チューリングの大聖堂 コンピュータの創造とデジタル世界の到来 (下) (ハヤカワ文庫NF)
- 早川書房 (2017年3月9日発売)
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感想 : 6件
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Amazon.co.jp ・本 (384ページ) / ISBN・EAN: 9784150504922
作品紹介・あらすじ
チューリングが構想しフォン・ノイマンが実
現したコンピュータ開発の「創世記」と天才
達が集ったプリンストン高等研究所の全記録
推薦/森田真生
感想・レビュー・書評
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ジョージ・ダイソン「チューリングの大聖堂(下)」読了。壮大なコンピュータの歴史に深い感銘を受けた。特に第12章“バリチェリの宇宙”では人工生命の着想が計算機開発の初期から存在していた事に興味を惹かれた。また10年以上前の内容とは思えない著者の先見性は現在から未来にかけてのAIの進展を読み解く道標のように思えた。
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フォンノイマンを中心とした話。
上巻に比べてると、冗長な歴史的な話がなくなっていくらか読みやすくなった。
フォン・ノイマンの人生には深く戦争が関わっている。そして、アメリカもその戦争によって人が集まり今のアメリカになったように見えた。
ENIACの部分で、コンピュータの内部構造すら変更、プログラムの概念が変わった。概念を理解して使うのと考え出すのの差は大きい。
原爆、そして、水爆というものによってコンピュータが必要とされ発展した。
今のコンピュータの発展もここから始まった。今はそれを改善しているだけで、発明しているわけではない。
そう思うと、すごいと思う。 -
読み終わってみて、タイトルが「チューリングの大聖堂」なのですが、書かれている中心人物は、フォン・ノイマンなので、ちょっと???です。
ですが、もうすでに、使い古された質問でしょうけど、チューリングやフォン・ノイマンが、もっと長生きしていたら、コンピュータは、どんな進化を遂げたんでしょうね?あれだけの能力がある人が、長生きできなかったのは、非常に残念。
それと、下巻の後半は、後日譚的な雰囲気ですね。上巻は、高等研究所でのエピソードばかりでしたが、下巻は高等研究所以外での話もたくさん出てきます。それと、フォン・ノイマン後の話もね。 -
原書名:TURING'S CATHEDRAL
第10章 モンテカルロ
第11章 ウラムの悪魔
第12章 バリチェリの宇宙
第13章 チューリングの大聖堂
第14章 技術者の夢
第15章 自己複製オートマトンの理論
第16章 マッハ九
第17章 巨大コンピュータの物語
第18章 三九番めのステップ
著者:ジョージ・ダイソン(Dyson, George, 1953-、アメリカ・ニューヨーク州、ノンフィクション作家)
訳者:吉田三知世(翻訳家) -
チューリングが出てくるのは第13章だけ・・・
ジョージ・ダイソンの作品
