ヒトラーのオリンピックに挑め 若者たちがボートに託した夢 (上) (ハヤカワ文庫NF)

  • 早川書房 (2016年7月7日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (368ページ) / ISBN・EAN: 9784150504700

作品紹介・あらすじ

1936年、ナチス政権下のドイツで開催されたベルリン・オリンピック。ボート競技に人生を賭けるアメリカ人青年たちは、厳しい練習を重ね勝利への道を突き進む。解説/黒木亮

感想・レビュー・書評

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  • 先日、市川崑監督の『東京オリンピック』(1964年)という映画を観た。それによるとオリンピックは過去5回中止となった。1916年ベルリン大会、1940年札幌冬季大会、1940年東京夏季、1944年ロンドン夏季、1944年コルチナ冬季。1936年ベルリン大会は第一次世界大戦と第二次世界大戦の端境期のナチス政権下で開催された政治色の濃い大会であったといえよう。そんななか同大会のボート競技で金メダルを獲ったアメリカ代表メンバーのジョー・ランツにスポットを当てながら本書は描かれる。ジョー・ライツの愛情に恵まれない不遇な生い立ちながら体格に恵まれた自身の才能からボート競技に立身出世を賭ける姿が印象的だ。

    上巻では西海岸勢であるワシントン大学とUCバークレーそしてワシントン大学内の二年生と二軍の競争がメインに描かれているが、ほか世界大恐慌後のニューデール政策、コーチやボート製作者(全米唯一であったボーコックの言葉が各章冒頭に掲げられている)など当時の状況やボートにかける熱い想いを感じることができる。

  • 「one for all,all for one」という言葉が2019年、2020年が迫るにつれ頻出しているように思われますが、それがどういうものであるか?を感じる読書になりそうな予感ヒシヒシの上巻。エイトというストイックなスポーツに挑戦する大学運動部を舞台に、まだまだ自我とチームの葛藤が噴出してる状態ですが、あまりに物語の中心人物の生い立ちが過酷だから、そして彼の立ち向かい方が健気だからついつい感情移入して読んじゃっている自分が主人公とともに、下巻で何に目覚めるのか?どう変わるのか?その変化を期待しています。まだ絡み合っていないワシントン大学の縦糸とゲッペルスのベルリンオリンピックの横糸の織りなす物語もこれからか?

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