上 (ハヤカワ文庫NF)

  • 1850年代半ば、インドやエジプトから大量の綿
    綿工業産業はイギリスで爆発的に増加
    綿布の製造と違い、染色という仕事は産業化以前のままであり、布の染料は腐りやすい野菜から抽出しなければならなかった。
    1865年イギリス、ウィリアム・パーキンスが染色産業の聖杯となる物質の合成に成功した。アニリン・モーヴと名づけられた。繊維産業にっとてまさに天からの授かりもの。

    ドイツでは、合成化学はさらに爆発的なブームとなった。
    1828年ドイツ、ヴェーラ、尿素合成。生体の科学現象はには神秘的な動物生気がかかわるという説を粉砕。

    1867年ドイツ、パウル・エールリヒ、染料と細胞の反応

  • 死すべき定めもそうだったが、インド出身の医師は、ストーリーテリングの才能があるのかもしれない。

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著者プロフィール

シッダールタ・ムカジー(Siddhartha Mukherjee)
がん専門の内科医、研究者。著書は本書のほかに『病の皇帝「がん」に挑む——人類4000年の苦闘』(田中文訳、早川書房)がある。同書は2011年にピュリツァー賞一般ノンフィクション部門を受賞。
コロンビア大学助教授(医学)で、同メディカルセンターにがん専門内科医として勤務している。
ローズ奨学金を得て、スタンフォード大学、オックスフォード大学、ハーバード・メディカルスクールを卒業・修了。
『ネイチャー』『Cell』『The New England Journal of Medicine』『ニューヨーク・タイムズ』などに論文や記事を発表している。
2015年にはケン・バーンズと協力して、がんのこれまでの歴史と将来の見通しをテーマに、アメリカPBSで全3回6時間にわたるドキュメンタリーを制作した。
ムカジーの研究はがんと幹細胞に関するもので、彼の研究室は幹細胞研究の新局面を開く発見(骨や軟骨を形成する幹細胞の分離など)で知られている。
ニューヨークで妻と2人の娘とともに暮らしている。

「2018年 『不確かな医学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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