- Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150505486
感想・レビュー・書評
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誰かに何かをさせたいと思うなら簡単にできるようにすること。物事を複雑化することで、仕事を高度化したと勘違いしているすべての人に用でもらいたい。我々はヒューマンでありエコン(ホモエコノミカス)ではない。
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★★★★
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図書館で借りた。
おもしろい -
行動経済学の本いくつか読んだけど、本著は何故だかあまり入ってこない。
オーディブルだったけどら本だと読みにくそうな気がした。 -
下巻で印象的だったのは、終盤に現れる以下の箇所。
「誰かに何かをさせるようにしたいなら、簡単にできるようにする」
「科学的根拠がなければ、エビデンスに基づく政策運営はできない」
これは行動経済学を発展させ周囲に認知させていく過程の苦闘を端的に表した言葉であるようにも思える。
「ナッジ」という言葉が生まれ、いよいよ行動経済学が主流となっていく下巻ではRCTのような重要な概念の誕生にも触れており、読んでいて「おおっ」となる。 -
【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/765434 -
こんな先生が30年前に日本にいれば経済学をもっと勉強したと思う。
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従来の経済学は理論的には正しいのだけど、なぜか現実はその通りとはならない。何故なのか。現実の経済を動かす人間は理論的というわけではないからです。心理学を援用し、そのエビデンスを集める著者は、いよいよ仲間を集めて行動に移されます。下巻では本丸の経済学と闘い、世の中にも影響を与えていく過程が描かれます。行動経済学という言葉が違和感を持たれなくなり、政治の世界にも協力を求められるまでになります。そのうえで著者達の挑戦は次の段階に向かいます。理論とおりにいかない経済学、ではどうしたら良いのか。「ナッジ」という考え方。それを使った具体例まで。著者の半生を追いながら、楽しく行動経済学について知ることが出来ます。
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いまや、消費者行動を分析する上で、必要不可欠なものとなった行動経済学。その理論的な裏付けを行ってきたリチャード・セイラーによる本。素人にも非常にわかりやすく書かれており、理解が進みます。用いている例も、一般の人が理解しやすい事例なので、そういう意味でも理解が進みます。
それにしても、いまや世界を席巻している行動経済学ですが、出てきたときは、邪道も邪道扱いだったんですね。