ネット階級社会 GAFAが牛耳る新世界のルール (ハヤカワ文庫NF)

  • 早川書房 (2019年2月20日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (416ページ) / ISBN・EAN: 9784150505363

作品紹介・あらすじ

自由でオープンな場として構想されたインターネットは、巨大企業の金稼ぎの場と成り果てた。IT産業を知りつくす著者による告発

みんなの感想まとめ

インターネットの経済構造や社会的影響について深く考察した本作は、自由な場としてのインターネットがどのように巨大企業の利益追求の場になったのかを探ります。著者は、デジタルツールの取得には格差があるものの...

感想・レビュー・書評

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  • デジタルツールを手に入れるためのコストは、格差があるかもしれないが、知識を手に入れるためのコストは、飛躍的に小さくなっていて、階級を生むほどの違いがあるのだろうか。

    プラットフォーマーが、富を独占できるかは、DXが産業界に浸透していく次のステージで、その手掛かりが、見えてくると思いながら拝見しておりました。

  • 広島経済大学図書館所蔵情報
    https://opac.hue.ac.jp/opac/volume/734481

  • インターネットの批評本。
    現在のインターネットを批評することは結構難しい。
    恩恵と弊害が同時に存在しているからだ。
    このインターネットによる経済構造の変化で、本書の題名通り、ネット階級社会が到来したと言える。お馴染みのGAFAがそうであるが、SNSによるユーザー生成コンテンツにより、ユーザーの個人情報を扱いながらプラットフォームは大儲けしている。音楽配信は個人が自由に発信できると思いがちだが、実際はプラットフォームがかなり恩恵を受けている。
    雇用をあまり生まない巨大IT企業だが、利益は大きい。
    このIT企業の内と外とで、大きな格差ができている。
    本書あとがきより「現在のインターネットの問題がそのままインターネットの可能性を否定することにはならない」というように、経済格差の問題から安直にインターネットの可能性を否定してしまうのは危険。
    著者の見解として、このインターネットの諸問題、いわゆる自由な空間に対して、非公式の権利章典、すなわち、政府、民間、個人の自主的な規制を織り交ぜるという提案をしている。
    因みに、この著者の表現・言い回しが独特で面白い。

  •  
    〔bok〕
     
    ── キーン/中島 由華・訳《ネット階級社会:GAFAが牛耳る新世界のルール 20190220 ハヤカワ・ノンフィクション文庫》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4150505365
     
     Keen , Andrew 起業家・作家 196.‥‥ America /
     
     両論併記 ~ グーグルが日本を滅ぼす adlib はてな
    https://q.hatena.ne.jp/1292703235#a1051105(No.1 20101219 07:08:44)
     
    【現在】グーグルを象徴する入試。
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4569697739
    ── 竹内 一正《グーグルが日本を破壊する 20080430 PHP新書》
     |
    …… 自己顕示欲を発揮してくださいという質問ではありません。
    あなたは典型的な「トンデモ」ですね。(20101219 14:11:26)
    https://q.hatena.ne.jp/akkeyyyy/
     
    (20220622)
     

  • 原著は2015年出版。後書きでちょっといい方向に進む萌芽が感じられると書いてあって、今2021年。なんも変わってないような気が。。むしろ格差はますます拡大し、GAFAは変わらず存在している。将来この状況を変えるのは誰/何なんだろう。

  • 一言でいうと「インターネットの影響による雇用喪失および格差拡大と、ますます広く行きわたる監視経済」についての警告書。
    コダック社の凋落が示すように現実は既になっている。
    客観的に見ればアプリを落としてこの文章を書いている自分自身が恩恵と危機にどっぷり浸かっているといえる。
    第二次世界大戦から始まり金銭についてクリーンな考えを持つ天才達の発明したネットが最大の金儲けに利用されるまでが解説されているのもありがたい。

  • インターネットは社会の様々な問題を解決するツールと思われているが、実際には新たな格差や社会的分断を生み出していると主張する本。
    WWWの創始者たちはビジネス利用に関心がなく、むしろ距離を置いていた。しかし今やインターネットは莫大な富を少数に集中させる装置として機能し、その代償として既存の産業、たとえば音楽産業は壊滅的に打撃を受けた。コダックの衰退がそのお膝元の町の衰退に繋がったように、打撃はビジネス面だけに留まらず人の雇用を失わせ、コミュニティを破壊する。結果として経済格差を作り出している。
    SNSの発展はユーザの自己愛につけこみ、ユーザ自身がコンテンツ化することで運営会社に利用されている。また情報の集中をもたらし、かつての国家スパイ活動が及びもつかないような監視社会の実現を可能にする。
    書き方はやや煽り気味。原書が書かれた2015年当時には、どちらかというとインターネット伝道者側である人物が、その弊害を説く行為自体がある種センセーショナルだったのだろう。それより数年経過した2019年現在にあっては、ここで指摘された問題のいくつかは既に顕在化しており、もっと現実的な口調で考えざるを得ないものとなっている。たとえば[ https://booklog.jp/item/1/4334962270 ]のように。
    本書では最後に、解決策としてインターネット規制の必要性を訴える。政府による規制ではなくノブレス・オブリージュ的な、コミュニティによる自主規制のようなもの。既に懸念の現実化した時代にあっては、むしろこの解決策はWWW初期の理想と同じくらい牧歌的なものに見えなくもない。

  • GAFAに代表される現在のネット社会の問題点を俯瞰できる良書。

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著者プロフィール

アンドリュー・キーンはシリコンバレーの起業家で、文化、メディア、テクノロジーに関する論客である。ウィークリー・スタンダード誌、ファースト・カンパニー誌、サンフランシスコ・クロニクル紙、フォーブス誌、ZDネットなどに寄稿している。Audiocafe.comの創設者、代表、CEOとして、エクスファイア詩、インダストリー・スタンダード誌をはじめとする多くの雑誌や新聞に紹介されている。インターネット番組AfterTVの司会者としても人気で、ラジオやテレビへの出演も多い。カリフォルニア州バークレー在住。

「2008年 『グーグルとウィキペディアとYouTubeに未来はあるのか?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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