響きの科学―名曲の秘密から絶対音感まで (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
- 早川書房 (2016年8月5日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150504731
作品紹介・あらすじ
絶対音感をもつ人の条件とは? アナログとデジタル、音がよいのはどちらか? など音楽にまつわる疑問に博識とユーモアで答える。
感想・レビュー・書評
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「音」を科学的な観点から考察する本。4年前に買ったままにしていたが「何故もっと早く読まなかったんだろう」と思わされた。
著者は物理学者だが、堅苦しいものではなく平易でユーモアのある言葉で「そうだったんだ、、、!!」ということが書いてあり、音楽を仕事としてやっている人にも、趣味としてやっている人にもとても面白く読めるはず。是非多くのこういった人たちに読んでほしい。
特にオーケストラをやっている人には、各楽器の音色の違いを生み出す波形やその理由といったことから、音階のできた経緯・調に抱く印象神話の解明・交響曲や協奏曲が生まれた経緯まで扱っているので、はじめから終わりまでとても楽しめると思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
音楽全般にわたる物理のお話。
物理学者でミュージシャンの著作と言うことで、どちら方面にも専門的になりすぎることなく、とてもわかりやすく楽しい本だと思いました。
音楽をする人は読んでおいてもいいんじゃないかな。
もしかすると、読んでいて納得のいかない年季の入ったリスナーや熱心な演奏家の人もいるかもしれませんがね。(^^; -
最近、音楽理論を勉強しようとしてたところ、この本を見つけました。
家にギターがあるので、音を出しながら確かめたりしました。
これをきっかけに再度音楽理論の勉強を深掘りする気になりました。 -
化学、物理的に解析してて面白い
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物理学者でありミュージシャンでもあるジョン・パウエル氏が、音楽と雑音はどこが違う? 絶対音感は必ずしも役に立たない?アナログとデジタル、音がよいのは? なぜ短調は悲しげに聞こえるのか? クラシックとロックの名曲の共通点とは?などの音楽にまつわる素朴な疑問にわかりやすく答えてくれる一冊。
なんか聞いたことあるようなお名前?って調べたら有名な映画音楽たくさん手掛けてらっしゃるじゃないの。P.S. アイラヴユー。 -
請求記号 761/P 87
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科学的に音楽を解析
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同じ楽器を使って、同じ音を出しているはずなのに、その音色の違いが圧倒的すぎて打ちのめされることがしばしばある。
音とはいったいなんぞや、ということが、この本を読んで少しわかるようになった気がする。 -
音楽の仕組みがわかる。
音と音楽は違う(包含関係にある)。波長に規則性を持った音が音楽となる。楽器は何かを振動させて、それを反響させて拡大させる。アンプやスピーカーもそれと同様の仕組み。
和音が綺麗に聞こえるのも半音なら、チューンを間違えた音のようになるがそれ以外なら綺麗な波長になる。
12にオクターブを分けたのは長期間にわたる歴史の成り行き。しかし、弦の長さを5.6%ずつ縮めることがわかったのは今から数百年前のことで、そこから今の葉もにーの基礎となる、12音階が誕生した。ピアノの白鍵で表されるイオニア旋法であり、その他5つの始まり方がある(イロハニホヘト)。短調は長調ほど完璧ではなく、最後の音を半音ずらしたりするなど3つの短音階がある。長調短調の中での始まり方に性質はなく、それが感じられるのは転調した時にキーが上がれば明るく、下がれば落ち着くだけである。 -
三葛館一般 761.1||PO
「音」は日常生活に溢れていますが、その中でも「音」と「雑音」の違いはどこにあるのでしょうか?本書では音と音楽にまつわる疑問や不思議について科学の視点から考察をし、わかりやすく紹介しています。感性で受け取ることの多い音楽ですが、実は理論と科学の積み重ねの上に成り立っていることが分かることによって、改めて音楽の面白さに目覚めるかもしれません!
(うめ)
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