リモートワークの達人 (ハヤカワ文庫NF)

  • 早川書房
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本棚登録 : 159
レビュー : 16
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150505608

作品紹介・あらすじ

ムダな会議、通勤の苦痛がなくなったはずなのに、なぜかストレス、疲れがたまる!? そんな悩みに応えるリモートワーク完全ガイド

感想・レビュー・書評

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  • 『#リモートワークの達人』

    ほぼ日書評 Day314

    原著は2013年刊。これを翌年1月には翻訳単行本化していた早川書房の先見性には恐れ入る。
    本書は「あとがき」にもある通り、新型コロナ下での2020年7月に改題文庫化されたものだが、そのスピード感も大したものである(同年春にはリモートワークがここまでポピュラーになり、かつ長く続くと思う人は少なかった)。

    そして本書の内容であるが、タイトル負けすることは全くなく、原著刊から7年を経過しているにもかかわらず、逆に昨今の情勢であるからこそ、学びも多い。

    以下、気になった箇所をいくつか紹介したい。

    「いいと思うけど、僕らの業種には合わないな」
    、「小さい会社ならいいけど、うちの規模になるとさすがに無理だよ」…驚くなかれ。2013年、リモートワークを勧められた米国企業での断り文句である。まるで、2000年前後に日本でERPセールス時のそれと瓜二つではないか。「できない(やりたくない)」の言い訳は洋の東西を問わない。

    「リモートワークを成功させるコツは、共通のコアタイムを決めることだ完全に勤務時間を自由にすると、メールの返事を翌日まで待たなくてはならないこともある(…)不便なことは否めない。」として時差コアタイムが提唱されている。
    それはそれで良いとして、グローバル企業で働いていると、自分の業務時間内にメールを送り、その返事が翌朝に帰ってきていれば良い、そんな期待値で仕事をすることがよくある。逆に、本当に一刻一秒争うような事案であれば、それに対する体制を、組織上層部まで巻き込んであらかじめ作っておくようなリスク管理が当たり前となっている。こうしたメリハリこそが真の鍵になるのでは?

    中盤、SPF (single point of failure) を回避するためにも一箇所に集中しないことというのは、けだし慧眼。日本の震災からもヒントを得たのだろうか。

    「リモートワークの格差をなくすための原則は、いたってシンプル。高性能な通信機器(…)どこにいても同じ画面が見られるようにすること。議論はなるべくメールやチャット上で行い、知らないうちに意思決定されているのを防ぐこと。そして何よりも、相手の立場に立ってものを考えることだ」と、これも名言と言えよう。

    あとは実行あるのみである!

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  • 既に知ってる事が多かった。
    リモートワークやテレワークが未経験、あるいは苦手意識を持ってる人が読むにはいいと思う。

  • リモートワークを行うために必要な考え方や具体的な施策についてまとめられた本。
    私が働く会社では、コロナ流行の影響でリモートワーク移行を強制的にさせられた形なので、本書のような内容が2014年にまとめられていたとは驚き。

    「長距離走のつもりで働く」や「仕事モードに入るルーティーンを作る」などは具体的に取り入れていきたい。

  • 良書。

    ・通勤は最悪
    →朝から一息ごとに疲れ切った人々の体臭をすいこみ、残り少ないエネルギーを吸い取られる

    ・会社の「邪魔者」と家の「邪魔者」
    →会社は避けようがない、家は自分でコントロール可能

    ・時間ができたら〜はバカ
    →スキーがやりたいなら、今雪山にいけ。歳をとって足腰が弱まるまで待つ必要ない

    ・これからの贅沢
    →場所と時間を自由に選べること

    ・リモートワークの立ち位置
    →社員の生活の質を向上させるもの。場所を気にせず優秀な人をやとい、様々な豊かさを生み出すもの

    ・デメリット
    →仲間と顔を合わせることがなくなる。はじめのうちは気楽かもだけど、孤独を感じるようになる

    ・人の性質
    →人は周囲の期待に合わせて動く生き物。部下は怠け者という前提なら怠けるし、一人前として扱えば素晴らしい働き

    ・情報を閉じ込めるな
    →必要な資料や情報をいつでもみんなの手の届く届くところに置いておくこと

    ・進み具合を共有せよ

    ・こまめに成果をみせること

    ・いつでも連絡がとれるようにすること

    ・人柄が大事

    ・前向きな人を集めよ、気持ちは伝染する

    ・怠けすぎよりも働きすぎに注意せよ

    ・人混みは仕事スイッチ

    ・1日のリズムをつくること

  • 改めてリモートワークを既に、しかも、当たり前のこととして実践している著者の本を読んで良かった。
    うっかりして確認を怠ってしまったのが、『強いチームはオフィスを捨てる』の改題、文庫化であるということ。持っていたのに。。。

  • コロナ禍で身に付けた習慣が、既に6年も前から日本で刊行されていたことに驚きを感じる。

  • アフターコロナの時代にはリモートワークも一般化すると散々言われたものだが、どうもそうはならなかった。少なくとも本邦においては、リモートワークはコロナ禍という特殊状況下での「やむを得ない施策」に過ぎなかった、という形で終わってしまいそうである。それは結局のところ、リモートワークを単に「会社に出社せず仕事をすること」と捉えてしまい、どうもデメリットも多いし NG だね、という結論になってしまった故ではないか。

    リモートワークとは実際には何なのか。それは単純に「家から仕事をする」ことを意味するわけではないことが、この本を読むとよくわかる。重要なのは働き方のフレキシビリティである。そして、単に仕事場の場所を移すだけで上手くいくものでもない。もしかしたら半年ほど、出版が遅かったとさえ言えるのかもしれない。

  • 書いてあることの概念というか理念はわかるんです
    メリットとデメリットも…
    ただ、具体的な事を期待して読んだ私にはちょっと物足りない気がしました
    またそれほど厚い本ではありませんがイラストと、同じような言葉の記載に少々落胆を感じました
    世界中に社員を雇おうと考えるグローバルな企業には良いかもしれません

  • リモートワークを行う上での実際の問題やメリットデメリットを整理して書いてある本。実際に体験した今となっては、あるあるで終わってしまうが、これが5年以上前に書かれていたことに価値があると思う。

  • コロナウイルスを境に、企業はこぞって付け焼き刃のリモートワークを始めた。
    けれども著者が語るには、それは本当のリモートワークではない。実際に機能させるには、緻密な制度設計と人材の選定が必要だという。

    そもそもリモートワークは人を選ぶ。
    セルフコントロールができ、的確なアウトプットが出せるという前提条件がなければ成り立たない。
    またお互いの顔が見えない分、定期的な面談などを通してコミュニケーションを図ることは不可欠になる。オフィスにいる時よりも、シビアに制度を変えた上で行わなければ、組織はボロボロになってしまうかもしれない。

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